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4つの要素を満たした今治めし3選

結論

「安い・うまい・早い・多い」


今治は海上交通の要所から発展した。

今治市は松山市に次ぐ愛媛県第2の都市です。愛媛県の最北端にあり、三方を瀬戸内海に面しています。古代の海上交通と言えば、大阪湾から瀬戸内を通って関門海峡を抜ける「瀬戸内海航路」が主要でした。今治は本州に向かって芸予諸島という200もの島々が目の前にあり、島々と四国をつなぐ役割も果たしています。

今治市の北にある波止浜は、瀬戸内海航路の古代から海上交通の要所でした。波止浜は、入り組んだ場所にあります。波が穏やかのため、潮の流れが変わるまで、船が待機する港として整備されました。波止浜港には、船の修理工場も整備されました。船の修理から始まり、明治時代には造船へ発展していきました。

しまなみ海道の入口でもあります。室町時代、村上海軍が拠点にしていました。村上海賊は、野蛮な一般的な海賊のイメージとは異なります。通行料を取る代わりに、航海の安全、交易を円滑に進める役割も担っています。

江戸時代、藤堂高虎によって今治城が築かれると、城下町が整備されました。商人、職人も集まりました。明治時代には、造船業、タオル製造が発展しました。

グルメには4点セットが欠かせない

今治は、商人、職人が集まり、せっかちで待つのが嫌いという気質があると言われています。そのため、「早い」・「うまい」・「安い」・「多い」の4点が重要視されていました。その結果、オリジナルのグルメも誕生しています。

焼豚玉子飯

家でも再現できるほどシンプルなどんぶり

焼豚玉子飯は、ご飯にタレをまぶしてから、チャーシュー、半熟の目玉焼き2つのせ、コショウをかけたどんぶりです。シンプルがゆえに、家でもマネできます。チャーシュー、玉子にこだわればこだわるほど、自分好みの焼豚玉子飯ができます。ラーメン店でチャーシューをテイクアウトしたり、ブロック肉からチャーシューを作ったり、卵も選んだり。チャーシューのタレがなければ、ウナギの蒲焼のタレで代用することにより、香ばしさと甘辛さが加わります。

まかないから生まれた名物料理

発祥のお店「白楽天」で食べた。

1970年頃、中華料理店「白楽天」「五番閣」のまかないが発祥とされています。白楽天五番閣で修行した弟子たちによって、「白楽天」、「重松飯店」など、今治の中華料理店を中心にメニュー化されました。男子高校生を中心に口コミで広まり、今治市内で定着しました。

しまなみ海道サイクリング終わりに味わった。

今回は、夕食として白楽天で焼豚玉子飯を食べました。しまなみ海道を自転車で大三島まで往復したときのごほうびです。

2つの半熟目玉焼きによって、チャーシューが隠されていました。目玉焼きもコショウに覆われています。このコショウがアクセントになります。チャーシューがジューシーです。ご飯と甘辛いタレが合います。

れんげで目玉焼きを1つずつわけます。半分をしっかり混ぜて味わいます。残り1つはザックリと混ぜます。一種のひつまぶし方式です。ひつまぶし方式の堪能の仕方が日本料理には多いような気がしました。

チャーシュー、目玉焼きを変えると、新たな境地が拓ける。

チャーシューの代わりに角煮、トンポーロを使うと、美味しく化けそうです。角煮に加えて、半熟の目玉焼きを味玉に変えれば 出水駅名物、角煮めしです。美味しいものの、焼豚玉子飯の定義から大きく外れてしまいます。

今治やきとり

鉄板でつくる焼鳥

今治やきとりは、鶏肉を厚めの鉄板で焼きます。鉄板で焼くことにより、一度で大量に焼くことができます。串焼きより生産性が大幅に向上します。プレスという重しで、押さえつけて仕上げます。ここが今治の焼鳥の特長です。プレスすることにより、鶏皮から出る自分の脂で揚げ焼きされます。皮はカリカリ、身はジューシーに仕上がります。

センザンギ

※唐揚げ

遠くて近い親戚がいる骨付き鶏の唐揚げ

骨付き鶏肉をショウガ、醤油などで下味をつけてから揚げます。釧路発祥のザンギと同じく、丸鶏をぶつ切りしてから揚げていました。唐揚げ屋さんもあり、冠婚葬祭、寿司屋でも食べれます。

歴史も釧路の「ザンギ」に似ていた。

終戦直後に創業した小料理店「スター」が発祥とされています。スターは、カフェとして創業しました。戦後、小料理屋に業態変更しました。当時、働いていた中国出身のコックが作っていた骨付鳥の唐揚げが、せんざんぎのルーツです。中国語では、鶏の唐揚げのことを「ザンギ」と言います。釧路発祥のザンギの由来と同じです。当時は、生後100日以内の雄の若鶏を仕入れてさばいて、ぶつ切りにし、シンプルな下味をつけて上げていました。ザンギ、ケンタッキーのように部位もさまざまです。この点も、釧路発祥のザンギに共通しています。


早く提供できて美味しい、3つの今治めしがありました。気になる方は、ぜひ、しまなみ海道の玄関口でもある今治市へ足を運んでみてください。

参考文献

  • 地球の歩き方編集室,(2024),日本のグルメ図鑑 47都道府県の名物料理を旅の雑学 (地球の歩き方W),学研プラス


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