見出し画像

子どもに残るのは、お金の知識より親の表情かもしれない

どうも、33歳、3児パパ、1馬力で資産6,000万円を築き、副業で月30万円を稼いでいるトヨタ系会社員です。

会社に頼りきらず、家族を守りながら、人生の選択肢を少しずつ増やす。そんな「会社員OS」みたいな考え方を大事にしながら、僕自身も資産形成や、会社の外での小さな仕事を続けています。

うまくいった話をしたいわけではありません。会社も家庭も抱えたまま、限られた時間のなかで試してきた。ただそれだけの人間です。

今日は、その延長で最近よく考えることを書きます。

家庭でのお金の教育、という話です。


子どもは、利回りを覚えていない

お金の教育と聞くと、少し身構えます。

お小遣い帳をつけさせる。欲しいもののために貯めさせる。買い物でお釣りの計算を覚えさせる。もう少し大きくなれば、貯金や投資、複利の話もしたほうがいいのかな、と思ったりする。

どれも、たぶん間違っていません。

ただ、子どもと暮らすようになって、ひとつ気づいたことがあります。

うちの子は、僕の投資成績を知りません。資産配分も、利回りも、NISAがどうとかも、まったくわからない。

それでも、請求書を開いたときの僕の顔は、なぜかよく見ているんです。

公共料金の明細を見て、思わず出るため息。ちょっと高いものを前にして、反射的に言ってしまう「そんなの無理」。損が出た日の、少し荒くなる口調。

こういうのは、教えるつもりで出しているものじゃありません。ただの生活の一場面です。

でも子どもの側からすると、それも立派に「お金の話」なんですよね。

お金の話をすると、家の空気が重くなる。高いものを欲しがると、親が困った顔をする。損をすると、人は不機嫌になっていい。自分のために使うのは、なんとなく後ろめたい。

言葉で教えた覚えはなくても、そういう受け取り方が、少しずつ積み上がっていく。

家庭のお金の教育って、「今日はお金の話をしよう」と決めた日だけに起きるものじゃないのかもしれません。何気ない顔や口ぐせのなかで、もう始まっている気がします。


険しい顔になる日があっていい

とはいえ、「じゃあ子どもの前ではいつも笑顔で」と言われると、それも違うと思うんです。

子育て中の家計は、けっこう容赦がありません。

食費も光熱費も毎月かかる。そこに教育費や車、保険、帰省、家電の買い替えが重なってくる。将来のために貯めたい気持ちはあっても、目の前の出費は待ってくれません。

仕事をして、家事や育児を回して、その上で先の見えないお金のことまで考える。この状況で、請求書を見て一度も顔を曇らせない人のほうが、むしろ珍しいと思います。

「また上がったな」「今月はちょっと厳しいな」。

そう感じること自体は、悪いことじゃない。家計を守ろうとしているから、数字に敏感になる。責任を感じているから、支出が怖くなる日もある。

だから、いつも穏やかにいられない自分を、そんなに責めなくていいと僕は思っています。

引っかかるのは、不安を感じることじゃなくて、その不安がそのまま家のルールになってしまうこと。

たとえば、予想外の出費に驚くのと、「お金を使うのは悪いこと」だと伝わってしまうのは、別の話です。買えないものがあるのと、「欲しいって言っちゃいけない」と感じさせるのも、違う。

家計に限りがあるのは、どこの家でも自然なことです。でも、その限りを「どう口に出すか」で、子どもに残るものはけっこう変わる気がしています。

「無理」で終わらせる代わりに、「今は何を先にするか、一緒に考えよう」と言ってみる。「高いからダメ」じゃなくて、「それを選ぶなら、何を少し我慢することになるかな」と並べてみる。

