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Excel 源泉徴収10.21%の自動計算はIF×ROUNDDOWN1本でOK|100万円超の切替対応で控除ミス月9件→0件

請求書の源泉徴収、電卓で計算していませんか?


3年前、常駐先の経理サポートで請求書チェックをしていたときの話です。

フリーランスのデザイナーさんから届いた請求書、源泉徴収額が「51,049円」と書いてありました。報酬は50万円。私の計算では51,050円。たった1円の差なんですが、支払データと帳簿が合わなくて、原因究明に40分かかりました。

犯人は「四捨五入」でした。相手がROUNDで計算していたんです。

こういう1円ズレ、あるあるだと思いませんか?

当時その現場では、源泉徴収がらみの控除ミスが月9件発生していました。1円ズレ、100万円超なのに10.21%のまま計算、そもそも源泉徴収を引き忘れ。修正のやりとりだけで月5時間くらい溶けていたと思います。

で、結論から言います。源泉徴収の計算ミスは、IF×ROUNDDOWNの数式1本で全部消えます。実際、テンプレを配ってからミスは月9件→0件になりました。

今日はその数式と、押さえるべきポイントを5つに絞って話します。

これだけ押さえればOK。5つのポイント


  1. 源泉徴収の対象になる報酬かを見極める

  2. 2. 税率は10.21%。ただし100万円超は20.42%に切り替わる

  3. 3. 端数は「切り捨て」。四捨五入したら負け

  4. 4. IF×ROUNDDOWNを1本仕込めば自動で切り替わる

  5. 5. 消費税を「別記」すれば税抜額だけに課税できる

順番に見ていきます。

1. そもそも源泉徴収の対象?


源泉徴収が必要なのは、個人に支払う原稿料、デザイン料、講演料、税理士報酬などです。相手が法人なら基本的に不要。

私が見てきたミスの3割は「対象外の支払いから引いてしまった」パターンでした。法人の外注先から「なんで引かれてるんですか」と問い合わせが来る。地味に気まずいやつです。

請求書テンプレには「源泉徴収対象(個人)/対象外(法人)」の区分欄をつけておくのがおすすめです。

2. なぜ100万円を超えると税率が変わるのか


源泉徴収の税率はこうなっています。

  • 支払金額100万円以下:支払金額 × 10.21%

  • - 支払金額100万円超:(支払金額 − 100万円)× 20.42% + 102,100円

この「102,100円」、何の数字かわかりますか?

100万円 × 10.21%です。つまり「最初の100万円分は10.21%、はみ出した部分だけ20.42%」という二段階構造なんですよね。所得税の累進課税のミニ版だと思えば腹落ちします。

普段の案件が100万円以下だと、この切替の存在自体を知らないまま過ごせてしまう。だから150万円の大型案件が来たときに、10.21%のまま計算して約5万円ズレる。私が見た月9件のミスのうち、金額インパクトが一番大きかったのがこれでした。

3. 端数処理は「切り捨て」一択


源泉徴収税額の1円未満は切り捨てです。国税庁のルールで決まっています。

ExcelのROUNDでもROUNDUPでもなく、ROUNDDOWN。冒頭の1円ズレ事件も、これを知らなかったのが原因でした。

たかが1円と思うじゃないですか。でも経理の世界では、1円合わないだけで帳簿は締まりません。40分の調査コストを思い出すたび、切り捨ての大事さを噛みしめています。

4. 本命。IF×ROUNDDOWNの数式1本


お待たせしました。B2セルに報酬額(税抜)が入っている前提で、これをコピペしてください。


=ROUNDDOWN(IF(B2<=1000000, B2*10.21%, (B2-1000000)*20.42%+102100), 0)
```

やっていることは単純です。

  • IFで「100万円以下か超か」を判定する

  • - 以下なら 報酬 × 10.21%

  • - 超なら はみ出し分 × 20.42% + 102,100円

  • - 最後にROUNDDOWNで1円未満を切り捨てる

実際の数字で検算してみましょう。

  • 報酬50万円 → 500,000 × 10.21% = **51,050円**

  • - 報酬100万円ちょうど → **102,100円**

  • - 報酬150万円 → 500,000 × 20.42% + 102,100 = **204,200円**

150万円のケース、10.21%のまま計算すると153,150円。正解との差は51,050円です。これを間違えると、翌年の支払調書や納付のタイミングで確実に発覚します。怖くないですか?

請求額(振込額)まで出すなら、隣のセルにこう入れるだけです。


=B2-ROUNDDOWN(IF(B2<=1000000, B2*10.21%, (B2-1000000)*20.42%+102100), 0)+B2*10%
```

