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橋本―町田―新横浜を日本有数のディープテック回廊へ――3市が行政境界を越えて組む理由

前回は、リニア中央新幹線の神奈川県駅が建設される橋本について、

橋本駅前だけを開発して終わってはいけない。

という話を書いた。

その後、橋本から新横浜までの企業、工場、研究所、大学を調べてみた。

すると、当初考えていた以上に面白いことが分かった。

橋本周辺には、

Micron

アイダエンジニアリング

3M

オハラ

SWCC

などがある。

相模原市内には、

JAXA宇宙科学研究所

三菱電機の人工衛星関連製造拠点

青山学院大学理工学部

がある。

町田へ進むと、

デンカのイノベーションセンター

協和キリンの研究拠点

医薬品原薬工場

などがある。

さらに東へ進めば東京科学大学。

そして新横浜には、

マクニカ

ソシオネクスト

など半導体・IT関連企業が集積している。

新横浜から相鉄・東急新横浜線へ枝を伸ばせば、

慶應義塾大学矢上キャンパス

横浜国立大学

にも近い。

こうして並べてみると、私は一つの疑問を持った。

これだけの技術資産が存在するのに、なぜ私たちはこれらを一つの産業圏として見ていないのだろうか。

今回考えたいのは、

橋本―町田―新横浜を、一つの「首都圏南西部ディープテック回廊」として育てられないか。

という構想である。

そして重要なのは、これは相模原市だけのための構想ではない。

相模原市にもメリットがある。

町田市にもメリットがある。

横浜市にもメリットがある。

3市がそれぞれ異なる政策課題を解決するために連携する。

そこまで踏み込んで考えてみたい。


先に結論――この地域に足りないのは「資産」ではなく「接続」ではないか

この構想を一言で表すなら、

点を増やす政策から、点をつなぐ政策へ。

である。

新しい研究所をゼロから100個つくろうという話ではない。

企業もある。

大学もある。

工場もある。

研究者もいる。

鉄道もある。

相模原市がまとめたイノベーション戦略でも、リニア駅・橋本駅周辺を中心に、県央・多摩地域まで含めた研究開発拠点、大学、研究機関、高度人材の集積を生かし、首都圏と日本中央回廊をつなぐ「イノベーション・リンク」を形成する構想が示されている。