金額は一円も変わっていません。それでも、家に残る空気は、たしかに少し違う。

お金の教育は、余裕のある親だけができるものじゃないんだと思います。余裕がないときに、どんな言葉で状況を扱うか。そこにも、渡せるものがある。


見られているのは、残高じゃない

子どもには、お金で苦労してほしくない。

だから、無駄遣いはよくないと教える。貯金の習慣をつけてほしいと思う。将来困らないように、投資の考え方も伝えたくなる。

この気持ち自体は、すごく自然です。

ただ、知識だけ渡しても、家のなかにそれと反対の空気が流れていたら、子どもはたぶん混乱します。

「長い目で投資しよう」と言いながら、相場が下がるたびに親が落ち着かない。「お金は幸せのために使うもの」と言いながら、家族で楽しんだ日の出費を何日も悔やんでいる。「人と比べなくていい」と言いながら、よその年収や持ち物の話ばかりしている。

言葉より態度が絶対に強い、とまでは言い切れません。受け取り方は子どもによって違うし、一度の反応ですべてが決まるわけでもない。

それでも、毎日のなかで繰り返される反応は、その家なりの「お金との付き合い方」として、じわっと伝わっていくんだと思います。

ここで僕がよく見落としていたのは、子どもが見ているのは「うちにお金があるかどうか」だけじゃない、ということでした。

思わぬ出費があったとき、どう立て直すのか。買えないものがあるとき、どう折り合いをつけるのか。家族の希望がぶつかったとき、どう話し合うのか。損をしたとき、自分の機嫌をどう扱うのか。

言い換えると、子どもが見ているのは、お金の「量」より、お金と気持ちのあいだにどれくらい距離を置けるか、なのかもしれません。

お金が減った瞬間に、家族への優しさまで一緒に減っていないか。思いどおりにいかないときも、いったん考える余地を残せているか。

この差は、家計簿の数字には出てきません。でも、家のなかではけっこう大きい差だと感じています。


隠すことが、正解じゃない

じゃあ、子どもの前ではお金の不安を見せないほうがいいのか。

僕は、必ずしもそうは思っていません。

なんでも「大丈夫」と言って、しんどさを隠し続けることが、そのままいいお金の教育になるとは限らない。

現実には、買えないものもある。予定していた支出を見送る月もあるし、仕事や収入の先行きが気になる時期だってあります。それを、なかったことにする必要はないと思うんです。

むしろ伝えたいのは、不安があっても、人はちゃんと考えられる、ということかもしれません。

「思ったより高くて、ちょっと驚いてる」「今月は使える範囲を超えそうだから、一回整理させて」「これは必要な出費だけど、ほかの予定との兼ね合いは考えよう」。

こんなふうに、気持ちと状況を分けて言葉にすることはできます。

驚いていること。少しイラッとしていること。不安なこと。そして、家族が悪いわけじゃないこと。これを分けるだけでも、お金の問題が、家族の関係の問題にまで広がりにくくなる。

親が、いつも完璧である必要はないと思います。つい強く言ってしまったら、あとで言い直せばいい。

「さっきはお金のことで焦って、きつい言い方になった。あなたが悪いわけじゃないよ」。

このひと言も、たぶんお金との付き合い方のひとつです。

間違えない姿だけが、手本になるわけじゃない。感情に飲まれたあと、どう戻るか。言いすぎたとき、どう直すか。わからないことを、わからないまま一緒に考えられるか。

そういう姿のほうが、子どもがいつか自分のお金と向き合うときに、静かに効いてくる気がしています。


家に残したいのは、「まだ考えられる」という感覚

お金が十分あれば、いつも穏やかでいられる。そう単純でもありません。

資産が増えても、失う怖さが大きくなることはある。人との比較が止まらなければ、数字が増えても気持ちは落ち着かない。

反対に、使えるお金に限りがあっても、家族で話せることはあります。何を大事にするか。今は何を見送るか。何になら気持ちよく使いたいか。しくじったとき、どう立て直すか。

家で育てたいのは、「お金があれば何でもできる」でも、「お金がないから何もできない」でもないんだと思います。

限りのあるなかでも、まだ考えられる。選び直せる。家族で話せる。必要なら少し待てる。失敗しても、生活の全部が終わるわけじゃない。

その感覚さえ残っていれば、お金は、怖いだけの存在でも、誰かと競う道具でもなくなっていく気がします。

正直に言うと、僕自身、資産を増やすことばかりに気を取られて、家族のために始めたはずのことが、逆に家の空気を狭くしていた時期がありました。

貯めるために、家族の楽しみを削る。値動きで、家の機嫌が変わる。目標額に届かない自分に苛立って、その焦りを家族に向けてしまう。

これでは、何のためのお金かわからなくなります。

お金の余裕は、立派な数字を見せるためのものじゃない。嫌な選択を急がなくて済むこと。家族に何かあったとき、少し立ち止まれること。必要なものに、落ち着いてお金を出せること。そういう時間や選択肢に変わって、はじめて暮らしの支えになる。

