【これも日常】年に一度の記念日に想う・甘味好きの身の処し方
ついこの間、28回目の結婚記念日を迎えた私たち夫婦。
相も変わらず、若い時分と同様に『お祝い気運』はあるものの、その中身は変わってきている様に思われてなりません。今となっては「記念日なのだからお祝いしよう!」的な感情よりもむしろ、互いの健闘を労う記念日といった感じに様変わりしていったように感じています。
年に一度の記念日に想う・甘味好きの身の処し方
さてもさても、前代未聞の物価高に頭を痛める今日この頃。
夫婦共々、健康維持・節約という大義名分でごまかしながら、好物の甘味を控えることに徹しておりました。けれども、記念日とあらば話は別です。「結婚記念日くらいはケーキを食べても罰はあたらんでしょ?」とばかりに、二人の食べたいケーキに適したケーキ屋さんを探したわけです。
§ ケーキが主役のカフェが減ってきたような
此度のメインは、こだわりの珈琲ではなく美味しいケーキであるからして、理想的には『ケーキ屋さんに併設されているカフェ』が望ましいのですが、最近この手のお店が減ってきていることから選択には難儀しました。
散々迷走した結果、洋酒好きの私が所望した『サバラン』を賞味することができる馴染みのケーキ屋さん(小さな喫茶コーナー有)で、年に一度の記念日をささやかにお祝いすることにしました。

左:私が所望した『サバラン』
§ 好物『サバラン』の寂しい実情
早速、話が本題から逸れますがお許しあれ。
実のところ、私が暮らす仙台市内で、この古典的なケーキ『サバラン』をコンスタントに購入できるお店は随分と少なくなってしまいました。かつては、近所のケーキ屋さんでも販売していましたが、今現在はお目にかかることはなくなりました。
まぁ、洋酒(ラム、グランマルニエ、ブランデー、キルシュ等々)が効いているケーキ(ジャーマンとかも)って、昨今の消費者が求める『映え』がないためか、作り手の選択肢から外されてしまっているのも頷けますが、私の様な甘辛両刀を振るう男にとっては悲劇としか言いようがありません。
ということで、全国各地の賢明なるケーキ屋さんにありましては、年に数度で構いませんので、古典的なケーキの存在を忘れずに製造販売していただければ幸いです。(若手育成と言う大義名分でもってお願いします!)
§ 昨今の物価高に寄せる甘味好きの想い
さてと、本題に戻りましょう。
冒頭に記した通り、私たち夫婦を悩ましている『昨今の物価高』。
元より『庶民の中の庶民』を標榜する我が家もまた、対抗策に苦慮しているというのが実情だったりします。
とまれ、今般の物価高は、為替の問題のみならず、給与上昇の要請も地味に影響しているように思われてなりません。それこそ私なんぞは、所得こそ『ほどほど$${^※{^1}}$$』で結構です。平たく言えば、勤め人の多くがワンコインで昼食が摂れて、子ども達が100円でおやつを食べられる様な社会であれば満足なんですけどね。このままの状況が続いていくと、日本で暮らす庶民の生活が欧米諸国の様な惨状になってしまいそうな気がしてなりません。
※1:私の言う『ほどほど』に底音している『社会のイメージ』
端的に表現すれば、年収300万円程度で子ども2人を育ていくのに不足しないといったイメージです。本音としては「贅沢したい方はどうぞ存分にお稼ぎ下さい。でも、所得が低くても整然と暮らしていけますよ。」という世の中であって欲しいかなぁ。実際、そのくらいの方が生き易くないですか?
故に、政治家が声高に叫んでいる『給与アップ・手取りアップ』に対しては、喜ばしさを感じつつも強い懸念を覚えてしまうのです。
ちっちゃな話ですけれど・・・。
つい先日、大好物のムーンライトクッキーが『広告の品!190円!』を謳った仰々しいポップと共に積まれていました。それを一瞥するや否や「いやいや、それは安くないでしょ!」と突っ込む私。こちとら閉口を通り越して絶句ですよ。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、元を質せば、これまで相応の時間を費やしながら、なんやかんや理由をつけて『内容量』を減らしてきたわけですからね。その上で、更に値上げしたのだから堪りませんよ。
その様な訳柄もあって、今年の春頃から、我が家では菓子類を購入することを控えています。では、私たち夫婦が尋常ならざるストレスを感じているかと言えば、実はそんなことはありません。確かに、口寂しい時もありますが、体調が好ましいこともあって、実際には我慢・辛抱という負の感情は一切ありません。
つまるところ、日本で暮らす庶民が物価高という時勢に対して抗うことができるとすれば『自分で自分に折り合いをつける』という術しかないのでしょうね。それが一番ベタでありながらダメージの少ない洗練された方法なのかもしれません。さわさりながら、私にとっては『甘味=心の平安を象徴する存在』であることに違いはありませんので、『ご褒美としての甘味』という『稀』を慈しむ時間を設けていきたいと考えています。
§ 28年目を迎えた結婚記念日に想う
なにはともあれ、ケーキ屋さんの微笑ましいサービス(お皿に昨今話題のクマさんをチョコソースでデコレーションしてくれました。)に加えて、予想を超えた珈琲のクオリティーもあり、久方振りのケーキを心ゆくまで堪能できました。
嫁さんの休みが増えてからというもの、結構な頻度で行動を共にすることが増えた現在、年に一度の記念日とて格別の話題があるわけではありませんが、11月という時節もあって『目前に迫った師走』に向けてもうひと頑張りしようと語り合うことができました。どちらかと言えば『結婚記念日』というよりも『静かなる決起集会』になってしまったような気がしています。
せっかく縁あって結ばれた人間同士ですからね。
歳をとっても仲良くありたいものです。そういう意識を互いに持ち続ければこそ、このような記念日もまた、微妙に色彩を変えながら『新たな意味』『新たな役割』を担ってくれるのではないかと考えているところです。
過去記事
昨年の結婚記念日にまつわる記事です。
かつて洋酒好きを自認していた私の『始末の作法』を綴った記事です。
