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スペインのマヨルカ島からやってきた14歳の少年

今日は7 月 8 日水曜日、しばらくぶりに午前中の二刀流壁打ちテニスを楽しんだんですよ。
いやほんとに楽しかったなぁ、8 時半から 1 時間以上はやったでしょうかね。
少年のように、エネルギーを爆発させましたよ。
東京都内で今時思いっきり壁打ちができる運動場なんてなかなかないんですよ。
ここは壁が二つあって、私が一つの壁でテニスをやっていると、もう一つの壁で少年がサッカーを始めたんです。

その彼を見たら、黄色い硬式のテニスボールでリフティングを始めたんですよ。
それがもう、足の甲でトントンと細かく刻んだかと思えば、今度は膝でポンと受けて自由自在に拍子を変えていくのです。
サッカーボールじゃなくてあの小さなテニスボールですからね、変幻自在なリズムに本当に驚いちゃいましたよ。

それを見ていたら、私はもうムズムズしてたまりません。
あの知りたがり屋のおさるのジョージってご存知ですか?
私って、そのおさるのジョージなんですよ。
もうその少年のもとに、私は駆け出していたんですよ。

彼に聞いたら、マラドーナの動画を見て 3 ヶ月前からこれを始めて、連続でできるようになったと言うんですから驚きます。

さらに彼は、ちょうど今日 、ワールドカップでゴールを決めたばかりの、大好きなメッシのことも熱く語ってくれました。
ポルトガルのあの有名なロナウドと比べても、やっぱり技の多彩さではメッシが上を行くねと少年は言うのです。
じつはメッシ、子供の頃に成長が止まる病気になり、毎日自分で足に注射を打つという過酷な治療を乗り越えて世界一になったのです。
あんなに小さな体で、血の滲むような努力でトップに立ったメッシを、少年は心の底から研究し、リスペクトしているのですね。
だからこそ、「自分はスペインのお医者さんから、18 歳までに 180 センチになるから大丈夫と言われたんだ」と嬉そうだったわけです。

6 歳から 8 年間、ひたむきにサッカーを続けて今 14 歳、世界的な選手になりたいという彼の目は本当にキラキラときらめいていました。
スペインの学校の夏休みは6月21日から9月12日までなそうです。
日本には1ヵ月滞在するそうで、どこへ旅行するわけでもなく、この壁打ち運動場で黙々と一人でやり遂げる覚悟なのだと、胸が熱くなりました。
実は彼、アメリカの企業に所属してスペインで仕事をするエンジニアの日本人のお父さんと、マヨルカ島出身のお母さんの子供です。
今はインターネットもあるから仕事をする場所を選べる、本当に良い時代だなぁとしみじみ思いますね。

そうしているうちに、がっちりして姿勢が素晴らしい 少年の父方の82 歳のおじいさんが運動場に入ってきました。
私の二刀流を見て「あの二刀流の壁打ち、誰でもやれるもんじゃないですよ、すごい情熱ですね」と驚くんですよ。
私があの少年と同じような熱い情熱でやっているのを、おじいさんはしっかり見ていてくれていたのですね。
おじいさんは、孫が 180 センチになる 18 歳くらいまでは自分も元気でいたいなぁ、なんて言うんですよね。

健康の秘訣を聞いたら、毎日 1万歩は歩いているウォーキングだと言われ、孫の成長を楽しみにしているのがわかります。
隣同士の壁で、お互いに一生懸命に打ち込みながら、私は少年のエネルギーをたくさんいただいてキラキラ輝きました。
「君だったらプロになれるから大丈夫」とエールを送りました。
まだ彼は日本にいると思いますので、もう一度この壁打ち運動場で会いたいなぁと思います。
今度また会ったら、彼の夢を引き続き聞いてみたいですね。
だって少年の夢を聞けば聞くほどに、71 歳の私だって新しい夢をまた描いて頑張っていけるじゃないですか。

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