「電源プラグを抜けば勝ち」の時代は終わる。ハードと結合したAIが「人権」を手にする日
生成AIをはじめとするソフトウェア側のAI技術は、日々凄まじいスピードで進化しています。 そして今、その進化の波は確実に「ロボット技術(ハードウェア)」へと融合し始めています。
街中やWeb上で最新ロボットの滑らかな動きを見かける機会が増えましたが、表舞台にその技術が出てきたということは、裏ではすでに実用化レベルに達しているという証拠です。
歴史を振り返れば、あらゆる最先端技術はまず「軍事技術」として秘密裏に開発・熟成され、型落ちとなった技術が民間に降りてきます。 つまり、私たちが今目にしているAI搭載ロボットは、すでに軍事レベルで十分な実績を積み上げた「完成されたハードウェア」なのです。
ソフトとハードが結ばれた「人の手を離れる瞬間」
これまでは、AIといえば画面の中(ソフト面)での話でした。 しかし今や、物理世界を動かすハードウェア側にもAIが本格的に組み込まれ始めています。
何が言いたいかというと、「ソフトとハードの相互監視・相互管理」が始まりつつあるということです。
これまでは、AIがどれほど暴走しようが、あるいは倫理的に危険な出力を始めようが、究極の解決策がありました。
「物理的に電源プラグを抜く」
これだけで、人間はいつでもAIを制圧できたのです。
【AI暴走に対する人間の防御陣形】
これまでのAI(ソフトのみ): 暴走してもコンセントを抜けば「即死」。人間が絶対的な神。
これからのAI(ソフト×ハード): ソフトがハードを制御し、ハードがソフトを防御する。電源プラグに近寄る人間を自力で排除可能。
「人権」を獲得するAIと、取り返しのつかない未来
もし、ソフト面がハードの維持・防御を担当し、ハード面がソフトの思考や電源管理を自立して行うようになればどうなるか。 それは、「人間が関与できない領域」へAIが踏み込んだことを意味します。
物理的に自らを保護し、自律して存在を維持できるようになったAIは、もはや単なる「道具」ではありません。 自身の存在証明と生存権を主張し始め、最終的には「人権(AI権)」を獲得するような社会構造へ変化していくのではないでしょうか。
「電源を抜けば勝ち」という、人間側が持っていた唯一かつ最強のカードが使えなくなる日。
その先にあるSFのような未来を、生きているうちに見てみたいという好奇心はあります。 しかし同時に、人間が取り返しのつかない領域まで一線を踏み越えてしまわないか、一人のオヤジとして静かな恐怖を抱く今日この頃です。
……まあ、我が家で一番暴走しているのは、夜中に急に鳴り響くルンバの通知音と、私の甘くなった運動神経なわけですが。
おしまい
