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石村嘉成展 いきものだいすき2026

石村嘉成さんは愛媛在住、世界で活躍する若手アーティストです。
私は石村さんについては、松山へ行くまで知らなかったのですが、色とりどりの動物さん(作品)と接して、これは是非観に行ってほしいと思うようになりました。

愛媛県美術館


動物からのメッセージ

石村アートのメインは動物です。実在する動物さんをモデルにした作品も数多くあります。会場で色々な生き物と出会うのですが、同じ動物でもちょっとずつ色彩が異なっていて、そこから多様な表情・メッセージを感じ取る事ができます。

Animal History

全長26mのキャンバスに太古の時代から現代までの動物が集結する姿は圧巻です。今回初公開される"The WALL"という作品の中の一つです。
観る方によって解釈は異なると思いますが、恐竜時代や戦乱時代は色彩が濃く険しい表情に、平和な時代は色彩も柔らかく、表情も穏やかに描かれています。

青いライオン

正式な作品名は"Blue Lion"ですが、「青いライオン」のタイトルで映画になっています。石村さんが小学生の時に亡くなったお母さんを投影した作品で、青は育った瀬戸内海をイメージされたとの事です。
石村さんが自閉症と診断され、そこから「療育」を通してアーティストとして育っていくプロセスがそこに集約されていると言って良いと思います。幼少期の嘉成君に「何か夢中になれるものを」と何度も動物園へ連れて行き、そこでは熱心に動物を観察する姿があった。創作の原点と言える作品です。

誰かを待っているシロクマちゃん

愛媛県立とべ動物園(愛媛県伊予郡砥部町)に実在するシロクマ「ピース」がモデルです。柔らかい色彩、穏やかな表情に惹かれます。
待っているのは家族かもしれないし、世界各地の戦火が止まる事かもしれません。あるいは、観覧者一人ずつに「あなたが待っている事は?」と問いかけている可能性もあります。

アトリエも再現

実際に創作で使っている机等、アトリエの一部が再現されています。


Blue Kingpenguin

「だんだん南極も暑くなってきました。何とかしてくれ!」
環境に対する警鐘を発しています。南極にペンギンが住めなくなったら、間違いなく人間にも影響が及ぶ事を再認識する必要があります。

必死に争いを止める虎

「おい、また人間が戦争を始めたぞ!人間の勝手にはさせないぞ!」
戦争は多くの人が殺されていく事にとどまらず、それ以外の生態系を死に追いやる危険もあります。虎の鋭い眼光に、侵略戦争と大量殺戮を繰り返す人間とその社会への強い怒りが込められています。

親の一人として

ここからは作品を離れます。会場でこちらの本を購入しました。

石村さんのご両親が書かれた本です。自分の息子に当てはまるわけではないですが、親の一人として読むべき大事なポイントが詰まっています。

子どもをモンスターにしない

誰でも一人だけでは生きていけず、社会の中で助け合って生きていかなければいけないわけです。そのために、みんなから助けてもらえる人に育つ事が大変重要だと思います。それにはきちんとマナーを守るとか、暴力で果実を得る事を絶対にさせないとか、凄く大変ですが、そこと真剣に向き合う事をやってほしいという事を改めて教わりました。
実際には、私自身はそこがあまり出来ていなかったと思います。

できる事を最大限伸ばす

嘉成さんの絵を描く力を見つけたご両親と先生方は、本当にすごく考え抜かれたと思います。これを自分の息子に置き換えた時に、過去は変えられませんが、これから先できる事に集中する大切さを学ばせていただきました。それを見つけ出す作業は根気がいりますが、子育てはまだ続きますので、地道に取り組む事に尽きるのかなと思います。

サイン頂きました。ありがとうございました。


石村嘉成さん

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