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【連載】ストーリー重視の売り抜け型教育ビジネスを考える|第7話

▼ 前回記事

第7話:SNS教育市場は成長期か、ピークか

■ 導入


前回は、

昔の情報商材がSNSでおしゃれになっただけでは?

という話をした。

昔は、いかにも怪しい販売ページだった。

縦長LP
赤文字
黄色マーカー
札束
高級車
海外旅行
自由な生活
限定募集
今だけ特典

分かりやすく怪しい世界🤣

でも今は違う。

SNS発信
無料セミナー
LINE登録
説明会
コミュニティ
受講生の声
おしゃれなLP
若い経営者
仲間と成長する空気

見た目はかなり変わった。

でも根っこには、

不安を拾う。
未来を見せる。
成功者を見せる。
「あなたも変われる」と言う。
高単価商品を売る。
成果者を前に出す。
成果が出ない人は見えにくい。

この型が残っているのではないか。

そんな話をした。

今回は、さらに一歩進めて考えたい。

SNS教育市場は、今も成長期なのか。
それとも、すでにピークに近づいているのか。

ここである。

SNS教育ビジネスは、外から見ると勢いがある。

講座が増えている。
先生が増えている。
コミュニティが増えている。
成功事例が増えている。
無料セミナーも多い。
説明会も多い。
SNS運用、AI副業、コンテンツ販売、教育事業、個人起業。

いろんなテーマが出てくる。

一見、伸びているように見える。

でも、伸びている市場と、膨らみすぎている市場は違う。

ここを見たい。

■ 成長市場に見える理由


まず、SNS教育市場が成長しているように見える理由は分かる。

副業したい人が多い。
会社に依存したくない人が多い。
SNSを伸ばしたい人が多い。
AIを使いたい人が多い。
自分の商品を作りたい人が多い。
個人で稼ぎたい人が多い。

需要はある。

しかも、SNSは入口として強い。

無料で見られる。
毎日流れてくる。
発信者の人柄が見える。
成功ストーリーが見える。
受講者の声も見える。
コミュニティ感も見える。

すると、

「自分もできるかも」

と思いやすい。

そして、売る側から見てもSNS教育は強い。

在庫がいらない。
原価が低い。
オンラインで売れる。
無料セミナーに誘導できる。
説明会で販売できる。
コミュニティ化すれば継続課金もできる。

だから、参入する人も増える。

売る側にも魅力がある。
買う側にも需要がある。

そりゃ増える🤣

だから、SNS教育市場が伸びているように見えるのは自然だと思う。

ただ、ここで疑問が出る。

増えているのは、受講者の成果なのか。
それとも、売る側のプレイヤーなのか。

ここである。

■ 先生が増える市場は、本当に成長市場なのか


SNS教育市場を見ていると、先生がどんどん増える。

SNS運用を教える人。
副業を教える人。
コンテンツ販売を教える人。
AI活用を教える人。
noteを教える人。
X運用を教える人。
Instagram運用を教える人。
教育事業の作り方を教える人。

とにかく先生が増える。

でも、先生が増えていることと、市場が健全に成長していることは別である。

ここを混ぜると危ない。

たとえば、ある市場で販売者ばかり増えているとする。

でも、買った人の成果があまり増えていない。
継続利用する人も少ない。
満足度も見えない。
リピートも弱い。
口コミも一部の成功者だけ。

この状態で先生だけ増えているなら、
それは市場成長というより、

販売者の増殖

に見える。

ここが気になる。

本当に成長している市場なら、
買った人の成果も増えているはずである。

受講者がスキルを身につける。
仕事につながる。
収入が増える。
自分の商品を作れる。
発信力がつく。
継続して活動できる。
次の選択肢が増える。

こういう変化が積み上がるはず。

でも、表に見えるのが、

先生が増えました。
講座が増えました。
コミュニティが増えました。
説明会が増えました。
成功者っぽい人が増えました。

だけなら、少し立ち止まりたい。

それは成長なのか。

それとも、先生ポジションが増えているだけなのか。

■ 似たような講座が増えすぎてないか


市場がピークに近づくと、似たような商品が増える。

これはSNS教育市場でも起きているように見える。

SNSで稼ぐ。
発信で稼ぐ。
個人で稼ぐ。
AIで稼ぐ。
noteで稼ぐ。
コンテンツ販売で稼ぐ。
教育事業を作る。
自分の商品を作る。
月〇万円を目指す。
会社に依存しない働き方。