問題は、

それらが行政境界、企業組織、大学組織を越えて、十分につながっているか。

ということだ。

私は、ここに政策余地があると思う。


橋本―町田―新横浜には何があるのか

細かな企業紹介をする前に、全体像を整理してみよう。

これらを一つの巨大開発地域にする必要はない。

横浜線を背骨として考える。

そこから、

小田急線。

田園都市線。

相鉄・東急新横浜線。

市営地下鉄。

バス。

へ枝を伸ばす。

つまり、

一本の鉄道沿線ではなく、「背骨と枝」で形成される技術経済圏

として考えるのである。


橋本は「これから企業を呼ぶ街」ではない

リニアの話になると、

「橋本に企業を誘致しよう」

という議論になりやすい。

しかし、現実にはすでに企業が存在する。

橋本駅近くには、プレス機械や自動化設備、産業用ロボットを手掛けるアイダエンジニアリングの本社・相模事業所がある。

南橋本には世界的半導体メーカーMicronの橋本エンジニアリングセンターがある。

3Mの相模原事業所。

特殊ガラスのオハラ。

電力・超電導技術を持つSWCC。

さらにJR東海のFUN+TECH LABOでは、宇宙、モビリティ、自動運転などをテーマに企業や研究機関の共創が進められている。

つまり橋本周辺は、

リニア × 半導体 × ロボット × 材料 × 電力

というかなり面白い産業構造をすでに持っている。

必要なのは、ゼロから産業をつくることではない。

既存資産の密度を高めることだと思う。


相模原には「宇宙」がある

横浜線を少し東へ進めば淵野辺である。

ここにはJAXA宇宙科学研究所の相模原キャンパスがある。

近くには青山学院大学相模原キャンパスがあり、理工学部が置かれている。

さらに相模原市内には三菱電機の人工衛星関連製造拠点もある。

そして橋本側には、宇宙用途にも使われる特殊ガラスを手掛けるオハラがいる。

すると、

JAXA=研究

大学=人材

三菱電機=製造

オハラ=材料

という構造が見える。

相模原市は、

「リニアの街」

だけではない。

宇宙・ロボット・先端製造の街

としても売り出せる。


町田は「通過点」ではなかった

最初にこの構想を考えたとき、私は町田を、

商業+小田急線との乗換拠点

くらいに考えていた。

しかし企業を調べると、この理解はかなり不十分だった。

町田駅北東側の旭町周辺には、

デンカのイノベーションセンター

協和キリンの東京リサーチパーク

医薬品原薬製造拠点

などが存在する。

デンカの研究領域には、機能性セラミックス、高分子、先端材料、診断薬などが含まれる。

これは、

材料 × ライフサイエンス

の研究開発拠点と考えることができる。

協和キリンについては研究機能の横浜方面への移転計画が発表されており、将来的な拠点のあり方には不確実性がある。

しかし、むしろその変化を、

研究用地を次のR&D集積へどう転換するか

という政策課題として考えてもいい。

さらに町田にはオーディオテクニカなどの技術企業もある。

市全体で見れば製造業の中小企業も少なくない。


町田市自身が「住む街から創造する街へ」と言い始めている

ここが非常に興味深い。

町田市未来づくり研究所は2026年、

「住む」から「創造する」まちへの進化

という研究成果を公表した。

町田市は、ベッドタウンとして発展してきた一方で、生産年齢人口の減少や税収面の課題を背景に、研究開発型・オフィス型企業を誘致し、働く場所を増やす必要性を指摘している。

重点候補には、

ライフサイエンス・健康関連産業

なども挙げられている。

さらに、

町田リサーチハブプロジェクト

という考え方まで示され、研究開発施設を核に企業・人材を集積する方向が検討されている。

2026年度の町田市施政方針でも、町田駅周辺の更新を企業立地の機会として捉え、民間投資を呼び込み、将来の税収増につなげる考えが示されている。

つまり、

橋本―町田―新横浜回廊

は町田市に突然持ち込む外部アイデアではない。

町田市自身が模索している、

「創造する街への転換」

を、より広域的に実現する手段になり得る。


新横浜も「新幹線駅」だけではない

東側の核になるのが新横浜である。

新横浜にはマクニカ、ソシオネクストなど、半導体・電子・IT関連の企業が集積している。

そして横浜市自身も、この分野を明確に重点化している。

2026~2029年度の横浜市中期計画では、これからの産業育成としてAI・半導体を掲げ、新横浜や京浜臨海部などの産業拠点とまちづくりを連動させる方向が示されている。計画は2026年6月に市議会で議決され、7月に正式公表された。

