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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.137】今シーズンのチャンピオンズリーグ雑感と決勝プレビュー

こんにちは!

今シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)の決勝カードが決まりました。カードはイングランドのアーセナルとフランスのパリサンジェルマン(PSG)の一戦。守のアーセナルと攻のPSGという試合が今から楽しみです。この試合の私なりのプレビューは後述します。

今シーズンのCLでチャンスの記録を集計しながら見た試合は54試合でした。

チャンスの回数は1試合平均両チーム合計で18.2回。他のトップリーグでの平均が16.2回ですので、2回ほど多い計算となります。

守備力の高さがどこのチームも売りですが、攻撃力の高さも数値から示されており、試合のスペクタクル性が高いのが特徴と言えます。

観戦した54試合のうち、アーセナルの10試合が最多です。次いで、レアルマドリーが8試合、ドルトムントが7試合、6試合でアトレチコマドリー・PSG・インテル・バイエルン・リバプールと並びます。※ドルトムントの試合観戦が多かったのが自分でも意外でした

最も印象に残ったのは「分析してみた」で取り上げたノルウェーのボデ=グリムトです。よく走る、堅い守備とカウンターを得意にした好チームでした。スポルティングに敗れはしましたが、ある程度の選手の能力(ビッグクラブと比較して)でも規律と戦術、フレッシュさでフットボールは戦えるということを証明してくれました。

また、スポルティングも印象に残ったチームです。アーセナルにギョケレシュ選手を移籍させましたが、リーグフェーズで堂々の7位でフィニッシュ。財政規模で言えば、16位以内でも厳しいレベルです。

アモリム監督(元マンチェスターユナイテッド)で数シーズン前から注目を集めてはいましたが、守田選手を始め、能力の高い選手たちで構成されていると感じました。

ただし、クラブの特性として、優秀な選手をプレミアなどのビッグクラブに高額で移籍させる傾向があるので、戦力の維持は中々難しいと予想されます。

今シーズンで私の中で印象に残った選手を3人挙げたいと思います。※以下のデータは準決勝2ndレグ終了時点

1人目はPSGのヴィッティーニャ選手。中盤に彼がいるからこそ、PSGは2シーズン連続で決勝にコマを進めることができました。
UEFAがCLのスタッツを出していますが、彼の凄いところは、多くのパスの局面に絡んだ上で、ミスが少ないと言う点です。
まず、パスの成功率が93.4%を記録しています。(16試合に出場し、1543本のパスを出しています。これはCL出場選手の中で最多で2位のバイエルンのパブロヴィッチ選手よりも400本多い数値です)
また、16試合で173kmを走っており、1試合平均10.9kmを記録しています。毎試合、両チームで最も多く走った選手として記録されています。
それだけでなく、ゴールランキングでも10位の6得点を記録しており、得点力も高い選手です。現代の最もレベルの高いMFと言えます。

バイエルンのキミッヒ選手やアーセナルのライス選手も走れて、配れて、チャンスを創出できる選手と言えますが、中盤の選手としてはヴィッティーニャ選手が突出していました。試合の出場分数も16試合で1439分とPSGのパチョ選手に次ぐ全体の第2位です。

2人目はバイエルンのオリーセ選手です。左利きの右ウイングとして、世界最高峰の1人だと証明する活躍を見せました。5ゴールですので、ヤマル選手の方が同じポジションでのゴールは多いですが、推進力やスピード、アシストの面ではオリーセ選手に軍配が上がります。

CLの試合ではないですが、ブンデスリーガのマインツ戦は衝撃でした。3点リードされた後半から出場し、試合をひっくり返す活躍。まるでユニオン時代の三笘選手が1人少ない状態でデビュー戦で大活躍した試合のようでした。

フランス代表として今年のワールドカップでの活躍も期待されます!

3人目はPSGのクヴァラツヘリア選手です。昨シーズン途中で加入して以降、インパクトを残し続けています。

今シーズンも10ゴールを記録し、クヴァラツヘリア、デンベレ、ドゥエの強力3トップでゴールを量産しています。右ウイングがオリーセ選手、左ウイングがクヴァラツヘリア選手と言うのが現代の最強ウイングの2人ではないでしょうか。※ヴィニシウス選手もいますが、ゴールと言う点でクヴァラツヘリア選手を推しています

最後に、決勝戦の展開を考えたいと思います。

まずはアーセナルです。リーグフェーズは堂々の首位。鉄壁なディフェンスを軸にセットプレーならびに前線のタレント力で得点をあげています。

今シーズンのアーセナルの試合で最も感銘を受けたのがグループフェーズのバイエルン戦でした。4-4-2の守備の並びが非常に均整が取れており、これが4-4-2の守備の極みなのだと感じました。

ディフェンスの4枚がいずれもセンターバック級の体格を誇っているので、守備面だけでなくセットプレーの攻撃においても脅威を発揮します。

但し気になることがあります。リーグフェーズの時には攻撃が好調だった(4試合を見ていますが、相手もビルバオ、アトレティコ、バイエルン、インテルと強敵です)のですが(1試合の攻撃のチャンス数が12回/全体の平均は8.1回)、決勝トーナメントの6試合では7.1回に留まります。プレミアリーグでも年明け以降に停滞しましたが、攻撃がセットプレーと個人の打開に限られています。

そうした中で鍵を握るのが、中盤のライス選手です。ヴィッティーニャ選手ほどの決定的な仕事はないですが、セットプレーのキッカーでは世界最高峰の選手です。昨シーズンのレアルマドリー戦でのFKの2ゴールは衝撃的でした。

次にPSGです。PSGも1試合当たりの攻撃回数は11.5回と平均を上回ります。特に決勝トーナメントのベスト8(リバプール戦)、ベスト4(バイエルン戦)は1試合当たり12.3回と強豪相手にも圧倒的な攻撃回数を誇ります。また得点率も21%と、攻撃が実る確率が高い(得点を取れる前線の3枚)チームです。

但し、1試合当たりの守備機会が8.3回とあり、平均程度で相手に攻撃を作られています。

特にバイエルン戦を見ていて気になったのは守備の仕方です。前線の3枚がある程度余った状態で守備をするチームですので、残りのFP7人が一生懸命頑張って守備を行う形となります。ヴィッティーニャ選手ももう1枚の中盤ジョアン・ネヴェス選手もどうしても体格的にアーセナルの選手に劣りますので、ここを衝かれないことが重要です。

また、PSGの攻撃の特徴として縦に速くと言うのがあります。アーセナルが引いた際(鉄壁の4-4-2ブロック)にはそれがどの程度通用するのかは見どころです。

試合のポイントとしては、
・アーセナルのセットプレー(特にコーナーキック)
・PSGの守から攻へのトランジション(切り替わり)のスピード:前線3枚でのカウンター
・アーセナルの守から攻:相手が戻ってブロックを作る前にペナ付近やペナ内侵入からシュートが打てるか
です。

ワールドカップ前最後のクラブレベルでのビッグマッチが今から楽しみです。全ての選手が怪我無く、決勝当日を迎えられることを期待しています!

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