【男2人の日常】ココアの話
夜の10時を少し過ぎていた。
俺の家で夕飯を食べた日。
食器も片付いて、
洗い物の水滴の音だけが静かに残ってる。
テレビにはバラエティ番組が流れていて、
特に面白いわけじゃないけど
チャンネル変えようとも思わないくらい、
その場の空気がちょうどよかった。
アキくんはソファで膝を抱えるみたいにして座ってて、その姿勢だけでなんとなく寒いんだろうなってわかる。
暖房はつけてるけど冬って空気が細くなるというか。
毛布を手渡そうとした時に突然、
「なんか、あったかいの飲みたい。」
って言われた。視線はずっとテレビ。
でも声だけ俺に向けられてるみたいで、
その呼びかけ方が妙に好きだった。
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