つまり新横浜には、

半導体産業をさらに育てたい

という明確な政策ニーズがある。

そこで相模原・町田との連携が効いてくる。

半導体産業は、半導体企業だけを集めても成立しない。

材料。

製造装置。

電力。

精密加工。

ソフトウェア。

大学。

人材。

が必要になる。

相模原には材料・製造・電力がある。

町田には材料・研究開発・ライフサイエンスがある。

そして周囲には大学がある。

横浜市から見ても、これは魅力的な補完関係になり得る。


さらに大学を「枝」としてつなぐ

横浜線だけで構想を閉じる必要はない。

長津田から田園都市線へ乗れば、東京科学大学の横浜キャンパス方面へ行ける。

新横浜から相鉄・東急新横浜線へ入れば、日吉から慶應義塾大学矢上キャンパスへアクセスできる。

羽沢横浜国大駅からは横浜国立大学へつながる。

つまりこの地域では、

東京科学大学

慶應義塾大学

横浜国立大学

青山学院大学

という理工系教育・研究機能を、企業集積と比較的近い範囲で結ぶことができる。

ディープテック産業の最大の資源は、

土地でも補助金でもない。

最後は、

人である。

大学との接続は、この構想の中心に置くべきだと思う。


では、なぜ3市が組む必要があるのか

ここからが今回の本題である。

「広域連携は大切です」

では、自治体は動かない。

各自治体には市民がいる。

議会がある。

予算がある。

したがって、

相模原市は何を得るのか。

町田市は何を得るのか。

横浜市は何を得るのか。

を明確にしなければならない。


相模原市のメリット――リニア効果を「駅前」から「経済圏」へ広げられる

相模原市にとって最大のメリットは、

リニア橋本の後背経済圏を巨大化できること

である。

橋本駅周辺だけを見れば、都市規模では横浜や東京に勝てない。

しかし、

町田

新横浜

慶應

横国

東京科学大

まで同じ経済圏として接続できれば話は違う。

リニアで橋本に到着した研究者や企業関係者が、

JAXAへ行く。

町田の研究所へ行く。

新横浜の半導体企業へ行く。

大学へ行く。

そうなれば橋本は、

単なるリニア停車駅

ではなく、

首都圏南西部の研究開発地域へ入る西側ゲート

になる。

相模原市自身も、橋本を中心に県央・多摩地域を含む広域的イノベーションバレーを形成する方向を打ち出している。

3市連携は、その構想をさらに東へ伸ばすことになる。


町田市のメリット――「住む街」から「働く街」へ転換できる

町田市にとっては、別のメリットがある。

町田は巨大な人口と商業集積を持っている。

小田急線も横浜線もある。

しかし、ベッドタウンとしての性格が強く、市外へ働きに出る住民も多い。

町田市自身がその構造を変えようとしている。

研究開発型。

オフィス型。

ライフサイエンス。

クリエイティブ産業。

こうした高付加価値産業を呼び込み、

町田で働ける街

へ変えようとしている。

ここで単独誘致をするより、

「リニア橋本と新横浜半導体クラスターの中間にあります」

と言える方が企業誘致力は強くなる。

町田市は自前でリニア駅を建設する必要がない。

東海道新幹線駅を建設する必要もない。

両方の中間に位置すること自体を資産にできる。

町田にとって、これはかなり費用対効果の高い連携だと思う。


横浜市のメリット――新横浜を「リニア経済圏」に入れられる

横浜市はどうだろうか。

人口も企業も大学も多い。

東海道新幹線もある。

「わざわざ相模原市や町田市と組む必要があるのか」

という疑問は当然ある。

しかし一つ大きな弱点がある。

横浜市にはリニア駅がない。

逆に言えば、

橋本と新横浜を一つの経済圏として結べば、新横浜もリニア経済圏へ参加できる。

しかも横浜市は以前から、リニア開業と橋本駅周辺開発が将来的に横浜の企業誘致へ影響する可能性を分析している。過去の横浜市政策研究では、橋本の業務機能集積が将来的な競合要因になる可能性が指摘されている。

