🎧️「本当の怪物は、人間だった。」――カフカ『変身』が描く人間のエゴ
こんにちはこたろーです
今日はBookEchoesをお届けしようかと思います
今回のご紹介するの本はこちら👇️
この作品は、非常に謎が多い作品となっておりまして簡単にいうと人間の『おぞましさ』が描かれている作品かなと思います。
物語の簡単なストーリー
主人公のグレゴール・ザムザは、家族(父・母・妹)の生計を一人で支える真面目なセールスマンでした。しかしある朝、目覚めると自分が巨大な毒虫に変身していることに気づきます。彼が何より心配したのは、自分の体ではなく「仕事に遅れること」でした。
出勤してこないことを不審に思った店の支配人が家を訪れ、グレゴールは必死に弁解しようと姿を現します。しかし、その異様な姿を見た支配人は逃げ出し、母親は気絶し、父親はステッキで彼を自室へ追い立てて閉じ込めてしまいました。
それ以来、グレゴールは自室に隔離され、17歳の妹グレーテが食事の世話を担当します。当初は献身的だった妹も次第に彼へ嫌悪感を抱くようになります。ある日、家具を運び出そうとした際、人間としての痕跡を残したいグレゴールが姿を見せてしまい、母親が卒倒。激怒した父親が投げつけたリンゴが彼の背中にめり込み、彼は致命的な重傷を負ってしまいます。
リンゴの傷で衰弱する彼をよそに、家計のために迎えた3人の下宿人の前へ、妹のヴァイオリンに誘われたグレゴールが這い出してしまいます。姿を見られたことで下宿人は激怒して退去を宣言。ついに妹は「あれを追い払わなければならない」と彼を拒絶します。
絶望したグレゴールは、家族への愛情を思い返しながら、その夜のうちにひっそりと息を引き取りました。翌朝、干からびた遺体は雇い女によって処分され、家族は解放感を抱きながら郊外へピクニックに出かけます。両親が美しく成長した娘の姿を見て、彼女の輝かしい未来を確信する場面で物語は幕を閉じます。
【BookEchoes】
【The Real Monsters】
Clock is ticking, late for work, trembling in my bed
毒虫に変わってなお 会社への遅刻を恐れていた
Voice turns to screeching noise, no one understands
叫びは不快な「鳴き声」となり 言葉は誰にも届かない
You lived off my blood, now you stand on your feet!
働けぬ僕を捨て 寝たきりの父が生気を取り戻す
Sister's gentle hands turned cold as ice
世話の負担に歪む顔 「早く死んでくれ」と瞳が囁く
Ungeziefer! Am I just a broken tool?!
金を運ぶ機械が終われば ただの厄介者か!
Parasite! Hypocrite! Absolute betrayal!
依存を忘れた家族よ その仮面を剥ぎ取れ!
Fuck your sympathy! Fuck this cruel fate!
部屋に閉じ込められ腐りゆく 絶望の叫び!
Locked in darkness, isolated, rotting from within
引きこもりの部屋の中 腫れ物として扱われ
Aging, decaying, a burden you can't bear
老いて介護される恐怖 お荷物になった人間の末路
A deep red apple in my back, infection takes my breath
背中の腐敗(傷)を抱えたまま 静かに息が絶えていく
Was I a son? Or just a slave for your debts?!
愛されていたんじゃない ただ搾取されていたんだ!
My death is your freedom! Your grotesque ego!
僕が死ねば お前たちは救われるのか!?
Sunny day, bright blue skies, heading for a ride
僕の冷えた死体を残し 晴れ晴れとピクニックへ出かける
No more burden, green grass, beauty blooms in spring
綺麗事に隠された 人間の身勝手なエゴイズム
