#8 加藤ローサという同志
SNSで見かけた、加藤ローサの離婚話。
「離婚したけど、紙(婚姻届)の上での問題なだけで、これからも何も変わらない」と言う元夫と、そのVTRを見て「超面白い」と笑うローサ。
秒で察したし、「同志よ」と心でがっつり肩を組んだし、「超面白い」という分かる人には分かる「ちゃんとした悪口」を選んだところにも惚れた。よっ!ローサ!
「何も変わらない」と言うローサの元夫と、「円満離婚」と周囲に触れ回る私の元夫。
うちの場合、元夫は、俺様じゃなくてお子様だったわけだけど、自分のことしか考えない(俺様)のと、自分のことしか考えられない(お子様)のは、根っこは同じでも、土から上の見えてる部分が全然違う。
私は昔から大の俺様嫌いだ。しかし、どんな小者の俺様も感知するセンサーも、お子様はするっと通り抜けてきた。
そして、こちらの切実な要望や相談を「なんでそんなこと言うの?」「どうしてそう思うの?」と、初めて世界に触れる子どもの「なぜなぜ期」ばりに、大きな問いで打ち返してくる。そこには悪意も攻撃性もない。純粋なだけに、こちらが悪いような気さえしてくる。
私は、問題がすり替えられたことにも気づかず、夫婦の問題なのに私の問題として考え始める。しまいには、そもそもの望みに執着する私の方がどうかしていたのだと、仏教でいうところの「空」みたいな境地にたどり着く。
修行僧と赤子。夫婦としての組み合わせが悪すぎた。
高校3年生から10年付き合って、私が結婚したいと言ったとき、彼氏だった元夫は「紙(婚姻届)の上で約束する意味がわからない。一緒にいたいから一緒にいるでいいじゃん」と言った。
……うん、もう、本当にその通りで、何も間違っちゃいない。俗世間にまみれたうす汚い私でごめんだけど、結婚してくれないんだったら今すぐ別れたい。
そのようにして結婚し、奇跡的に我が娘と出会えたことは、私にとっても、元夫にとっても、人生最大にして一生尽ない喜びであり幸せだ。私が「一生」を断言できる唯一のことだ。脅迫婚、万歳!
ローサの元夫の「今までと何も変わらない」発言を目にしているだろう私の元夫は、何を思うんだろう。自分と同じ穴のムジナだとは露とも思わないに違いない。
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