もう一つの居場所#50
「次の三連休、そっちいくわ」
「わかった〜。せやけどめちゃめちゃ暑いで」
「そんなん、こっちも変わらんわ(笑)」
そんな会話を交わし、
「暑いし、昼飲みでもしよか」
と、飲むための口実をつけて集合場所を決めた。
ここ行きたいだろうなぁ。
あれ食べたいだろうなぁ。
あらかじめ大まかなスケジュールを立てる。
こういう時間も、実はけっこう好きだ。
当日、待ち合わせ場所で待っていると、
「お待たせ」
と現れ、早速「ほないこか」と歩き出す。
何件か候補は考えていたものの歩いているうちに
「ここでええやん」
と、結局は行き当たりばったり。
12時の開店と同時に入れたが、そのあと一気に満席になった。







「私たち、運ええやん!」
そう言い、満面の笑みを浮かべる。
程よく飲み、食べ、バカ話をして店をあとにする。
夕方はいつもの店へ。
「夕方はいつものとこやで」
と言うと、
「もちろんやん」
と返ってくる。
もう一つの居場所では
マスターに笑いながら
「もうお客さんやと思ってないで〰️笑」
と言われ、
「家やと思てます〰️笑」
と笑いながら返した。




結局、この三連休は予定していたことはほとんどせず、のんびり過ごした。
昔なら、「せっかくの連休やのにもったいない」と思っていたかもしれない。
でも今は、こうして気の置けない人と笑って、美味しいものを食べて、いつもの場所で「ただいま」と言えるような時間が、何より贅沢なんやと思う。
特別なことは何もなかった。
それでも、「ええ三連休やったな」と思える。
そんな時間を過ごせたことが、一番の思い出となった。
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