映画感想 『平場の月』 (★★)
評判の恋愛小説原作邦画のハシゴ。
ニ本目は、美男と美女でつづる、市井 (平場) のアラフィフのラブストーリー。
監督は『はな恋』、『片思い世界』の 土井裕泰。朝倉かすみ の原作小説は未読。
『片思い世界』でやらかした 土井裕泰 だったので心配していたが、うん、これは良い。
原作を知らずとも、なんとなく顛末は想像がつく話。でも、こういう綺麗な二人のベタな物語を観て、安心して涙するのもまた良い。
北関東の空は広い。「平場」は、この地形にも掛かっているのだろうか。そこに浮かぶ、冷たいような暖かいような月。
いつも泣き笑い顔の 堺雅人。ほとんど笑顔を見せない「太い」女、井川遥。「オレもちゃんと勉強するわ」、「うん」のやりとり。あの居酒屋の大将は、きっと癌サバイバーなのだろう。
原作から、二人の人物像や語り口をかなり変更しているらしいが、本作も改変が奏功していると思う。丁寧だが饒舌になりすぎず、観る者にゆだねる余白もちゃんと残してある。
それなりの年齢であれば、身につまされる人も多いことだろう。
こちらは、そう若くはないカップルのデート映画にオススメ。やはり、観た後に色々語り合いたくなる作品。

(評価は、無星 / ★ / ★★ / ★★★)
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