ならば、

橋本と競争するだけでなく、橋本を利用する。

という考え方もあっていい。

新横浜は東海道新幹線のゲート。

橋本は将来のリニアゲート。

両方を、

高速鉄道のダブルゲート

として海外企業へ売り込むのである。


3市は「同じ街」になる必要はない

広域連携というと、

全員が同じ産業を誘致する

ような話になりがちだ。

私は逆だと思う。

役割が違うからこそ組む意味がある。

かなり単純化すれば、

相模原市

つくる街

製造。

宇宙。

ロボット。

材料。

半導体。

リニア。

町田市

つなぐ街

人材。

商業。

オフィス。

研究開発。

ライフサイエンス。

小田急線。

横浜市

世界につなぐ街

半導体。

大企業。

大学。

新幹線。

国際的な企業集積。

こうした補完関係で考える方がよい。


これは「橋本 vs 新横浜」ではない

交通インフラができると、

どちらが勝つか。

という議論になりがちである。

リニアが来れば橋本が勝つ。

いや、新横浜には新幹線がある。

東京への近さではこちらが有利。

そういう競争も当然存在する。

しかし産業政策まで、

企業を一社取ったら勝ち、一社取られたら負け

と考える必要はない。

例えば企業が、

研究所=相模原

営業・事業開発=町田

半導体設計=新横浜

大学共同研究=慶應・横国・東京科学大

という配置をしたとする。

3市全体として見れば成功である。

企業自身が、

3市を一つの都市圏のように使える状態

をつくればよい。


海外には「都市境界を越えて研究都市をつなぐ」発想がある

参考になるのが英国の、

Oxford–Cambridge Growth Corridor

である。

OxfordとCambridgeは同じ自治体ではない。

途中にも複数の都市がある。

しかし英国政府は、二つの世界的大学を中心に、大学、研究機関、企業、スタートアップ、人材を一つの広域的なイノベーション経済圏として育てようとしている。

英国政府は、この回廊にはすでに8,000社を超えるハイテク企業が存在し、約350万人の地域をEast West Railなどの交通基盤で結び付ける構想を進めている。

