頑張りすぎない練習が、明日の調子を守ってくれる
『頑張りすぎない勇気が、自分の調子を守ってくれる』
頑張ることは大切です。
でも、ときには「今日はここまで」とクラブを置くことも、次の一打につながっているのだと思います。
夜の練習場、止め時を見失った打席
夜の打席、照明の下で汗が光る。
「今日はいい感触だ」
そんな日に限って、なぜか手が止まらなくなります。
「もう一球だけ」
その一言を何度繰り返したことでしょう。
気づけばカゴを追加して、球数は200球を超えている。
腕は重く、握力も落ちてきているのに、「まだやれる」という気持ちだけは元気です。
カーン、と気持ちいい音がすると、もう一球。
少し曲がれば、「今のままでは終われない」と、また一球。
そうして止め時が、どんどん遠くなっていきます。
「もっと頑張りたい」その気持ち、よくわかります
真面目にゴルフへ向き合っている人ほど、練習に区切りをつけるのが苦手なのかもしれません。
もっと当てたい。
もう少し飛ばしたい。
次のラウンドでは、いいゴルフをしたい。
その気持ちは、僕にもよくわかります。
ただ、疲れているのに振り続けると、少しずつ体の動きが変わってきます。
腕が重くなり、いつものテンポが速くなったり、力でクラブを振ろうとしたりする。
そして翌日。
「あれ?昨日は良かったのに」
そんな不思議なことが起きます。
頑張ったはずなのに、その頑張りが疲れとして残ってしまうこともあるんですよね。
私自身、止め時を間違えてきました
こう書いている私自身、昔は「たくさん打てばうまくなる」と本気で思っていました。
ゴルフ場で研修生をしていた頃は、仕事が終わればコースで練習。
練習場でもアルバイトをしていたので、空いた時間にはボール代を気にせず、ひたすら打っていました。
今思えば、練習量だけなら胸を張れるくらいです。
でも、「何球打ったか」は覚えていても、「何を感じながら打っていたか」は残っていない日もたくさんありました。
今でも調子がいいと、つい時間を忘れてしまいます。
頑張ることよりも、いいところでやめることのほうが難しい。
これは今でも、僕自身の課題です。
コンペ前日に200球打った生徒さん
以前、コンペを控えて練習に力を入れていた50代の男性がいました。
前日の夜、その方が嬉しそうに言いました。
「昨日、感触が良くて200球以上打っちゃいました」
ところがコンペ当日。
いつもより体が硬く、振っても振ってもタイミングが合いません。
ラウンド後に聞くと、「朝から腕がパンパンでした」と苦笑いされていました。
それからその方は、コンペ前ほど練習量を決めて、「今日はここまで」と終わるようになりました。
不思議なもので、それからのほうが当日の調子は安定していきました。
頑張りすぎないのは、サボることではない
『頑張りすぎない勇気が、自分の調子を守ってくれる』
これは、努力を減らそうという話ではありません。
今日の努力を、明日にもつなげるための考え方です。
練習していると、どうしても「もっとやったほうがいい」と思います。
でも、本当に大切なのは、一日だけ頑張ることより、また次もクラブを握れることなのかもしれません。
「まだ打てるけど、今日はここまで」
そんな終わり方ができた日は、少し物足りなく感じるくらいでちょうどいい。
その物足りなさが、次に練習場へ向かう楽しみに変わってくれます。
今日から試せること
もし練習を始めると止まらなくなる方は、打ち始める前に「今日は何球まで」と決めてみてください。
100球なら100球。
60球なら60球。
調子が良くても、そのくらいでクラブを置いてみる。
そしてもう一つ、できれば**「次に練習へ行く日」**も決めておく。
一度にたくさん頑張るより、「火曜日は練習に行く」
そんな小さな習慣があるほうが、ゴルフとの付き合いは長く続きます。
もちろん、たくさん練習できる日はあっていい。
ただ、頑張りすぎて次の練習が嫌になるくらいなら、少し余力を残して帰る。
それも立派な練習だと思っています。
また打ちたくなるくらいで、帰ろう
クラブをバッグに戻し、打席を離れる。
外へ出ると、練習中には気づかなかった夜風が、汗ばんだ首筋を少し冷やしてくれます。
「もう少し打ちたかったな」
それくらいで帰れた日は、なぜか次の練習が楽しみになります。
全部出し切らなくてもいい。
少しだけ余力を残して、またクラブを握りたくなる気持ちまで持ち帰る。
そんな練習も、悪くないですよね。
あなたは練習場で、「もう一球」が止まらなくなったことはありますか?

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