娘からの電話
香港でのハプニング
出発した数時間あとに、娘から連絡がありました。
香港での乗り継ぎの待ち時間、お腹が空いたからサンドイッチを食べている、と連絡があり順調に予定通りと安心していました。


ところが手続きの窓口に人が殺到し、混雑に巻き込まれて、次に乗るはずだった便に間に合いませんでした。
半泣きで電話がかかってきたときは、こちらもドキッとしました。
それでも「落ち着いて、英語で次の便に乗れるか確認してみて」と伝え、荷物についても「違う場所に行くことはないから、別便でも必ず届くよ」と話しました。
海外の航空会社だったので、娘は英語で問い合わせをし、追加料金もなく次の便でドイツのフランクフルトまで乗ることができました。
そのあとさらに国内線で1時間ほどの乗り継ぎがあり、結局、夜遅くになって目的地の空港に到着したそうです。

届かないスーツケース
到着したものの、スーツケースは一緒に空港に届いていませんでした。
確認が取れ次第連絡が来るとのことで、とりあえずコーディネーターの方が空港から寮まで送り届けてくれました。
寮は市が斡旋しているところで、学生だけでなく、いろいろな立場の方が住んでいる場所。
しかも到着したのが春休みで、しかも週末。
誰にも会うことなく、静かな夜だったようです。
心細い週末
ドイツでは週末はお店が閉まっています。
到着したのがちょうど土曜日の夜だったため、食料品の買い出しに行くことができませんでした。
娘は手持ちのビスケットでしのいだそうです。
この話を聞いたとき、正直、後悔のような気持ちがこみ上げてきました。
「もっと食べ物を用意しておけばよかった、一人外国でお腹を空かせてかわいそうに」と。
月曜日までお腹いっぱいになれないと思うと、とても不憫で、胸が痛みました。
幸い、翌日にはスーツケースも無事に届きました。
キッチンもお風呂もトイレも共同スタイルの寮での、新しい生活がここから始まりました。
ようやく夕方に届いたスーツケースでしたが、今度は鍵が開かないというハプニング。

私も一緒に調べて、「どうしても開かなかったら、どこかに頼んで、壊してでも開けてもらうしかないね」と話しました。
とりあえずその日はそのまま眠り、次の朝もう一度試してみると、無事に鍵が開いたそうです。
なにはともあれ、まず一つクリアできて、本当に良かったー!
逞しい娘と母の気持ち
どれほど心細く、不安だったことでしょう。
それでも娘は逞しいものです。
同じ大学から留学に来ている人もいましたが、学部も違えば住まいも各自で手配しているため、行動はそれぞれ別々。学部によって、大学の所在地も違います。
結局、一人で前進していくしかありません。
そして、LINEで、新しく仲良くなった海外の友人と撮った写真や、建物、部屋からの景色などの写真を送ってもらいました。
無事に暮らしているか、楽しそうにしている様子を少しでも見たくて。
ビデオ通話にして、娘の顔を見ながらパシャパシャ写真を撮っていました。会えないので!笑笑
「寂しくない?」と聞くと、「日本にいたときと変わらないよ、一人で住んでたし」という答え。
なるほどなあ、と半分納得しつつ、半分は逆にそう返されて驚きました。こんなに離れているのにね。でも、今は、日本の友達ともいつでもLINEでつながれる。
これも今の時代のいいところだと感じます。
コロナ禍を超えて
そういえば、この子が大学に入学した年はコロナ禍で、入学式もありませんでした。
対面授業が始まったのは9月になってから。
友達と初めて出会ったのもその頃です。
4月には県外へ引っ越したものの、授業はオンライン。
実家に帰ってきてもよかったはずなのに、「バイトがあるから」とそのまま残っていました。
コロナ禍で新しい友達に出会う機会もないまま、一人でバイトを頑張って過ごしていました。

あの頃は、ただ心配するばかりで、楽しく留学生活を送ってほしい、と願う気持ちでいっぱいでした。
まさか自分がドイツまで娘に会いに行くことになるとは、、、

の
