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製造業主導で営業利益、経常利益ともに伸び拡大~2026年1-3月の法人企業統計

 本日(1日)、2026年1~3月の法人企業統計が公表されました。日経夕刊は全産業の経常利益が6四半期連続のプラスとなったことなどに注目し、AI関連の好調が背景と分析しています。
 本稿では、「純粋株式会社」を除いたベースで、売上高、営業利益、経常利益の前年同期比に注目して観察します。製造業中心の業績改善となっています。


純粋持株会社を除いた方が利益の伸び高く

 2026年1~3月期の全規模全産業の売上高は前年同期比1.1%増ですが、純粋持株会社を除いても1.1%増。小数点以下までみると純粋持株会社を除いた方が若干高いです。前期に比べて拡大していますが、伸びたのは製造業だけで、非製造業はわずかな減少に転じました。
 営業利益は11%増ですが、純粋持株会社を除くと12.7%増とむしろ伸びが高くなります。
 経常利益は日経記事にあるように14.6%増ですが、純粋持株会社を除くと16.5%増と伸びが大きくなります。
 以上のように、今期は純粋持株会社を除いた方が、業績は良く見えます。

製造業中心の売り上げ、利益の伸び

 以下、純粋持株会社を除くベースで、製造業、非製造業別の寄与、規模別の寄与を見ていきましょう。
 全規模でみると売上高の伸びへの寄与は製造業はプラス、非製造業はマイナス。営業利益、経常利益も同様の傾向になっています。
 大企業(資本金10億円以上)の売上高は2四半期連続の増加。ただし、非製造業はマイナスです。営業利益は3四半期連続の増加で、前期から大きく伸びが拡大しました。製造業、非製造業ともにプラスになりましたが、製造業の伸びが目立ちます。経常利益も3四半期連続のプラス。製造業は3四半期連続、非製造業は5四半期連続のプラスです。
 中堅企業(資本金1~10億円)の売上高は3四半期連続の前年比減。製造業は若干のプラス、非製造業は4四半期連続の減少です。営業利益は前年比増加を続け、今期は製造業、非製造業ともにプラスでした。経常利益は2四半期ぶりの増加となりました。
 中小企業(資本金1000万円~1億円)の売上高は2021年4~6月期から増加を続けています。製造業も同様。非製造業は6四半期連続のプラスです。営業利益は2四半期連続マイナス。製造業はプラスを維持しましたが、非製造業が2四半期連続でマイナスになりました。経常利益もプラスに転じました。製造業はプラス、非製造業は2四半期連続のマイナスです。 

売上高営業利益率は変動費要因で改善続く

 全産業全規模ベースの売上高営業利益率(純粋持株会社を除くベース)は6.1%。前年同期に比べて0.6ポイント上昇しました。2024年7~9月期、2025年4~6月期にわずかなマイナスになった以外は、2023年1~3月期から前年同期差プラスが続いています。人件費要因が4四半期マイナス(売上高人件費比率が前年同期比で上昇)ですが、変動費要因のプラス(売上高変動費比率が前年同期比で低下)でカバーしている形です。販売価格改定の効果でしょうか。中東情勢の影響は4~6月期以降に出るのでしょうかね?
 製造業は7.2%で前年同期差は比較的大きなプラス(2ポイント)。変動費要因で押し上げられています。非製造業(純粋持株会社を除くベース)は5.7%で前年同期と変わらず。人件費要因の4四半期連続のマイナスを変動費要因のプラスでカバーしています。

#日経COMEMO #NIKKEI


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