祇園の中心で、静かに整う
京都の最終日。
祇園から歩いて行けるので、午前中に建仁寺 に立ち寄ることが多い。
花見小路の賑わいを少し離れるだけなのに、境内に入ると空気が変わる。

木の廊下を歩く音、白砂の庭を渡る風、ゆっくり流れる静かな時間。

好きなのは、方丈前庭の石庭と潮音庭。
建物の中から庭を眺めていると、時間の流れだけが少し遅くなる。


双龍図へ向かう途中、円窓から見える景色に思わず足を止める。

天井いっぱいに描かれた双龍図の迫力も好きだ。
静かな庭を見たあとに見上げると、その力強さとの対比がより印象に残る。

観光地を巡る時間も楽しいけれど、京都ではこういう“何もしない時間”の方が、あとから記憶に残る。
旅の最後に、静かに呼吸を整えられる場所だ。

