【男2人の日常】ドライフラワーの話
土曜日の昼過ぎ。
冬の気配が強くなってきた頃の、
息が白くなる前の空気。
外はやわらかい光なのに、
室内は少し薄暗くて静かだった。
アキくんが珍しく、
大きめの紙袋を片手に抱えてやってきた。
「なんかいいの見つけたから、持ってきた」
って、玄関でいたずらっ子みたいな顔して笑ってた。
リビングに入ってすぐ、
紙袋がテーブルに置かれた。
まるで“開けていいよ”って言ってるみたいに
自然な動作だった。
袋の口を開けたら、
乾いた花の香りがふわっと広がった。
触れた瞬間少しだけ空気が変わった感じがした。
白と、淡い紫と、少しベージュがかった小さな花。
茎は細くて、どれも繊細で、
触れたら壊れそうなのに存在感はしっかりしてた。
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