エアコンのカビが気になる方へ「お掃除機能付きなのになぜ臭う?」|便利さで忘れがちな養生(#148)
「便利になったこと」が、思わぬ健康リスクを
生むことがあります。
今回そんなことを考えるきっかけになったのが、梅雨の季節のエアコンでした。
エアコンの酸っぱい匂い
最近、久しぶりにエアコンをつけると
なんとなく酸っぱいようなニオイが…。

「フィルターは定期的に掃除しているし、
お掃除機能付きなのに、なぜ?」
そう思って調べ始めると、
健康にも通じる話だと思いました。
生乾きの洗濯物のニオイ
エアコン内部は、湿気・ホコリ・適度な温度が
そろい、カビが繁殖しやすい環境です。
現代医学では、室内のカビはアレルギーや喘息、咳や鼻炎などを悪化させる要因になることが知られています。
※「エアコンのカビ毒が全身を慢性的に毒する」という説もあります。現在の医学では十分な証拠があるとは言えないとのこと。
まあ
難しい医学の話をしなくても、
私たちは日常で
「湿気が悪さをする場面」を知っています。
それが、生乾きの洗濯物です。
梅雨の時期、乾ききらなかった洗濯物から
独特のニオイがすることがありますよね。

「ああ、何かが繁殖しているな」と、
誰でも感覚的にわかります。
実はエアコンの内部でも、湿気が残ることで
似たような環境ができてしまいます。
東洋医学の「湿邪」
東洋医学には、「湿邪(しつじゃ)」という考え方があります。
文字通り、湿気が悪さをすることを指します。
「湿」は停滞すると身体の巡りを悪くすると
考えます。
梅雨の時期など、
周りがムシムシ、ジメジメしていると、
体内の湿が発散できずに停滞します。
体内で〝生乾き〟状態ができるイメージ

水分は身体にとって、
かげがえのない大切なものですが
不要な水分が体内に偏ったり、
発散不良になり滞ると
身体に悪さをするという考えです。
私は、
「エアコン内部のカビも湿邪と同じなのかな?」と感じました。
お掃除機能付きエアコンなのに?
今回、
プロにエアコンクリーニングをお願いしました。
「あれ?」と思ったのが
お掃除機能付きのエアコンなのに、
そうでないものより料金が高いこと。
理由を聞くと、
お掃除機能が掃除しているのは
フィルターがメインだそうです。
(すごく便利な機能なんですけどね)
一番カビが発生しやすい
送風ファンや熱交換器を洗うには、
複雑なユニットを分解しなければならず、
高度な技術と時間が必要なのだそうです。
本当に大変そうでした。

エアコンの機種や、クリーニング業者さんにより
施工は異なります
エアコンの健康を
〝大手術〟が必要な状態にしてしまったなあ
と感じました。
エアコンも未病改善で
今回のクリーニングで
〝便利な機能が付いたからといって、
すべてを任せられるわけではない。〟
ということを学びました。
それはエアコンも、私たちの身体も同じなの
かもしれません。
漢方には「未病」という考え方があります。
病気になってから治すのではなく、
悪くなる前に整えるという考え方です。
エアコンも、カビが生えてから掃除するだけで
なく、フィルターを手入れし、内部を乾燥させ、ときどき風を通す。
そんな日頃の養生が、
結果として大きなトラブルを防いでくれる
東洋医学の養生と一緒だと思いました。
便利になったことのリスク
便利さは、
私たちの暮らしを豊かにしてくれます。
「お掃除機能付き」は、
忙しい中とてもありがたいことです。
でもその便利さを長く快適に使うためには、
やっぱり普段のひと手間が必要です。
それはエアコンにも、
そして私たちの身体にも共通する、
現代の養生なのかもしれません。
参考資料
・CDC(米国疾病予防管理センター)「Mold(カビ)」
・EPA(米国環境保護庁)「Mold Resources」
・AAAAI(米国アレルギー・喘息・免疫学会)「Toxic Mold」
・『黄帝内経』『傷寒論』『金匱要略』ほか東洋医学古典
※本文中の東洋医学的な解釈は、古典の基本理論を現代の生活環境に当てはめた筆者の考察です。
現代医学と東洋医学は、病気の捉え方や表現方法が異なる医学体系です。
本記事では、それぞれの考え方を尊重しながら、現代の暮らしをより健康的に過ごすヒントとしてまとめました。
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