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38emon
皆と仲良くなろうとするな!①
日本に住み始めてから、僕は「皆と仲良くしてね」という話をよく聞いた。これは僕が最も納得できないことでもある。もちろん、その意味は分かる。当然、誰かと仲が悪くなるより、できれば仲良く過ごすのがいいだろう。しかし、僕は個人的に、日本ではこのことによって「自分らしさ」を失ってしまうことが多いと思う。
「全ての人と仲良くなる」というのは、例えば、一つの料理で、色々な好みを持つ全ての人を満足させようとすることと同じである。具体的な例としてトッポギを挙げよう。トッポギはとても美味しい料理で特に辛いものを好む人にとっては「最高の料理」と言えるほど人気がある。でも、辛いものが苦手な人にとっては、もしかしたら「最悪の料理」かもしれない。それはトッポギが問題があるわけではない。ただ、合わないだけだ。
もし、ある人が、「自分が辛いものが苦手だから」ということで「辛くないトッポギを作れ!」とアドバイスをするとしたら、それはアドバイスではなく、トッポギの魅力をなくそうとすることになる。例えば、トッポギを辛くするために、人の体に大きな問題を起こすものを入れるなど、客観的に問題になることがあれば、それは指摘して正すべきだが、ただ「自分と合わないから」ということで、その料理固有の味を変えようとするのはダメだ。もちろん、そんなアドバイスは聞くのもダメだ。

(次回へ続く)
