実質真田(怪談)
これは僕が格闘ゲーム「P4U2」を遊んでいた時に体験した話です。
ある日、し◯らば掲示板の真田スレをのぞいていたところ真田使いを集めたオフ会があるという情報を見つけました。
これは是非とも参加したい!!
そう思った僕はすぐ会場のあるブレイブルー県オルタナティブダークウォー市にあるゲームセンターへ足を運びました。
フェリーで名古屋から20時間かけて午前2時に到着。
僕は期待に胸を膨らませながら入店しました。
店内に入るとそこは一般人がイメージするいかにも治安の悪そうなゲームセンターでした。
周囲はとても薄暗く壁には「キミの記憶」の歌詞が血文字でびっしり書かれており、床には豚の臓物とおびただしい量のプロテインが撒き散らされていました。
やっぱりゲームセンターも節電とかで大変なんだなぁ……
そんなことを考えながら僕は2階の対戦ゲームフロアへ向かいました。
しかし対戦ゲームのコーナーについたとき、ある違和感に気づきました。
「オフ会のはずなのに人の気配が全くしない」のです。
世界の人口の4人に1人がP4U2の真田明彦を持ちキャラにしていることを考えれば、計算上は今このフロアに90年代の黒夢のライブ会場くらいの人口密度と狂気を孕んだオーディエンスがいるはずなのです。
よく考えたらここに来るまで誰にも会っていないし、お店の入口も電流有刺鉄線で封鎖されていたので何かがおかしい気がしてきました。
そんな事を考えているとどこからともなく
トントン……
トントン……
何かを叩く音?が聞こえてきました。
音がする方を見ると遠くにP4U2のフリープレイの筐体があり、そこにゆらゆらと揺れる人影がありました。
トントン……ール‼︎
トントン……ール‼︎
何かをつぶやいている?……呪文?
僕は恐る恐る近づいて声が聞こえるところを覗き込みました。
トントン…カエサール‼︎
トントン…カエサール‼︎

僕は恐怖のあまりその場に座り込んでしまいました。
何故ならそこにいたのは生きた人間ではない。

「マハガルーラに全身を切り刻まれて死んだ真田明彦の地縛霊」がいたのです。
早くここから離れないと良くないことが起きる。幸い真田明彦の霊はこちらに気づかずにひたすらシャドーボクシングをしている。
なんとか立ち上がりその場を離れようとする僕。
しかし、うっかり筐体にもたれかかり「GUILTY GEAR Xrd」を起動してしまう。
疾走感のあふれるヘビィなメロディアスがフロアに響き渡る。
_________オレハツヨイゾ
まずい……気づかれた!?
_________クマガリダ‼︎
一気に距離を詰めてくる真田の地縛霊!!キルラッシュだ!!
パニックになり僕はその場を逃げ出しました。
ダッキングで追跡してくる明彦。
道をふさぐ地球儀を破壊しながら出口まで走る僕。
しかし1階へ降りる階段は消え去っていました。
僕は何が何だか分からなくなり必死に上り階段を駆け上がりました。
屋上にたどり着く僕。
見上げる空は「Full Moon Full Life」
______タオルノジュンビハイイカ?
雷のオーラを身にまとう明彦。
コンディションは万全だ!!
なんということだ……
ここは四方が柵に囲まれた閉鎖領域
まるでボクシングのリングだ!!
僕はいつの間にかロープ際まで追い詰められていたのです。
______コレデテンカウントダ‼︎
迫り来る真田の悪霊。
もうダメだ……
僕は護身用で携帯していたコルト・パイソンを真田に向けて発砲しました。
______ジゴクニオチロ‼︎
目を覚ますとゲームセンターは跡形もなく消え去っており僕の手には「ペルソナ3リロード・オリジナルサウンドトラック」が握られていました。
あれは本当に夢だったのでしょうか……?