言葉は違う。

でも、導線は似ている。

成功ストーリー
無料プレゼント
無料セミナー
LINE登録
説明会
高単価講座
コミュニティ
成果者紹介

これが増えてくると、買う側もだんだん見慣れてくる。

またこの流れか。
また無料セミナーか。
また説明会か。
また期間限定か。
また「本気の人だけ」か。
また成功者の声か。

こうなる。

最初は新鮮だったものが、だんだんテンプレに見える。

テンプレに見え始めると、反応は鈍る。

そして売る側は、さらに強い見せ方をする。

より大きな実績。
より派手なストーリー。
より短期間の成果。
より強い言い切り。
より高い期待値。
より濃いコミュニティ感。
より限定感。

こうして、過剰マーケが強くなる。

市場が伸びているように見えて、
実は競争が激しくなりすぎて、
表現がどんどん強くなっているだけ。

この可能性はあると思う。

■ 受講者より販売者が多くなっていないか


さらに気になるのは、受講者より販売者が目立つ市場になっていないかということ。

本来、教育市場なら中心にいるのは受講者である。

受講者が学ぶ。
実践する。
成果を出す。
自立する。
仕事や収入につなげる。
自分の人生を進める。

これが中心のはず。

でもSNS教育市場では、いつの間にか、
受講者が次の販売者になるループが目立つことがある。

学ぶ。
少し成果を出す。
発信する。
自分の講座を作る。
誰かに教える。
その人もまた発信する。

これ自体が悪いわけではない。

経験を共有することに価値はある。
初心者に近い人だからこそ教えられることもある。
小さな成功体験を伝える意味もある。

でも、みんなが販売者側を目指し始めると、構造が変わる。

教育を受けて、外側の市場で価値を出すのではなく、
教育を受けて、同じ市場の中でまた教育を売る。

こうなると、

市場の外に価値が出ているのか

が分かりにくくなる。

SNS運用を学ぶ。
SNS運用を教える。

副業を学ぶ。
副業を教える。

コンテンツ販売を学ぶ。
コンテンツ販売を教える。

教育事業を学ぶ。
教育事業を教える。

このループ。

もちろん、全部が悪いとは言わない。

でも、どこまで外側に実体価値が出ているのか。

ここは見たい。

■ 成長期とピーク期の違い


では、成長期とピーク期はどう違うのか。

成長期の市場は、需要が増えるだけではなく、
価値提供も増える。

買った人が成果を出す。
満足度が上がる。
口コミが自然に増える。
サービスが改善される。
教材が進化する。
サポートが強くなる。
価格に見合う価値が出る。
長期で残るブランドが出てくる。

これが成長期。

一方で、ピーク期に近づくと、別の現象が増える。

似たような商品が増える。
似たような先生が増える。
似たような成功ストーリーが増える。
広告表現が強くなる。
短期成果の見せ方が強くなる。
受講者成果より販売者実績が目立つ。
新規客を取り合う。
テーマを変えて売る人が増える。
過去の商品が放置される。

こうなると、少し危ない。

市場が本当に成長しているというより、
売る側の競争が激しくなっている可能性がある。

つまり、

市場の成長ではなく、販売競争の激化

である。

ここを分けたい。

■ 成長しているなら、成果データが増えるはず


もしSNS教育市場が本当に成熟していくなら、次に求められるのは成果データだと思う。

何人が受講したのか。
何人が完走したのか。
何人が成果を出したのか。
成果の定義は何か。
どれくらいの期間がかかったのか。
どんな前提の人が成果を出したのか。
成果が出なかった人はどこで詰まったのか。
満足度はどうなのか。
継続率はどうなのか。
返金率はどうなのか。
卒業後どうなったのか。

ここが出てくるはず。

なぜなら、教育ビジネスだから。

売上だけではなく、
受講者の変化で評価されるようになるはず。

でも、もし市場がピークに近づいているなら、
出てくるのは成果データではなく、もっと強い広告表現かもしれない。

月〇万円。
未経験から短期間で。
初心者でも。
今がチャンス。
AIで簡単に。
この市場は伸びます。
乗り遅れないでください。
本気の人だけ。

こういう表現が強くなる。

ここを見れば、市場の状態が見える気がする。

市場が成熟に向かっているのか。
それとも、過剰マーケに向かっているのか。

■ 市場が伸びるほど、買う側の目も肥える


ただ、悪い話だけではない。

市場が広がると、買う側の目も肥えてくる。

最初は、

すごそう。
稼げそう。
自分も変われそう。
この人についていけば大丈夫そう。

で買っていた人も、だんだん見る目が変わる。

この実績は誰のものか。
売上か利益か。
何人中何人が成果を出したのか。
サポートはあるのか。
追加費用はあるのか。
受講者のその後はどうか。
成功者だけを見せていないか。
成果が出なかった人にはどう向き合っているか。

