山村留学で種子島に来たら、子どもだけじゃなく親も成長してるかもしれない【vol.10:山村留学のはなし 】
2025年4月、子どもの宇宙留学が始まった当初、種子島に来たのは「子どものため」と思ってました。
でも、1年ちょっと過ごす中で、わたし自身にも大きな変化がありました。
これまで子どもに起きた変化や生活のことを書いてきましたが、今回は親である私のことについて話したいと思います。
島の「課題」に出会って、親が新しいことを始めた話(と、宣伝)です。
種子島の森林課題
もともと農学部出身ということがきっかけで、種子島に来てから、縁あって種子島森林組合とお仕事をする機会をいただきました。
その中で、種子島の森林の様々な課題をよく耳にします。
島の木が適切に伐採されていない。
理由は、人手不足、海外産の安い木材との競争、島内の加工能力の限界。
複合的な理由があるのですが、ざっくりまとめると「このままだと、森林環境を維持できなくなる」という話です。
大学で学んだことが、目の前にある課題と繋がった感じでした。
森林組合や種子島の方々に色々お世話になった恩返しとしても、「何かできることはないかな」と考え始めました。

種子島の木でできる2つのこと
種子島産の木をどう活かすか、いろいろ考えてみました。
島内は製材・加工設備が非常に限られており、複雑な加工が出来ない。
離島という環境でコストもかかる中で、値段で勝負も出来ない。
「どんなやり方なら可能なのか?」、ものすごく悩みました。
いろいろな人に相談したり、アイデアを聞く中で、2つのことにたどり着きました。
一つ目が、杉の香りです。
杉の木って、すごくいい香りがするんですよね。
花粉はツラいけど、木材としてなら身近においておきたくなるくらい。
とくに香りが広がりやすい杉チップは島内でも作られていたので、加工の複雑さも避けて活用できます。
二つ目が、ロケット打ち上げ見学者向けのギフトがないことです。
日本で唯一の大型ロケット打ち上げを見に、たくさんの人が種子島に来ます。
でも、その体験を記念する、種子島らしいギフトがない。
これ、すごくもったいないなって思っていました。
じゃあ折角だから木を使った商品と組み合わせて自分が欲しいものを作っちゃおうと。
この2つが重なって、「杉材を使った、ロケット打ち上げの思い出を形に残すギフト」という考えが浮かびました。
この商品だけで種子島の木材需要が大きく増えたり、林業に人材流入が増えるわけではないですが、木材資源に対する認識が少しでも増えたり、何かのきっかけになれればと思っています。

CEDAR NAUT—ブランドに込めたもの
ブランド名は「CEDAR NAUT(シダーノート)」です。

CEDARは日本語で杉ですが、「抗菌・防腐作用のある、香りの良い不滅の木材」という意味も持ってます。
宇宙飛行士(ASTRONAUT)の語源のNAUT「未知の領域を探索するもの」に、「香調」や「香りの響き」を意味するNOTEをかけ合わせました。
ロゴに刻まれた斜めのラインは北緯30度を表します。
ロケット打ち上げ場が北緯30度に位置する種子島。
宇宙へ挑む意思と、科学の軌跡を込めました。
ちなみに、こんなオシャレなことを考えるセンスは私にはなく、以前の職場の同期であり、アーティストでもある友人に相談したところ、背景に共感して、ブランド設計をしてくれています。
Instagramでの発信も始めたので、よければ見てみて下さい。
商品は3種類です。
消臭芳香サシェ(杉チップ使用)。
ロケット打ち上げの思い出を残すフォトスタンド(大・小)。
打ち上げ見学記念プレート(限定版・通常版)。
どれも種子島産杉100%使用して、「島の体験」「島への感謝」を形にしたものです。

6月12日—H3ロケット打ち上げで初販売
種子島で一番大きな打ち上げ見学場の長谷公園にポップアップストアを出して、初めての販売をします。
残念ながら前回打ち上げを失敗しているH3ロケット。
ポップアップストアも装飾や特別なギフトを準備して、盛り上げて応援したいと思います。
種子島にいる方、ぜひ長谷公園で会いましょう!

親にとっての『気づき』
宣伝がメインになりましたが、山村留学の話に戻ると、子どもの留学で島に来てこんなことをしている親もいると知ってもらえたら良いなと思います。
わたしの場合は副業的に、自分のペースでやってる挑戦ですが、島で本業としての仕事をしている人もいます。
島での貴重な時間をゆったり過ごしている人もいます。
ただ、共通して言えるのは、山村留学を通じて、子どもだけでなく、親も変わっているということです。
新しい環境で、新しいことを知り、新しい人間関係を築いています。
「子どものための山村留学」と思い込まずに、「親のためにもなる山村留学」として見てみると、いろいろな気づきもあると思います。
親が一生懸命になっている姿・楽しんでいる姿を子どもが見れば、子どもも何かを感じ取ってくれるんじゃないかなと思っています。
(親が平日に丸太を一生懸命切っている姿を子どもが見て、訝しげにしているときもありますが笑)
うみがめ留学募集始まっています
わが家がお世話になっている中種子町の留学制度「うみがめ留学」の来年度の募集が6/1から始まりました。
次回記事は応募検討の参考になるように、色々いただく質問についてQ&Aのような形で紹介します!
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