北野武監督『菊次郎の夏』『 HANA-BI』を観た感想
最近始めてみた文通アプリで文通しているイタリア人の方に好きな映画を聞いたら、好きな映画監督をあげてくれた。
北野、黒澤、是枝、小津。
それで、はっとした。
私はだいたい自分好みの映画ばかり観ていて(それでいいとも思うけど)、日本人なのに、世界的に有名な日本人監督作品をあまり観ていないのではないかと思った。
是枝監督の映画はいくつか観ているけれど、北野武監督のは…
なんとなくバイオレンスなイメージで見る気持ちになったことがなかった。
お笑いの部分でも、特別、ファンというわけではないので、なんとなくむちゃくちゃやっていた、お笑い界での王御所という簡単なイメージしか持ち合わせていなかった。
とはいえ、百聞は一見にしかず
『菊次郎の夏』と『 HANA-BI』を観た。
『菊次郎の夏』は、なんだか良かった。
ふざけたお笑いの人かと思っていたら、映画を作る人なのだ、大変今更ながら驚いた。
劇中で流れる久石譲の「Summer」もとても素晴らしくて、昔の夏のドキドキワクワクした感じを思い出した。
現在の夏は、異常な暑さなので、夏の楽しさを感じるよりも、ただぐったりしてしまうので、やっぱりちょっと昔の夏という気がした。
暑いんだけど、楽しくて、暑いんだけど、活動的になって、それで、夕方はちょっぴり涼しくなるような。花火とかお祭りとか、ワクワクすることがあって、スイカやアイスやかき氷が美味しくて、海で遊んで、ごろっとして、というようなイメージ。(映画とは関係ないけれど、私の夏のイメージ)
映画で、いいなと思ったのは、菊次郎が正男と対等な目線であったこと。
子供と大人などと考えずに、人と人という在り方で、私自身もそうありたいなと思った。
たまたま車に乗ってた、細川ふみえが演じる女の人も優しくて、なんだが良いなと思った。服装や眉毛の細さがその時代を思い出させた。
変質者が出てくるのは、気持ち悪かったけど..、麿赤児が演じることで、コミカルさがあるのかなと。ただかっこよく助けるシーンというより、少しブラックユーモアということなのかな。
武軍団のわちゃわちゃしたシーンもあった。
次に『 HANA-BI』を観たのだけど、やはり私は、バイオレンスな感じが苦手だと思った。拳銃の大きな音や、血が飛び散る感じが、私は苦手で不快だ。
最後の、拳銃に二発残して、音がなって、終わるというシーンも、美談とは感じられなかった。
夫に北野作品を観たことがあるか聞いたら、『アウトレイジ』は観たと。面白かったと言った。私は、鉄砲バンバンみたいなものが苦手なので、どういったところが面白いのか聞いたら、悪いやつをどんどん倒していくことに爽快感を覚えるそうだ。
何が好きで何が嫌いかは、個人の自由なので、私が苦手だと感じることも、その思いを大切にしたい。
だから、『アウトレイジ』は今のところ、観たくないなぁと思うけれど。
映画は、それを観た人によって、感じ方が無限にあると思う。
誰かがいいと言ったものが、良いものなのではなく、私は気に入った、私は心地よくない、私はここが好きだ、私はここが嫌いだ、で、いいと思う。
(映画に限らず何事もそうであるけれど)
ということで、私の感想は
『菊次郎の夏』は、夏を感じて、心地よかった。北野武がかっこよかった。
『 HANA-BI』は、バイオレンスがどうも私は苦手です。
この映画を見た方は、どのような感想をお持ちでしょうか。
まったく違った意見、少し共感するなど、いろいろでしょう。
今度は、黒澤明や小津安二郎の映画も観てみたいなと思います。
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