見出し画像

趣味サークル|居場所を求めて参加したら、想像とは違う場所だった

私も、こんな作品作ってみたい。

娘の絵が飾られるということで、
ふと立ち寄った地域の公民館。

そこには、
いろんなハンドメイド作品が並んでいました。

カラフルな筆文字アート。
プラバンで作ったお花のアクセサリー。
レジンで作ったキーホルダー。

どれも可愛くて、
思わず見入ってしまいます。


じっと眺めていると、
後ろから声をかけられました。

「メンバー募集してるけど、入ってみない?」

振り向くと、
メガネをかけた60代くらいの女性。

サークルの主催者らしき人でした。

……え?私?

「参加費は1回300円。コーヒーもスイーツも出るよ。」


話を聞くと、
月に一度、毎回違う講師が来て、
いろいろな体験ができるサークルらしい。

少し先には、
シャンソン歌手や、
曼荼羅アートの先生を呼ぶ予定とのこと。

楽しそう。

思えば最近の私は、
家とスポットワークを往復するだけでした。

私にも、家以外の居場所ができたらいいな…


そう思った私は、人生で初めて
趣味サークルに参加してみることにしました。


──そのときの私は、
まさか“あんな場所”だとは思っていませんでした。



これは私が45歳から“100の人生初”に挑戦している
ミケチャレ未経験チャレンジ』シリーズの第42弾。

心配性考えすぎてしまう私が、
勇気を出して一歩踏み出すリアルな体験談です。




会場は、地元の少し古びた公共施設でした。

いつもどこかに行くときは、
余裕を持って早目に出る私。

でもその日は違いました。

早めに行き過ぎて、
知らない人の中で手持ちぶさたになるのが
ちょっと怖かったからです。


ギリギリの5分前に到着すると、
部屋の中からザワザワと話し声が聞こえました。

緊張する…

勇気を出してドアを開くと、
そこには70代くらいの女性ばかり。

……あれ?


その違和感を押し込めながら、
とりあえず受付で300円を支払いました。

「お好きな席へどうぞ。」

そう言われたけど、
どこに座っていいのか分からずウロウロ。

みんなおしゃべりに夢中で、
私のことを気にかける人はいません。


悩んだ挙句、
一番後ろの角席にそっと座りました。

私、この輪に入れるかな…

不安で小さくなっていると、
主催者の女性が声をかけてくれました。

「先月入った人がいるから紹介するね。」


紹介されたのは、
朗らかで優しそうな70代の女性でした。

話してみると、
私の母と同い年。

私はその女性と話しながら、
始まるのを待ちました。



最前列の席へ


今日は、どんなことをやるんだろう?

少しワクワクしながら待っていると、
前からチラシが回ってきました。


〜本日の活動内容〜

・健康講座(1時間)
・ストレッチ(30分)
・茶話会(30分)


健康講座?

公民館で見たような作品を作りたかった私は、
その文字を見て少しだけがっかりしました。

でも、
身体がなまっていたので、
後半のストレッチは楽しみでした。


すると、
主催者の女性が大声で叫びます。

「前の席が空いてるので、後ろの人は前へどうぞ!」

……なんか嫌な予感。

一番後ろにいた私は、
案の定、前へ前へと促され、
気づけば「最前列のど真ん中」に座ることに。


うわ、先生の目の前…

少し遠くから全体を観察したい私には、
ちょっと緊張感のありすぎる席でした。



違和感がふくらむ


居心地の悪さを感じて待っていると、
健康講座を担当する先生が入ってきました。

50代後半くらいの小さな女性。

ホワイトボードに、
今日のテーマが大きく書かれます。



「フレイルにならないために」


……フレイル?
ってなんだっけ?

思い出そうとしていると、
講義が始まりました。



なんか浮いている気がした


「筋肉を落とさないために、
たんぱく質をしっかり摂りましょう。」

「筋肉が落ちると活動量が減り、
介護手前のフレイル状態になってしまいます。」


周りをチラッと見てみると、
みんな真剣にフムフムとうなずいています。

……え?
これって、高齢者向けの話だよね?