重要なのは、

Oxfordの企業をCambridgeへ移す

ことではない。

それぞれ異なる強みを持つ都市をつなぐこと

である。

橋本―町田―新横浜も規模こそ違うが、考え方は参考にできる。


最大の問題は「行政境界」である

当然、この構想には難所もある。

橋本から新横浜へ行く途中で、

神奈川県相模原市

から、

東京都町田市

へ入り、

再び、

神奈川県横浜市

へ入る。

都県境まで存在する。

行政予算も違う。

産業政策も違う。

都市計画も違う。

鉄道会社も複数ある。

さらに3市は企業誘致では競争相手でもある。

だから、

「仲良く連携しましょう」

だけでは動かない。


そこで必要なのが「共同事務局」である

私なら最初に巨大な行政組織はつくらない。

例えば、

首都圏南西部ディープテック回廊推進協議会

のような組織から始める。

参加主体は、

相模原市

町田市

横浜市

神奈川県

東京都

大学

JR東日本

JR東海

東急

相鉄

企業

金融機関

スタートアップ支援機関

などでよい。

ただし会議だけ開く協議会にしてはいけない。

数人でもいいので、

専任の共同事務局

を置く。

仕事は明確である。

企業と大学を引き合わせる。

国の公募を探す。

海外企業へ営業する。

共同研究を支援する。

沿線イベントを企画する。

KPIを集計する。

こういう実務を担わせる。


巨額の新規予算から始めなくていい

ここも重要だ。

新しい巨大基金を最初からつくる必要はない。

むしろ、

既存予算を3市共同で取りに行く。

という考え方が現実的だ。

国には、

半導体。

宇宙。

AI。

ロボティクス。

大学研究。

スタートアップ。

GX。

などの支援制度が存在する。

自治体ごとに別々に応募するだけではなく、

「広域イノベーション回廊」という単位で案件をつくる。

そこへ企業や大学の資金も重ねる。

つまり行政の役割は、

全部自分で払うことではなく、資金が集まる器をつくること

である。


KPIも「企業誘致件数」だけでは足りない

この政策を本当に実行するなら、KPIが必要である。

ただし私は、

「5年間で必ず共同研究50件」

のような根拠のない数字を最初から置く必要はないと思う。

まず測るところから始めればいい。

例えば、

3市をまたぐ共同研究件数

企業・大学間の共同プロジェクト数

企業参加数

大学発・企業発スタートアップ数

理工系学生の沿線企業インターン数

国プロジェクトの採択件数・採択額

海外企業・研究者の誘致数

回廊内企業への就職者数

などである。

そして各自治体には、それぞれ別のKPIがあってもよい。

相模原市なら、

橋本へのR&D投資

研究開発雇用

スタートアップ

町田市なら、

オフィス立地

市内就業者

若者の定着

横浜市なら、

AI・半導体企業投資

研究開発拠点

海外企業誘致

である。


一番大事なのは「接続密度」を測ること

私は最終的には、

その街に企業が何社あるか

だけではなく、

企業同士がどれくらいつながっているか

を評価したい。

研究所が100個あっても、誰とも共同研究していないなら、単なる100個の点である。

反対に、

研究所30。

大学4。

スタートアップ20。

企業50。

だったとしても、

人材が行き来し、

共同研究し、

取引し、

起業し、

投資が行われていれば、

巨大なイノベーション・エコシステムになる。

だから、

資産量より接続密度。

これを政策思想にしたい。


人材が住みたい場所であることも忘れてはいけない

もう一つ重要なのが暮らしである。

研究者もエンジニアも、

研究室で24時間生活するわけではない。

住宅。

学校。

医療。

公園。

文化。

飲食。

子育て。

通勤時間。

こうした生活環境も、人材獲得競争の一部である。

ここは町田の強みを生かせる。

町田市自身も現在、研究開発拠点だけではなく、

職・住・遊・協

を一体化した職住近接型の産業集積を構想している。

橋本にも住宅地がある。

横浜にも多様な居住地がある。

「働く場所」だけでなく、

研究者・技術者とその家族が長く暮らせる地域

として競争力を高める必要がある。


リニア開業を待つ必要はない

この構想は、

リニアが完成したら始める話

ではない。

むしろ逆である。

横浜線はもう走っている。

企業はもういる。

JAXAもある。

大学もある。

研究所もある。

町田市は企業誘致を考え始めている。

横浜市はAI・半導体産業の育成を打ち出している。

だから、

Infrastructureが完成する前にNetworkを完成させる。

リニアが開業したとき、

「これから何をしようか」

と考えるのでは遅い。

その時点ですでに、

企業間ネットワークがある。

大学との共同研究がある。

スタートアップがいる。

海外企業が来ている。

という状態をつくっておく。

リニアは、そのエコシステムをさらに加速させる装置にすればいい。


3市連携は誰かのための慈善事業ではない

ここは強調しておきたい。

これは、

相模原市のリニア開発に、町田市と横浜市が協力してください。

という構想ではない。

相模原市は、

リニア効果を広域経済圏へ拡張できる。

町田市は、

住む街から働き、創造する街へ転換できる。

横浜市は、

新横浜の半導体クラスターを内陸製造業・材料・宇宙・リニアへ接続できる。

それぞれが、自分の都市の課題を解くために組む。

だから成立するのである。


橋本―町田―新横浜を一つの名前で呼びたい

私は仮に、

Tokyo Southwest Deep Tech Corridor

日本語なら、

首都圏南西部ディープテック回廊

と呼んでいる。

重点分野は、

半導体

宇宙

ロボティクス

AI

先端材料

ライフサイエンス

電力・エネルギー

である。

重要なのは、全部を一か所に集めないことである。

それぞれの街が得意分野を持ち、

横浜線や周辺鉄道によってつながる。


橋本は西のゲート、新横浜は東のゲート、町田は真ん中の結節点になる

最終的に、私はこういう姿を考えている。

西には、

リニア橋本。

東には、

東海道新幹線・新横浜。

その間に、

町田という巨大な人材・商業・業務拠点。

そして周囲には、

Micron。

JAXA。

三菱電機。

アイダ。

3M。

オハラ。

SWCC。

デンカ。

マクニカ。

ソシオネクスト。

青山学院。

東京科学大学。

慶應。

横浜国立大学。

がある。

私は、この地域の課題は、

何もないこと

ではないと思う。

むしろ逆だ。

ありすぎるのに、別々に存在していること。

これが最大の課題なのではないか。

ならば政策の仕事は、

新しい点をひたすら置くことではない。

線を引くことである。

相模原市。

町田市。

横浜市。

東京都。

神奈川県。

大学。

企業。

鉄道。

それらの境界を越えて、

人が動く。

技術が動く。

資金が動く。

研究が動く。

企業が生まれる。

そんな回廊をつくる。

橋本を開発する。

新横浜を開発する。

町田を再開発する。

それぞれを別々に行うだけではなく、

三つの都市を一つの経済圏として育てる。

私は、そのくらい大きな視点でリニア時代の首都圏南西部を考えてもいいと思う。

リニア駅をつくるだけではない。

半導体企業を誘致するだけでもない。

町田駅前をきれいにするだけでもない。

産業圏そのものをつくる。

それが、橋本―町田―新横浜という地域が持つ、本当の可能性ではないだろうか。

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