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ひとり、パリへー出発準備

旅行の準備
航空券を予約してからは、出発までの時間そのものが、とても楽しいものでした。
携帯電話は、ドコモの海外利用サービス「世界そのままギガ」を利用することにしました。
SIMを入れ替えるという方法も考えましたが、うっかり者の自分のことだから、なくしてしまったりミスをしたりしそうで避けました。
あらかじめ予約をしておくことで、出発前から少しでも安心できるようにしておきました。
こうして、いくつかの小さな決断と、不安なことは調べて準備をしながら、ワクワクして過ごしました。

JALからのメール
飛行機の予約から約2ヶ月経ったある日、JALから連絡がありました。
飛行機のルートが変更になるとのことでした。
それにともなって、12月2日はパリへ朝早い便での出発になりました。
前泊が必要だと分かり、12月1日に羽田空港の近くにホテルをとりました。
当日は、まず地元の空港から羽田へ向かい、2日の朝一番のパリ行きの便に乗るという、前泊する行程になりました。

旅行会社を介さず、自分でアプリで航空券を予約した私にとって、JALと直接チャットで質問したところ、わかりやすく丁寧に返答をいただけたので、とてもありがたく感じました。
ずっと、私の不安を取り除いてくれる、心強い味方でした。

母への報告
母に、ひとりでパリまで行くことを話したら、きっとずっと心配し続けるだろうなと分かっていたので、9月ごろになって、ようやく打ち明けました。
「(娘が)留学から帰ってきてから、一緒に旅行に行けば安心していけるのでは?」と言ってくれました。
そうすると、今このタイミングを逃してしまいます。
次にいつ行けるかは分からないし、もしかしたら行けないままかもしれない。
そう思うと、やはり今娘のところへ会いに行きたいという気持ちは変わりませんでした。

娘からの「どこに行きたい?」
今回の旅は、パリの空港で娘と待ち合わせるところから始まります。
大まかな計画はこんな感じでした。
• パリで娘と合流し、1泊
• 翌朝早くから高速特急でドイツへ移動
• ドイツで3泊
• 飛行機でパリに戻る
• パリでさらに2泊
ホテルや高速特急、ドイツからパリへの飛行機は、娘が予約をしてくれました。
行く予定の美術館も全て予約してくれました。あちらに留学している学生は、ドイツやフランスなどの美術館は無料で入館できるのだそうです。詳しいことはよくわからないのですが。

クリスマスマーケット、どの街にする?

ちょうど12月、私が到着するころにクリスマスマーケットが始まるとのことで、タイミングもぴったりでした。
ドイツ滞在中に立ち寄れる街のクリスマスマーケットと、パリに戻ってからのクリスマスマーケット、それぞれどこに行こうかとあれこれ考えました。
写真で見ると、どこの街も素敵でした。

パリで泊まるホテルは、治安の良い地区を選び、夜でも地下鉄ですぐに戻れる場所など、いろいろ考えて、娘が予約してくれました。

実は、パリの有名なキャバレーに行くことも検討し、いろいろ調べていました。ムーラン・ルージュのナイトショーも観てみたいひとつでした。
食事をしながらショーを観られるなど、とても魅力的でしたが、どこかの都市でテロが起きたということもあり、この計画は見送ることにしました。

おでんを仕込んで
出発当日は、午前中だけ仕事に出ました。
午後には家に戻り、下ごしらえをしていたおでんの仕上げに取りかかりました。
出発までの3時間ほど、特別なことをしたわけではないけれど、留守中の準備をしながら過ごす時間が、なんだかとても大事なものに感じられました。
このおでんは、私が留守にする間、家に残る家族が食べる分です。何日かけて食べてくれるのかな、などと思いながら、鍋いっぱいに仕上げました。

バス停まで

空港行きのバス停までは家族に送ってもらい、そこから空港まではバスで向かいました。
「もうここまで来たら、後戻りできないな」――
そう思った瞬間、不安よりも先に、ワクワクした気持ちがあふれてきました。
そして、あらためて振り返ると、ひとりでも行かせてくれた家族に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。よく了解してくれたなあと、いまにして思います……。
正直に言うと、やめてしまえば、不安からも、自分で計画したプレッシャーのようなものからも解放されるのかな、と思う瞬間もありました。
出発の約2ヶ月前、2023年10月に起きたパレスチナ・イスラエルの戦争や、それに伴うテロのニュースも、ひとりで行く私にとっては、うまく言葉にできない不安の種のひとつでした。
でも同時に、ここで行くのをやめてしまったら、「人生で二度とないチャンスだったのに」「本当は行きたかったのに」という後悔の気持ちが、ずっと自分の中に残り続けると思っていました。



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