CT検査で1時間の実験台になった話
私は半年に一度、CT検査を受けています。
検査では腕から造影剤を入れるのですが、私にはひとつ悩みがあります。
血管が見つかりにくいこと。
採血のたびに「うーん…」「反対の腕も見せてもらえますか?」と言われるのは日常茶飯事。
ところが不思議なことに、造影剤だけは毎回スッと入るんです。
だから私は勝手に「造影剤だけは相性がいい」と思っていました。
…あの日までは。
今日は嫌な予感がする…
CT室に入り、検査台にのりスタンバイ。
担当の方が私の腕を見ながら言いました。
「ごめんね~、何回も腕見せてもらって。」
「反対の腕も見せてもらえる?」
その瞬間、心の中で警報が鳴りました。
「今日はヤバいかもしれない。」
なぜなら、長年採血され続けてきた私には、自分なりの"データ"があるからです。
上手な人はあまりしゃべりません。
血管を見つけると、迷いなくスッ。
しかも痛くない。
一方で、
「ごめんね。」
「もう一回いい?」
「ここかな?」
と優しく声をかけながら探す人は…私の経験上、苦戦することが多いんです。
もちろん個人の勝手な統計ですが(笑)。
実験台になった1時間
嫌な予感は見事に的中しました。
針を刺しても造影剤が入らない。
場所を変えてまた刺す。
反対の腕。
また刺す。
さらに別の場所…。
途中で「この人なら大丈夫そう」というベテランらしき方に交代したものの、結果は同じ。
気づけば私はCTのベッドの上で約1時間。
両腕は何度も針を刺され、まるで実験台になった気分でした。
さすがに限界がきて、
「今日はもう無理ということで、日を改めてもらえませんか?」
とお願いしてみました。
すると返ってきた言葉は、
「大丈夫です!がんばります!」
……。
いやいや。
がんばらなくていいから帰らせて~!
心の中で何度叫んだことか(笑)。
結局、病院側も諦めて、その日の検査は延期になりました。
前回は何だったの?
帰るときに言われたのは、
「次回はしっかり水分をとってきてくださいね。」
なるほど、水分不足も関係するのか。
そう思った私は、次の検査では気合いを入れて水分補給。
そして再チャレンジ。
すると…
「はい、入りましたー。」
えっ?
一瞬でした。
あの1時間は何だったの?と思うくらい、あっさり終了。
人生って、こんなものなんですね(笑)。
採血ベテランの持論
採血で苦労する人生を送っていると、いろいろ学びます。
もちろん医療技術のことはわかりません。
でも患者として感じる「この人なら安心」という空気は、不思議と当たる気がしています。
そして、造影剤CT検査や採血の前日は水分をしっかりとる。
これは今では私の大事なルーティンです。
もう二度と、あの"1時間の実験台"だけは勘弁してほしいですから(笑)。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
採血や造影剤で苦労したことがある方、きっと「わかる!」と思っていただけたのではないでしょうか。
みなさんにも、病院で忘れられないエピソードがあれば、ぜひ教えてください。
