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【ドラマ】『イエス・キリストの生涯(1〜3話目)』〜歴史を動かした衝撃の真実。イエスの生涯を再現ドラマと徹底解説で紐解く

視聴環境:U-NEXT

〈内容〉
イエス・キリストの生涯を、再現ドラマと専門家へのインタビューで構成した8回シリーズの映像プログラム。


〈感想〉
先日観ていたドラマ『エイブラハム・リンカン』を通して、リンカンが奴隷解放宣言に至った背景には、キリスト教的な平等思想が深く根ざしていることを改めて認識しました。そこから「そもそもキリスト教とは何なのか?」という関心が湧き、関連書籍や、キリスト教を題材にしたドラマを観てみることにしました。
聖書は学生時代に一通り読んではいたものの、当時はよくわからず、ところどころ適当に読み飛ばしていた部分も多かったのですが、このドラマではそれらの場面を丁寧に再現しながら、専門家による解説が加えられており、とてもわかりやすく感じました。
たとえば、マリアの懐妊に際し、ヨセフがどのような心情でそれを受け止め、また社会的にどのような立場に置かれていたのかといった説明は非常に興味深かったです。イエスの兄弟についての考察や、洗礼者ヨハネとの関係なども、具体的かつわかりやすく解説されていました。
また、当時の洗礼が、現在のように頭から水をかけるものではなく、授ける者と授かる者が共に湖に入って行われていたという描写には驚かされました。調べてみると、現代でも身体全体を水に浸して洗礼を行う宗派が存在するとのことで、こうした儀式は神道の禊(みそぎ)にも通じるような感覚があり、人間の持つプリミティブな宗教観に共通するものを感じました。
また、天使ガブリエルや東方の三賢人に黒人の俳優が起用されている点にも、現代的な配慮を感じました。実際に「イエスも黒人だったのではないか」という説もあるため、もしかしたら企画段階ではイエス役に黒人俳優を検討した話もあったのでは…と想像をめぐらせてしまいました。
イエスが生まれた当時、彼のように「預言者」とされる人物はほかにも多数存在しており、イエス自身もヨハネのもとで洗礼を受けていました。それまでのユダヤ教における預言者は、ダビデ王のように武力や指導力によって民を導く存在でしたが、イエスはそうした「強さ」からは大きく逸脱した存在であり、人々の期待からも外れていたという解説者の言葉には深く納得させられました。
その後もジャンヌ・ダルクのように、数多くの「預言者」が現れており、彼女も当時の数多くの預言者のひとりに過ぎなかったということも考えると、そこに様々な意味づけが出来るのではないかとも思いました。
そうした歴史の流れを踏まえると、武力を背景に他の神々の神殿を破壊しつつイスラム教を広めていった預言者ムハンマドの姿は、むしろ旧来のユダヤ教的な預言者像に近いのではないか――そんなことを再認識させられる作品でした。

https://filmarks.com/dramas/8716/12459

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