もちろん、
そんなことは口にできない。

とりあえず、
私も興味がある振りをしながら、
一緒にうんうんとうなずきました。


すると、
先生がひとりずつ質問を始めました。

「朝ごはんは何を食べていますか?」

出てくる答えは、
ごはん、みそ汁、目玉焼き、トースト。

定番の朝ごはんばかり。

私は、
他の人とかぶらない方がいいかなと思い、
「シリアル」と答えました。

すると後ろから、
「へー、若い子はおしゃれなもの食べるねぇ。」
という声がボソボソ聞こえてきました。

あれ、変なこと言っちゃったかな…

なんだか自分だけ浮いている感じがして、
少し逃げ出したくなりました。



できないことが救いだった


やっと1時間の講義が終わり、
次は楽しみにしていたストレッチ。

私は、率先して長机を壁際に寄せ、
スペースづくりを手伝いました。


派手なピンクの服を着た先生が入ってくると、
さっそくストレッチが始まりました。

私は「ストレッチ」と言われて、
勝手にヨガのようなものを想像していました。

でも始まったのは、
「転倒防止」の体操でした。


つまずいても踏ん張れるように、
ぐっと足を前に踏み出す。

転んだときに手をつけるように、
パッと素早く腕を前に出す。

「膝を痛めないよう気をつけて!」
「椅子を支えにしても大丈夫ですよ!」

先生の声が部屋中に響きます。


私も見よう見まねでやっていると、
「若い子は楽にできていいねえ」
という声がどこからか聞こえてきました。

それが褒め言葉なのかどうかも分からず、
少しだけモヤモヤを抱えながら体を動かしました。


すると今度は、
指の運動が始まりました。

右手は親指、左手は小指。

それを交互に出して、
イチニ、イチニと動かしていく。

……あれ?
この体操、どこかで見たことある。

それは昔、
テレビで見た「認知症予防」の体操でした。


でも、この指の運動だけは私も大苦戦

隣の人と「あれ?あれ?」と言いながら、
思い通りに動かない指を目で追います。

みんなで笑いながら指を動かし、
ほんの少しだけ輪の中に入れた気がしました。



小さな役割ができた


体操が終わり、
茶話会の時間になりました。

「そこの若い人手伝って!」

そう声をかけられ、
お菓子やコーヒーを配ることに。

じっと待っているより、
動いているほうが気が紛れたので、
正直、声をかけてもらえて助かりました。


その日のスイーツは、
地元で有名なお店のシフォンケーキ。

プレーン、抹茶、チョコ、紅茶。
いろんな味がテーブルに並んでいます。

美味しそう!
来たかいがあったかも。

そんなことを思いながら、
ケーキを配り歩きました。

密かに紅茶味を狙っていたけど、
最後に残ったのはプレーンでした。

それでも、甘くてふわふわで、
思わず笑みがこぼれました。

そして、残りの時間は、
少し苦いコーヒーを飲みながら、
みんなの楽しそうな会話を聞いて過ごしました。



サークルの正体は…


帰り際、
来月の案内のチラシが手渡されました。

~次回の予定~
・シャンソン歌手のミニコンサート
・茶話会

と書かれていました。

シャンソン聴いてみたい。

日付けを確認しようとチラシを見ると、
一番下にこのサークルの名前が書いてありました。


「地域の通い場 〇〇サロン」

(この活動は、高齢者の社会福祉補助金を使用しています)


え?高齢者?




──そこはいわゆる老人会でした。




なるほど。

最後の最後に、
違和感が静かに納得に変わっていきました。



救われた言葉


帰り際、
誘ってくれた主催者の方に挨拶をしました。

「私ちょっと場違いでしたよね?」

少し申し訳なさそうに聞いてみます。

「そんなことないない!ここは年齢関係なく、
誰でも参加していい場所なんだよ。」

すると、
隣にいた女性もこう言ってくれました。

「若い子が居てくれるだけで助かったよ。
ありがとう。また来月も来てね!」


思いがけない言葉に、
ちょっとだけ嬉しくなりました。


「来月も参加できそうなら、また電話して!」

そう言われて、私は悩みました。


来月か、どうしよう…

シャンソンも聴いてみたい。
でも……


少し考えた後、
遠ざかる主催者の背中に向かって、
私はこう叫んでいました。


「来月も参加します!」


振り返った主催者の女性は、
私を見てニコッと笑いました。




✨️もう少しだけ通ってみることにした


かわいい作品を作ってみたい。
居場所にもなったらいいな。

そう思って参加したサークル。

でも、行ってみると、
そこは思っていた場所とは少し違っていた。


正直、心地よい場所ではなかったし、
心から楽しめた訳ででもない。

でも私は、次回も行くことにした。


一番の理由は、
「居てくれるだけで助かった」という言葉が、
思った以上に私の心に残ったからだ。


無理に馴染もうとしなくても大丈夫。
そこに居るだけでいい。


そう言われた気がした。



正直、ここが私の居場所になっていくか
どうかはまだ分からない。


でも今回、行ってみて思ったことがある。


居場所は、「見つけるもの」ではなく、
「少しずつ作っていくもの」なのかも。


人見知りの私には、
最初から馴染める場所なんてほとんどない。


だから今回のように、
机を移動したり、ケーキやコーヒーを配ったり。


自分ができることをしているうちに、
少しずつ役割のようなものができていく。


そして、いつしかそこが、
「自分の居場所」になっていくのかもしれない。



だから、もう少しだけ通ってみよう。



嫌なら辞めればいい。
楽しかったら続ければいい。


そんな軽い気持ちで、
気負わず、気楽に参加してみようと思う。





最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

挑戦するあなたのことも、
遠くからそっと応援しています✨️

スキや感想をいただけると嬉しいです😊



📌次に読むならこちら(おすすめ)

📌私の自己紹介はこちら

📌このnoteやミケチャレについてはこちら


いいなと思ったら応援しよう!

コニー|ミケチャレ100 ​頂いたチップは、次の誰かへのチップとして循環させる『恩送り(ペイフォワード)』活動を行っています😊(ミケチャレ#8参照) あなたのチップで「優しさ」がnoteの世界に広がっていく…そんな幸せの循環を、一緒に感じてもらえたら嬉しいです✨

この記事が参加している募集