税抜報酬 − 源泉徴収 + 消費税10%。これで請求書の「お振込金額」が自動で埋まります。

ちょっと脱線しますね。「freeeやマネーフォワード使えば自動でしょ」という声、絶対あると思うんですよ。正直その通りです。ただ、取引先から届く請求書は今もExcelやPDFが主流で、受け取る側・チェックする側はどのみち検算が必要なんです。会計ソフトに入れる前の「入口」でミスを潰せるのが、このExcelテンプレの価値だったりします。

5. 消費税は「別記」でちょっと得する


源泉徴収は原則、消費税込みの金額にかかります。ただし請求書で報酬と消費税を分けて書いていれば、税抜の報酬額だけを対象にしてOKというルールがあります。

報酬50万円+消費税5万円の場合で比べると、

  • 税込55万円に課税 → 源泉徴収 56,155円

  • - 税抜50万円に課税 → 源泉徴収 51,050円

その差5,105円。受け取る側の手取りが増える(正確には先払いする税金が減る)ので、フリーランス側にもメリットがあります。請求書は報酬と消費税を必ず分けて書く。これだけです。

コピペで使える確認リスト


請求書を発行する前、受け取ったとき、この6項目だけ見てください。

  1. 支払先は個人か?(法人なら源泉徴収不要)

  2. 2. 報酬と消費税は分けて記載されているか?

  3. 3. 源泉徴収の対象額は税抜報酬になっているか?

  4. 4. 100万円超なら、超過分に20.42%が適用されているか?

  5. 5. 端数は切り捨て(ROUNDDOWN)になっているか?

  6. 6. 振込額 = 税抜報酬 − 源泉徴収 + 消費税 になっているか?

このリストをExcelテンプレの右端に貼っておくと、チェックが習慣になります。私の現場ではこれで確認時間が1件あたり10分→1分になりました。月40件処理していたので、月6時間→40分の短縮です。

今日やること、3ステップ


手持ちの請求書Excelを開いて、源泉徴収欄に本文の数式を貼りましょう。次に50万円・100万円・150万円の3パターンを入力し、51,050円・102,100円・204,200円になるか検算してください。最後に本文の6項目チェックリストをテンプレの右端に貼り付ければ、次の請求書から自動計算とチェックが回り始めます。

  • 手持ちの請求書Excelを開いて、源泉徴収欄に上の数式を貼る

  • - 50万円・100万円・150万円の3パターンで検算する(答えは51,050円・102,100円・204,200円)

  • - 確認リスト6項目をテンプレの余白に貼りつける

15分あれば終わります。次に100万円超の案件が来ても、あなたのテンプレはもう間違えません。

数式1本仕込むだけで、月9件のミスと月5時間の修正作業が消える。Excelの改善って、派手じゃないところにこそ効くんですよね。

Excelスキルを資格で証明しませんか?


今回使ったIF、ROUNDDOWN、パーセント計算。実はどれもMOS Excel試験の出題範囲ど真ん中です。

実務でこういう数式を組める人が資格も持っていると、「使える証拠」として履歴書に書けます。転職や昇進の場面で、口頭の「Excelできます」より一枚上の説得力が出るんですよね。私も採用側を経験しましたが、資格+実務エピソードの組み合わせは強かったです。

MOS Excelの出題パターン攻略や実技対策をまとめた有料記事も書いています。今日のテンプレを作りながら「もう少し体系的に学びたいな」と感じた方は、もし興味があればプロフィールから覗いてみてください。

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