こういう視点が出てくる。

つまり、買う側が賢くなる。

これは市場にとって良いことだと思う。

買う側の目が肥えれば、
ただの過剰マーケは効きにくくなる。

逆に、ちゃんと教育している会社や先生は残りやすくなる。

本当に成果を出している教育。
サポートが機能している講座。
受講者に向き合っているコミュニティ。
失敗事例も見て改善している運営。
売上より成果率で語れる会社。

こういうところが残る可能性がある。

だから、市場がピークに近づくことは、悪いことだけではない。

過剰マーケが通用しにくくなるタイミングでもある。

■ 残るのは、売り抜け型かブランド型か


ここで第5話の話に戻る。

SNS教育ビジネスには、ざっくり2タイプあると思う。

売り抜け型とブランド型。

売り抜け型は、

トレンドに乗る。
短期で注目を集める。
短期で販売する。
短期で資金を作る。
テーマを変えていく。
次の流行に移る。
また別の商品を売る。

このタイプ。

市場が伸びているうちは強い。

新しい人が入ってくる。
期待値で買う人がいる。
成功ストーリーが刺さる。
広告表現が効く。
似たような導線でも売れる。

でも、買う側の目が肥えてくると苦しくなる。

一方、ブランド型は違う。

同じテーマを深掘りする。
顧客の成果を積み上げる。
教材を改善する。
サポートを整える。
失敗事例も見る。
普通の受講者の変化を見る。
長期で信用を作る。

このタイプは、派手さでは負けるかもしれない。

でも、市場が成熟してくると強い。

なぜなら、最後は信頼が残るから。

SNS教育市場が成長期なら、売り抜け型も目立つ。

でも市場がピークを越えて成熟期に入るなら、
残るのはブランド型だと思う。

■ ピークかどうかを見るポイント


では、SNS教育市場がピークに近いかどうかは、何を見ればいいのか。

俺なら、ここを見る。

似たような講座が増えすぎていないか。
似たような先生が増えすぎていないか。
成功ストーリーがテンプレ化していないか。
無料セミナー導線が飽和していないか。
受講者成果より販売者実績が目立っていないか。
成果率ではなく成功事例だけで売っていないか。
先生化する人ばかり目立っていないか。
市場の外に価値が出ているか。
買う側の疑いが強くなっていないか。
広告表現がどんどん強くなっていないか。
長く残る教育ブランドが育っているか。

ここ。

特に大事なのは、

市場の外に価値が出ているか

だと思う。

SNS運用を学んだ人が、実際に事業を伸ばす。
AIを学んだ人が、実務で使えるようになる。
副業を学んだ人が、自分の商品やサービスを作る。
教育を学んだ人が、ちゃんと受講者を変えられる。

こういう外側への価値が出ているなら、市場は健全に育っている可能性がある。

でも、学んだ人がまた同じ市場の中で先生になるだけなら、少し怪しい。

それは教育市場の成長なのか。
先生市場の増殖なのか。

ここを分けたい。

■ 最後に


SNS教育市場は、成長期なのか、ピークなのか。

正直、外から一言で断定はできない。

伸びている部分もあると思う。

副業したい人はいる。
SNSを学びたい人もいる。
AIを活用したい人もいる。
個人で商品を作りたい人もいる。
教育やコミュニティに価値を感じる人もいる。

だから需要はある。

でも一方で、似たような講座、似たような先生、似たような成功ストーリー、似たような無料セミナー導線が増えすぎているようにも見える。

だから、俺はこう見たい。

伸びている市場なのか。
売る側が増えすぎている市場なのか。

ここである。

本当に成長している市場なら、
受講者の成果が増えるはず。

本当に成熟している市場なら、
成果データや透明性が増えるはず。

本当に価値がある教育なら、
売上だけではなく、受講者の変化で語れるはず。

逆に、

先生ばかり増える。
導線ばかり増える。
成功ストーリーばかり増える。
成果率は見えない。
普通の受講者のその後は見えない。

こうなっているなら、
それは成長というより、ピークに近づいた市場のサインかもしれない。

だから結論はこれ。

SNS教育市場が伸びているかどうかは、
売る側の増加ではなく、
受講者の変化で見たい。

ここだと思う。

次回は、

リアル事業まで行ける人だけが残るのか

という話をしたい。

SNS発信、スクール、コミュニティで資金や認知を作ったあと、なぜ一部の人は物販、SaaS、不動産、法人向けサービスなどのリアル事業へ進むのか。

SNS教育だけで長く残れるのか。
それとも、最後は実体のある事業が必要になるのか。

ここを考えてみる。


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