同じ茶葉なのに別の顔。水出しと熱湯、どっちで淹れる?
夏が近づくと、つい冷たいお茶が飲みたくなる。あなたも冷蔵庫に、水出しのポットを仕込んでおく季節になってきたのではないでしょうか。でも、ふと思ったことはありませんか。「同じ茶葉なのに、水出しとお湯出しって、何が違うんだろう」。なんとなく水出しは体に良さそう、なんとなくハーブティーは熱湯、そんなふんわりした感覚で淹れているあなたへ。今日はその「なんとなく」を、やさしくほどいていきます。
お湯と水で、出てくる成分が変わるんです
実は、お茶の成分には「熱いお湯だとよく溶け出すもの」と「水でもゆっくり溶け出すもの」があります。たとえばカフェインや、渋み・苦みのもとになる成分は、だいたい60度以上の温度でぐっと溶け出しやすくなります。だから熱湯で淹れると、しっかりした渋みとカフェインのある、めりはりのきいた味になるんですね。
一方、水でゆっくり淹れると、その渋み・苦みやカフェインが抑えられます。代わりに、うまみのもとになるアミノ酸はじっくり引き出されるので、まろやかで甘みを感じる、やさしい味わいになります。カフェインを控えたい夜や、お子さんと一緒のときには、水出しがうれしい選択になります。
▼ 出典
知って得する正しい日本茶の淹れ方(田中園)
https://www.google.com/url?q=https://tanaka-en.jp/tea_column/%25E7%259F%25A5%25E3%2581%25A3%25E3%2581%25A6%25E5%25BE%2597%25E3%2581%2599%25E3%2582%258B%25E6%25AD%25A3%25E3%2581%2597%25E3%2581%2584%25E6%2597%25A5%25E6%259C%25AC%25E8%258C%25B6%25E3%2581%25AE%25E6%25B7%25B9%25E3%2582%258C%25E6%2596%25B9/&source=gmail&ust=1781216180972000&sa=E
水出し緑茶の作り方・効能とは(日本トリム)
https://www.google.com/url?q=https://www.nihon-trim.co.jp/media/29965/&source=gmail&ust=1781216180972000&sa=E
水出しがやさしい味になる理由
冷たい水でじっくり時間をかけて抽出すると、苦みや渋みの強い成分が出にくいぶん、角の取れたまろやかな口当たりになります。夏の暑い日に、キンと冷えた水出しのお茶がするりと飲めるのは、この「やさしさ」のおかげです。淹れるのに数時間かかりますが、ポットに茶葉と水を入れて冷蔵庫に置いておくだけ。手間という手間もいりません。寝る前に仕込んで、朝にはおいしい一杯ができている。その待つ時間も、なんだか豊かに感じます。
でも、ハーブティーは基本「熱湯」なんです
ここで、ちょっと意外なお話をします。「水出しが体にやさしいなら、ハーブティーも水出しがいいの?」と思いますよね。ところが、ハーブティーはむしろ「熱湯」で淹れるのが基本とされています。
理由は、ハーブの魅力である「香り」にあります。ハーブの香りの成分は揮発しやすく、水には溶け出しにくい性質を持っています。だから、ふんわり立ちのぼるあの香りを引き出すには、熱いお湯が向いているのです。淹れるときにふたをして蒸らすのも、せっかくの香りを逃がさないため。ハーブティーは香りを楽しむお茶。だからこそ、熱湯とふたが大事なんですね。
▼ 出典
ハーブティーと紅茶の違い(エスビー食品 サイエンス情報室)
https://www.google.com/url?q=https://www.sbfoods.co.jp/sbsoken/science/difference.html&source=gmail&ust=1781216180973000&sa=E
じゃあ、水出しできるハーブは?
とはいえ、夏は冷たいハーブティーも飲みたいもの。実は、ハーブの中にも水出しに向くものがあります。たとえばハイビスカスやローズヒップ、ミント系は、水出しでもきれいな色とさわやかさが出やすいといわれます。香りのデリケートなものは、熱湯でいったん濃いめに淹れて、氷で一気に冷やす「オンザロック方式」にすると、香りも涼しさも両立できます。淹れ方ひとつで、同じ茶葉が何通りもの顔を見せてくれる。そこがお茶の楽しいところです。
水出しで気をつけたい、衛生のこと
最後に、ひとつだけ大事なお願いです。水出しは加熱しないぶん、雑菌が繁殖しやすいという面があります。作るときは清潔な容器を使い、必ず冷蔵庫で保存して、その日のうち、遅くとも翌日までには飲みきるようにしてくださいね。常温に長く置いておくのは避けましょう。おいしさと一緒に、安心も大切にしたいですから。
▼ 出典
水出し紅茶は魅力がいっぱい(excite)
https://www.google.com/url?q=https://erecipe.woman.excite.co.jp/article/E1600226767394/&source=gmail&ust=1781216180973000&sa=E
あなたの今日の一杯に
水出しはまろやかでカフェイン控えめ、熱湯は香り高くめりはりのある味。どちらが正解ということはなくて、その日の気分や時間帯で選べばいいのだと、私は思っています。朝はしゃきっと熱いお茶で目を覚まし、夜はまろやかな水出しでほっとひと息。淹れ方を知っているだけで、一杯のお茶がぐっと自由になりますよ。
このお話は、マガジン「心を解く、ハーブと一緒に暮らす方法」にまとめています。よかったら他の一杯ものぞいてみてくださいね。
https://www.google.com/url?q=https://note.com/tommykaoleo/m/me4ac9ed5f6d5&source=gmail&ust=1781216180973000&sa=E
編集後記
同じ茶葉でも、淹れ方ひとつで寄りそい方が変わるなんて、なんだか面白いですよね。今日の気分は、熱いのと冷たいの、どちらでしょう。あなたの一杯が、いちばんおいしくなりますように。また次のお話で。
