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小さな幸せ ①

子どもたちは
夏休みに入った。

私自身は
相変わらず
昼パートと深夜パートの
掛け持ち生活だ。

自己破産の手続きは進んでない。

でも何となく
毎日バタついている。

1人目の子どもにおにぎりを持たせ
部活に送り出す。

2人目の子どもは
学童。
弁当や宿題を持たせる。

3人目の子どもは
保育園。
給食のありがたみを
ひしひしと感じる。


昨日は
昼パート
学童と保育園にお迎えに行って
帰宅後すぐに
晩ごはんの準備やら
洗濯の取り込みやら
バタバタだった。

子どもたちと
お風呂に入り
ほっとしたのも束の間
私は深夜パートの準備に取りかかるが
3人目の子どもは
「母ちゃん母ちゃん」と
くっついてくる。

3人目の子どもは
寂しいらしい。

まだまだ甘えたい盛りだから仕方ない。

でも稼がなきゃ。

深夜パートで6時間
立ちっぱなしで働き
帰宅後すぐに
子どもたちに持たすための
おにぎりと弁当、
そして朝ごはんの準備。


眠たい。

そりゃ
丸1日起きてるんだもん。

足は浮腫む。
身体がダルい。

でも
今日は昼パート休み。

子どもたちを送り出してしまえば
寝られる。

でもしんどい。

30分だけ横になり
子どもたちが朝ごはんを食べる横で寝ました。

「母ちゃんいってきます」
1人目のこどもの声が聞こえて
慌てて起きて
「いってらっしゃい。頑張ってね」
それだけ言えた。


少しだけ寝られたから
スッキリして

朝ごはんを食べ終わった
下の子2人と学童&保育園に行く。

大人の足では
10分弱の道のりも
子どもを連れて歩くと
20分くらいはかかってしまう。

あちこちで鳴くセミの声
ギラギラの夏の日差し

そして暑い。

そんな中
「母ちゃんセミの脱け殻!」
「今日はカナヘビいないかなぁ」
「いつものナマズがいないよっ」

子どもたちは
よくしゃべる。
アチコチ行っちゃう。

キラキラした目で
歩いてる。

暑いのに
楽しそうだ。


去年はこの道を、
大人の足では
10分弱の道のりを
小一時間かけて歩いた。

学校に行くのを嫌がる
2人目の子どもの手を引いて
3人目の子どもは小走りで付いてきてて
学校まで連れてった。

途中でうずくまって
「学校行きたくない」と泣かれて
ランドセル背負った2人目をおんぶして
3人目の手を引いて
歩いた。

あの頃はしんどかったな。


そんなことを思い出した。

1人目の子どもが
小学生の時には
よちよち歩きの2人目と
まだお腹にいた3人目と
一緒に
毎日
学校と保育園まで歩いたなぁ。


1人目の子どもは
今は高校生になって
もうこの道を
一緒に歩くこともなくなっちゃった。


来年には
1人目の子どもは
私の手を離れて巣だって行くんだな。


なんだかあっという間だったな。


でも
下の子2人が
まだまだ
この道を歩いて行くんだよな。

一緒に歩いてくれるんだな。


「暑い暑い」
言いながら
「今度海に行こうよ」
「ウルトラマンのおもちゃ買いたい」
なんて話しながら。


子育ては
しんどいけれど
小さな幸せが
たくさんある。

眠たいはずなのに
疲れてるはずなのに

子どもたちを
保育園や学童に送っていくため
一緒に歩くこの時間が
幸せだなぁ。

毎日
毎日
小さな幸せを
子どもたちに
もらってるんだな。

なんだかんだ
ちゃんと育ってくれてるな。


そのうち
「ひとりで行けるし」
「友だちと学校行く」
そう言って
一緒に歩いては
くれなくなるんだろうけれど、


そう言ってくれる日を
楽しみに
でもちょっと
さみしく思ったり。


今日も小さな幸せを
ありがとう。

さて
家事は後回しにして
寝よう。


今日も幸せだ。

(自己破産の書類書かなきゃなぁ)

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