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「犯罪被害」を読み解くエンタメTOP3!!|犯罪学の視点から語る

立正大学教授 丸山泰弘(犯罪学・刑事政策)が、ニュースでは聞けない犯罪学、刑事政策の話について、分かりやすく解説します。過去に配信したエピソードを紹介します。今回のテーマは「被害者を考えるエンタメベスト3」です。
 ぜひ、spotify、amazon music、apple podcast、もしくはyoutubeで番組のフォローをお願いします。

ツミナハナシの視点でエンタメを紹介するシリーズ。今回は「被害者を考えるエンタメ」です。3人それぞれのおすすめポイントをお楽しみいただきたいと思います。


スタッフからひとこと

 「いつか語らねばならん」と思っていたテーマを、通常回とエンタメ回をセットで配信しました。辛くなる話ですが、両方合わせて多くの方に聴いていただきたい大切な回になっています。
 さて、私が「被害者」について考える時、心に浮かぶ人がいます。そのうちの一人がノンフィクションライターの藤井誠二さんです。刑事裁判において「被害者」の存在が注目されていなかった時代から、被害者遺族への取材を通してこの問題を取り上げてきた方です。
 20年以上前、ある被害当事者の方々の集会をお手伝いしていた時、会が始まってから、受付に立っていたところ、1人の男性が怒鳴りながら「こんな場所でこんなことやめなさい」と近寄ってこられました。受付にいたまだ大学生の私と友人は完全にびびってしまい、どうしよう…と思いながら、「使用許可はいただいています」等、モゴモゴとお伝えしていました。その時、会場の後ろで取材をしていた藤井さんがさっと出てきて、間に入ってくださり、相手の方にお話をしてくださいました。藤井さんともう1人新聞記者の方も来てくださったのか、もう記憶は定かではありませんが、あの瞬間、身をひるがえして間に入ってくださった姿がとても印象に残っています。
 今、自分も年齢を重ねて振り返ると、あの時、戸惑う私たちをすぐに助けにきてくれたその優しさが、被害当事者の方に寄り添い、その想いを受け止めようと文章を書き続ける姿と重なってみえます。藤井さんが書かれた文章をその変化とともに読んできた身として、なにかとても、心に刻まれています。
 「被害者のことを考えろ」という言葉を聞いた時、その「被害者」は誰なのか、その言葉がかばったつもりの相手を追い詰めていないか、その言葉が他にもいる広義の被害者を不可視化してしまっていないか、今回ご紹介した3つの作品は、広義の被害者の姿を見せてくれます。ぜひ、ともに悩んでいただけたらと思っています。
 最後に、藤井誠二さんの書籍の中でも、『少年の街』(1992年、教育資料出版会)(再編が掲載された『17歳の殺人者』(2002年、朝日文庫))はみなさんに読んでいただきたい作品ですが、検索してみたところ絶版でした(涙)。復刊希望です!(み)

こんな話をしています

・第3位「THE エンタメチーム」が創ったこの1本
・第2位「涙が止まらない」犯罪の被害と加害を考える
・「罪の意識」が人を苦しめる?
・第1位 「世界的ムーブメントを生んだ1本」
・映画界 / 芸能界はそういうもんだ、で終わらせない

★spotifyはこちら

★youtubeはこちら

apple podcastamazon musicでも配信しています。youtubeは遅れての配信になりますので、ポッドキャストからお聞きください。

紹介した作品

『誰も守ってくれない』
監督:君塚良一
出演:佐藤浩市、志田未来、佐々木蔵之介他
(2008年、日本、カラー)

『アイシテル~海容~』『アイシテル~絆~』(2006年~2010年)
作:伊藤実

『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』
監督:マリア・シュラーダー
出演:キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン
(2022年、アメリカ、カラー)

ツミナハナシを話すヒトたち

丸山泰弘:立正大学法学部 教授/知的エンターテインメント・クリエイター
南口芙美:合同会社黒子サポート 代表
山口裕貴:フリーランス(パラリーガルなど)
※3人とも、一般社団法人 刑事司法未来 理事

もっと知りたい

  • 被害者について

刑事政策というと「加害者」のことしか考えていないと言われることがあります。被害者支援についてどう考えたらよいかについて語りました。「私の神回ポッドキャスト2024」に選ばれたエピソードです。本編と合わせて是非お聞きください。

  • テーマ別おススメエンタメベスト3

色々なテーマに添ったエンタメを紹介するシリーズ。過去に「法廷」「少年犯罪」「死刑」「依存」「刑務所」「人はなぜ犯罪者になるのか」を取り上げています。

(※ #42 2024年9月24日配信/構成:合同会社黒子サポート)

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わかりやすく、親しみやすく“罪”と“罰”を考える。ポッドキャスト番組「丸ちゃん教授のツミナハナシ」が書籍化されます! 是非お買い求めください。

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「丸ちゃん教授のツミナハナシ」メインパーソナリティーの丸山泰弘が、ちくまプリマ―新書(筑摩書房)にて、初めての新書『死刑について私たちが知っておくべきこと』が発売中です。「紀伊國屋じんぶん大賞2026」にランクイン! 是非お買い求め下さい。

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