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「ライトノベルばかり読んでいて大丈夫ですか?」と悩む受験生のお母さんへ

「うちの子、本は読むんです。でも全部ライトノベルなんです」
「読書好きだから国語は大丈夫だと思っていたんですが…」
「ライトノベルって現代文の勉強になるんでしょうか?」


高校生の保護者の方から、こうした相談を受けることがあります。


読書をする子供は減っている中で、たとえライトノベルでも本を読んでいるのだから親としては少し安心したくなりますよね。


でも現代文を教えている立場からお話しすると、


ライトノベルと大学入試の現代文は、別物なんです。


もちろんライトノベルを読むこと自体は素晴らしいことです。


読書習慣もつきます
語彙も増えます
文章を読むことへの抵抗感も減ります


ただし、


ライトノベルをたくさん読んだから現代文の点数が上がるというものでもありません。


なぜなら、大学入試の現代文とライトノベルでは読者に求めている読み方が違うからです。


大学入試の小説問題では、


「このとき主人公はなぜこう考えたのか」
「この表現にはどんな気持ちが込められているのか」
「登場人物の心情はどのように変化したのか」


といった問題が数多く出題されます。


つまり大学入試では、“出来事を追う力”ではなく、“人の心の動きを丁寧に追う力”が求められているのです。


一方でライトノベルは、


魅力的なキャラクター
壮大な世界観
予想外の展開
爽快なバトルや冒険


そういった「出来事や展開の面白さ」を中心に作られている作品が多い。


もちろん心理描写もあります。


でも読者が夢中になるポイントは、


「主人公は今どんな気持ちだろう」よりも、


「次どうなるんだろう」であることが多いのです。


つまりライトノベルは、“気持ちの動き”よりも“出来事や展開”を楽しむ作品が多い。


だから私はライトノベルを読んでいる子供を見て、現代文の勉強をしているとは考えません。


でも同時に、意味のない読書をしているとも思いません。


ライトノベルにはライトノベルにしかない価値があります。


読書を好きになる入口になることもあります。
人間関係子供の心を支えることもあります。
同じライトノベルを読んでいる子と一気に仲良くなることもあります。


だから無理に取り上げる必要はありません。


ただ——


趣味と勉強は分けて考える。


これは大切です。


ライトノベルは趣味として楽しむ。
現代文は現代文として勉強する。


その方が親も子供も余計な期待をしなくて済みます。


もしお子さんが大学受験を控えていたら、


「ライトノベルを読んでいるから国語は大丈夫」


ではなく、


「ライトノベルは好きなだけ楽しみなさい。その代わり現代文の勉強も別で頑張ろうね」


くらいの距離感がおすすめです。


ライトノベルは悪者ではありません。でも大学入試の現代文対策とも少し違います。


だからこそ——


ラノベは趣味として全力で楽しむ。
現代文は現代文として向き合う。


そのくらいが、ちょうどいいのかもしれません。


(僕の時代は『バカとテストと召喚獣』が流行っていましたね。こっそり授業中に読んだこともありました…)



入試の時期はついつい「これからは…」と未来のことばかり考えて、今を楽しむことに目が向かなくなってしまいます。お子さんがそんな状態でしたら以下の記事も併せてご覧ください。


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