身体の真ん中はどこにある? - DCD(発達性協調運動症)の私の座り方
体幹が弱い。
そして、座り方が変らしい。
いつも変な姿勢で座っている、と言われる。
立っているときも、どうやら変な姿勢らしい。
自分では、普通にしているつもりだった。
でも、写真などで後から見ると、確かに体が傾いている。
椅子に座っているときも、まっすぐ座っているつもりなのに、いつの間にか体が片側に寄っている。
何というか、自分の体の「軸」や「中心」が、いまいち分からない。
どこまでが真っ直ぐなのか。
どこに体重をかければいいのか。
体をどう置けば、自然な姿勢になるのか。
そういうことが、感覚として分かりにくい。
だから、意識していないと、いつの間にか変な姿勢になっている。
そして、それが疲れやすさの原因の一つになっていることも、今なら想像しやすい。
普通なら無意識にできていることを、私は時々、意識して調整しなければならない。
体を支えるだけでも、余計な力を使っているのかもしれない。
小さい頃から、そうだった。
美容院から帰ると、かなりの確率で家族に言われることがあった。
「前髪、斜めになってるよ」
子どもの私は、当然まっすぐ座っているつもりだった。
でも、美容師さんの技術がどうこうという話ではなかった。
そもそも私が、椅子にまっすぐ座っていなかった。
切っている間に、少しずつ体が傾いていたのだと思う。
本人はまっすぐ座っているつもりなのに、実際には斜めになっている。
その結果、正面から見れば、前髪も斜めになる。
今考えると、とても分かりやすい出来事だった。
「自分がどう動いているか」と「実際に自分の体がどうなっているか」が、少しずれている。
DCD(発達性協調運動症)のことを知ってから、こういう小さな出来事が少しずつ繋がってきた。
もちろん、姿勢が悪いことだけでDCDを説明できるわけではない。
でも、自分の体の位置や動きを感覚的につかみにくいことが、日常のいろいろなところに影響していたのだと思う。
そして、それは本人からすると「ちゃんとやっている」ことだったりする。
だから、「ちゃんと座って」と言われても難しい。
ちゃんと、というのが分からないからだ。
「まっすぐ」と言われても、自分の中でのまっすぐと、他の人から見たまっすぐが違っていることがある。
これは、言葉だけではなかなか伝わらない。
今でも、ふと気がつくと、変な姿勢になっている。
そのたびに少し戻す。
また傾く。
また戻す。
そんなことを繰り返している。
昔は、ただ「姿勢が悪い」と思っていた。
今は、それだけではなかったのかもしれないと思っている。
自分の体の中心を知ること。
自分が今、どういう姿勢になっているのかを知ること。
それだけでも、私にとっては一つの学習なのだと思う。
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