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日本が「最高の景色」に残したもの


今日は、

そう、、負けた話。


でも、悲しい話ではありません。


むしろ、誇らしい話です。


2026年6月30日、アメリカ・ヒューストン。

北中米ワールドカップの決勝トーナメント1回戦で、

日本代表はブラジル代表と対戦しました。


前半29分、佐野海舟選手のドリブルからのシュートで先制。


世界で5回も優勝している強い国を相手に、

良い試合を見せました。


けれど後半、同点にされ、

試合が終わる直前、逆転を許します。


1対2。


日本の挑戦は、惜しくもベスト32で終わりました。

僕もこれは、本当に悔しかった。

でも、今日、伝えたいことは、

その「後」に起きたことです。


試合が終わった直後、森保一監督は

ピッチの上で、両手を脚につけたまま、

深く、深く頭を下げました。


ほとんど90度に近い、お辞儀です。

(さすが、日本を代表する監督だと思いました)


そして声を震わせながら、

こう語りました。

「監督としての力が足りず、

勝利を届けられず、申し訳ない」

負けたのは、誰も、監督一人のせいだとは思っていません。


それでも監督は、遠い国のスタジアムまで

来てくれたサポーターのことを想い、、、
 

選手たちも同じでした。

ピッチに座り込んで泣く仲間に、

声をかけ続ける仲間がいる。


最後はみんなで丸くなり、

監督が言います。

「本当にきついところを『凡事徹底』で頑張ってくれて、一戦一戦戦ってくれた。
 
今回もそれを、選手もスタッフも全員がしてくれた。

俺にとっての『最高の景色』は見させてもらった。

これを全体的に続けながらステップアップしていくことをみんなでやっていきましょう。
 
顔を上げて、胸を張って次に向かっていきましょう。
 
お疲れ様でした」

負けた直後、

いちばん自分の気持ちに飲み込まれてもいい瞬間に、

「関わってくれた人たち」への感謝と、
前を向くことを選びました。


そんな姿を見ると、

胸の奥がじんわり熱くなります。


これを書いてる僕も、読み上げながら、

また声が震え、胸がつまります。


森保監督のお辞儀や言葉に

「涙が出た」

「胸が熱くなった」

そんな声が、SNSにたくさん広がりました。


きっと、そういう気持ちが

日本中、そして世界中の人の心に

同時に灯ったのだと思います。


そして、

試合の翌日、選手のマネージャーや長友選手が

ロッカールームの様子を公開しました。



ホワイトボードには、青いペンで

こう書かれています。

「Thank you!

World cup and Houston!

最高の景色を!

手描きの日の丸も、添えられていました。


負けて、荷物をまとめて、

精一杯なはずの状況で。
 

自分たちが使った場所を綺麗に片付け、

「ありがとう」を書き残していく。
 

これは実は、2018年のロシア大会で

ベルギーに敗れた直後にも

見られた光景でした。

あのときは、ロシア語で

「ありがとう」というメモが

残されていたそうです。


観客席でも、同じようなことが起きていました。


日本のサポーターは、精一杯応援した試合後、

悔しさと涙があふれるなか、ゴミを拾って綺麗にしています。



これは1998年のフランス大会から続く、

28年にもわたる伝統のようです。


さらに、

この清掃活動に、日本を負かしたばかりの

ブラジル代表のサポーターまで

加わっていたという報道があったことです。


黄色いユニフォームの人たちが、

青いユニフォームの人たちと並んで、

空のカップや紙皿を拾っていく。


親切と感謝のこもった行動は、

時に(敵対していた)相手にも伝わっていくものです。


誰かが小さな親切を続けているのを見ると、

自分もその輪に入りたくなる。


そんな気持ちが、人には

自然と湧いてくるものなのかもしれません。



日本のサポーターが始めた小さな習慣が、

国境や、勝ち負けという境目を越えて、

まったく別の国の人の行動まで変えていく。


「ありがとう」という気持ちは、

こうして次の誰かの手に渡っていくものだと思います。


FIFAの公式アカウントでは、敗れた日本に向けて

「THANK YOU」というメッセージを送りました。

この些細な「ありがとう」が胸に響きます。



世界中のサッカーファンからも

「胸を張るべきだ」

「サムライブルーに敬意を」


そんな声が相次いだそうです。



つらい出来事は、どうしても

記憶に強く残りやすいものです。


負けた事実そのものは、変えられません。


でも、「その後どう振る舞ったか」という物語が重なることで、

悔しさの記憶の隣に、

「日本の心」という記憶が並んでいく。


勝ち負けそのものより、

「その場に何を置いていくか」。


ゴミのない客席。

整えられたロッカー。

深く下げられた頭。


結果を変えることはできなくても、

後に残すものは、自分で選べる。


そして、その好意は伝播していく。


現に、その後、ヨルダンのチームが使用した

ロッカールームも綺麗に掃除され

感謝の手紙が添えられていたそうです。


これは、僕たちの日々にも

当てはめられそうです。


会議を終えるとき。

旅先のホテルをチェックアウトするとき。

誰かとの関係が、一区切りを迎えるとき。


「結果」に納得できなくても、

「立ち去り方」は、自分次第。
 

そこにこそ、感謝という気持ちを

忘れたくないものです。


結果を悔やむ前に、

その場に関わってくれた誰かへ、

「ありがとう」を。


ホワイトボードの一文でも、

誰かへの一言でもいい。


悔しさは消えなくても、

感謝で塗り替えたいものです。


最高の景色をありがとう。

今日も読んでくださり、ありがとうございました。


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