【男2人の日常】ホワイトデーの話
その日ホワイトデーだということを
俺がはっきり思い出したのは
花屋の横に置かれた小さなポップに
「WHITE DAY」と書かれているのを見つけた瞬間だった。
その文字を見た瞬間に胸の奥で
「あ」と小さく声が出そうになったものの、
もう時刻は夜で、
どこかに寄って何かを用意するには中途半端な時間で。
しかも数分歩いた先のカフェには
すでにアキくんが待っているかもしれないと思うと、
引き返す理由を考えることもできず、
ただそのまま足を進めるしかなかった。
あー、やっちゃったなあ、と思いながら。
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