だから、家庭のお金の教育を考えるなら、最初の問いは「何を教えるか」じゃなくてもいいのかもしれません。

請求書を見たとき、自分はどんな顔をしているだろう。予想外の出費があったとき、誰にどんな言葉を向けているだろう。買えないとき、子どもに「我慢」だけを渡していないか。使ったあと、満足より先に罪悪感を見せていないか。

すぐに答えを出さなくて大丈夫です。まずは、自分の顔や口ぐせにちょっと気づく。それだけでも、家のお金の空気は、少しずつ変えていけると思います。


読者のみなさんへ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

今日お伝えしたかったのは、たぶんひとつだけです。子どもに伝わるのは、整った家計や正しい知識だけじゃない、ということ。

迷ったときに考える姿も、失敗したあとに戻る姿も、きっと見られています。

だから、いつも穏やかな親でいようと頑張らなくて大丈夫です。あなたがこれまで家計を守ってきたこと自体が、もう十分がんばっている証拠だと思います。

ただ、お金の不安を家族への言葉に変えてしまう前に、ほんの少しだけ間を置けるか。今日はそこだけ、一緒に持ち帰ってもらえたらうれしいです。

とはいえ、考え方が見えても、実際の家計には、収入も住まいも教育費も、家ごとの事情があります。そこをどう自分の生活に落とすかは、また別の話です。会社員の資産形成を、家族の目的づくりから守り方、入金力、投資、続け方まで順に整理した記事も別に書いているので、「うちの場合はどう組み立てよう」と思ったときに、必要なところだけのぞいてもらえたらと思います。

急ぐ必要はありません。今日はここまでで十分です。

もしよければ、スキやフォロー、そしてコメントで教えてください。子どもの頃、お金についての親のどんな言葉や表情が、あなたの記憶に残っていますか。

今日も、がんばりましょう。


3児の父として、家族を守りながら、会社への依存を少しずつ減らしてきました。きれいごとではなく、苦労と試行錯誤のなかで得た実践知を、こちらにまとめています。
▼ 無料で読めるマガジン
まずはここから。会社との距離、家族のお金、副業の準備を、肩の力を抜いて読めるようにまとめています。

▼ 副業で、会社の外に収入の柱をつくりたい方へ
会社を辞めたいわけじゃない。でも、収入源が会社だけという状態は、どこか心細い。そんな会社員が、本業と家庭を壊さずに、会社の外へ小さな収入の柱を育てていくための実践マガジンです。特別な才能がなくても、本業で積み上げた経験を市場価値に変え、月5万円から少しずつ育てていく道のりを、ワークや手順まで、僕自身の試行錯誤ごと公開しています。

▼ 資産形成で、家族のお金を守り育てたい方へ ※段階的に発信中
お金の不安は、収入を増やすだけでは消えません。稼いだお金をどう守り、どう育て、何のために使うのか。その設計があって、はじめて家族の暮らしは安定します。このマガジンでは、高収入でも一発逆転でもなく、3児・1馬力の会社員が、家計を黒字化し、入金力を上げ、投資を続けて資産6,000万円を築いてきた過程を、そのまま自分の家計に置き換えられる手順として公開しています。不安を煽って商品を売ることはしません。地味でも、崩れずに続けられる資産形成です。



いいなと思ったら応援しよう!

トヨタ系会社員 応援ありがとうございます。いただいたチップは、3人の子供たちとの時間や、さらに質の高い知見を言語化するための「投資」として大切に活用させていただきます。1馬力で戦う僕にとって、皆さんの応援は数字以上の大きな「資産」です。これからも、あなたの人生に効く本質をお届けします。