シリコンバレーで人とつながるためのネットワーキング実践ガイド
よくシリコンバレーツアーといって、アテンドしてもらって企業訪問したり、その会社の人との座談会などをやって、シリコンバレーを体感したと言って帰っていく人がいますが、それでは本当の意味でシリコンバレーを体感したということにはならないと思っています。
なぜなら、あくまで"お客様"という扱いなので、向こうもあなたが気持ちよく過ごせるように接するわけで、表面的なことしか触れられないからです。
シリコンバレーの滞在がより興味深くより面白くなるのは、ミートアップに飛び込んでいっていろんな人と話をすることです。VC、スタートアップファウンダー、エンジニア、プロダクトデザイナーなどなど、皆それぞれにいろんな考えを持って、この地で働いています。ここからアイデアや起業につながる出会いが生まれることがしょっちゅうあります。
この記事では、どうやってシリコンバレーでネットワーキングをするかについて超実践的に話していきます。ちなみに、シリコンバレーのミートアップ事情についてはこの記事で以前書いたので、よかったらこちらも読んでください。
イベント探し
まずはイベントを探すところから始めましょう。Lu.ma というアプリをダウンロードしてサインアップします。
現在、ほとんどのAI関連のイベントは、Lu.maかPartifulというアプリで管理されていることが多いです。Lu.maの良い点はいろいろな人がイベントをキュレーションしている点にあります。

まずはこのカレンダーを登録して、シリコンバレーおよびサンフランシスコ近辺でのイベントを探します。大抵のイベントは無料です。ここで重要なのは、自分の興味のある分野、または自分の得意な分野がトピックになったイベントを探すことです。自分が話しやすい環境に行くというのは、非常に重要です。自分は全く門外漢の映像コンテンツ系イベントにいって石像になったことがあります。
ちなみに、イベントは、人数が超過するとウェイトリストに入ってしまうので、なるべく早くこのカレンダーを登録して、開催されるイベントを日々ウォッチします。気になったイベントがあったら、すぐに登録するようにします。
事前準備
事前準備として、LinkedInを用意しておきます。
LinkedInは、この地において、日本における名刺と同じ働きをします。名刺交換をする人はいません。ゼロです。交換するのはLinkedInです。たまにXかWhatsAppです。
LinkedInでは、自分のプロファイルや経歴などをなるべく詳しく書いておくと、共通点が見つけやすく、話の種にもなりやすいので、お勧めです。あと、QRコードの出し方もちゃんと覚えておきましょう。

検索ページの右上をクリックすると、自分のプロファイルQRコードが出てくるので、これをスムーズに出せるととても良いです。
ネットワーキング
まず大前提として…イベントにもよりますが、テック系イベントは英語が非ネイティブな人が多いです。結果としてネイティブの人もこっちがたどたどしい英語でも寛容な人が多いです。英語が得意でなくても臆せずいきましょう。自信なさげなのが一番誰にもひびかないです。日本語でも同じですよね。ここは日本人にとって他国です、恥は書き捨てていきます。
複数で参加するのも効果的です。会話が分散してフォローしあえます。もし現地の人がいれば最高です。
ネットワーキングには作法があります。以下が難易度順パターンです。
A. 隣の席に座った人に話しかける
B. 会話の輪に入る
C. 視線の合った人と話す
Aが一番やりやすいし、発表が始まったら自然に切り上げられるので、初心者にはおすすめです。
Bは、とりあえず3-4人で会話しているところに体を滑り込ませて、ウンウンうなずきます。そうすると周りが自然と話しかけてきます。
Cは、緊張しますが、そもそも、みんな話す人を探しているので、気楽に行くのがコツです。この人と話したいという目標がある場合にも有効です。
で、まず挨拶。 "Hi" で十分です。
その次に簡単な自己紹介をする。
自分の所属、やっていること、自分のプロダクト、自分がなぜここに来ているのかなどなど。百聞は一見にしかずというので、自分のプロダクトを持っている人は、常にスマホかラップトップでそれを紹介できるようにしておくと、より話がスムーズです。
以下に例文を用意します。
"My name is ..."
"I work at ..."
"I'm working on ..."
"I'm from Japan. Visiting here for a ABC conference."
これらは頻繁に使うので練習しておくのが一番です。
相手の質問に対する応答集なども用意しておくと、満点です。よく聞かれる質問を羅列すると、
"What are you working on?"
"How long have you been working on this project?"
"Did you raise any funds for this project?"
"What's the challenge?"
そもそも英語が苦手という人は、質問の仕方を覚えていきましょう。まずは上の質問をそのまま投げかけて、大げさにリアクションすればOKです。日本人はリアクション薄いのでちょっとやりすぎかなくらいがいいです。
そして、ここがちょっとテクニックのいるところですが、会話の切り上げ方について。質問がお互いに尽きてちょっと間が空いたタイミングで
(1) "Can I have your LinkedIn?" か
(2) "Nice talking to you"と言う
ことです。
(1) は今後も連絡取りたい場合はもちろんのこと、とりあえず自然と会話終了の流れを作りたいときにも有効です。
その後はさっと離れて次に話す人を探す...という流れです。
フォローアップ
個人的には、このフォローアップがネットワークを強くするために非常に重要だと思います。少しでも気になること、次のビジネスにつながりそうなことがあるのなら、積極的にお礼のメッセージを送ります。
そして可能なら、自分に手伝えそうなこと、サポートできそうなことなどを提案してみると良いです。
"Nice seeing you the other day at XYZ!"
"If I could be of any help, please let me know"
"I can give you an intro to John if you're interested"
さらに合わせ技として、ソーシャルメディアでその人が教えてくれたプロジェクトやツールなどをメンションしたり、シェアしたりするなどすると関係性が深まります。
まとめ
結構具体的な方法をまとめてみました。冒頭にも書きましたが、シリコンバレーは非ネイティブに寛容なので、臆せず話しかけるのがよいし、会話が続かなくても、一期一会なので気にすることはないです。自分のLinkedInにはいつ会ったかも記憶がない人が山ほどいます。
これを参考にして、あなたがミートアップに飛び込むことができたら、自分としてもとても嬉しいです!
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