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16年目のペンライトと、3.5人の雑魚寝

妊娠8ヶ月の大きなお腹を抱えて、長女が来ました。
お腹の赤ちゃんが心配じゃないと言えばウソになりますが、長女にはどうしても譲れない目的がありました。
5月31日、嵐のライブです。

長女の「嵐愛」は筋金入り。
小学生の時からファンクラブに入り、お年玉や誕生日プレゼントを全額突っ込んで、会費を「自給自足」してきた執念の16年選手。
そんな長女の想いが詰まったラストライブでもあります。
「行くべきか、留まるべきか」なんて、本人の前では愚問中の愚問です。
私にできるのは、ただ一つ。
会場の入り口までSPばりに付き添い、無事に送り届けることだけでした。
ライブ後、余韻に浸り娘のやりきった顔を見て、ホッとしました。

夜はベランダに出て、今うちのネタになってるシャボン玉を3人で楽しんで、その後は私と長女と次女の3人が、川の字になって並んで寝ました。
いや、長女のお腹の赤ちゃんを入れれば「3.5人」の雑魚寝です。
静かに寝ればいいものを、お腹の赤ちゃんがウニョウニョと動き出すと、もうお祭り騒ぎが始まってしまう笑
「あ、今めっちゃ動いた!」
「なになに、今のキック。絶対こっちの話、聞いてるよな!?」
お腹に手を当てては、3人で大騒ぎ。
外の世界があまりに賑やか(というか、うるさい)のを見かねたのか、お腹の赤ちゃんも「ちょっと静かにして〜!」と言わんばかりにポコポコと激しく応戦してくる。それがまたおかしくて、お腹を抱えて涙が出るほど笑い転げました。
生まれる前から、すでにこの子は我が家の立派なムードメーカーです。
そんな楽しい時間も束の間、予期せぬハプニングが起きました。

ほんまはもう1泊する予定でしたが、大型の台風が接近しており、新幹線が止まるかもしれないという…
妊婦の長女の安全を考えれば、寂しいですが
1日早く帰ることになりました。
無事に送り届けるのが何より最優先です。
東京駅のホームで、大きなお腹を優しく触りながら、ふと胸の奥にチクリと刺さるものがありました。
(あぁ、私が今も京都に住んでたら……)
初めての妊娠、初めての出産。
不安じゃないわけがない。
京都にいれば、もっと近くでご飯を作ってあげたり、産後の手伝いをしてあげれんのに。
娘のそばにいてあげられない自分の環境がもどかしく、申し訳なさと、急な寂しさが一気に押し寄せてきそうになりました。

……いやいや、待て待て。
ここでメソメソして送り出すのは、私の性分に合わへん。
物事はすべて「捉え方次第」でいくらでもハッピーに変えられる。
実は、私も長女も、本来の帰宅予定だった明日まで仕事の休みを取っていました。
ということは…
1日早く帰ったおかげで、お互いに丸1日、自宅でゆっくり過ごす時間ができたということ。
「急に現実に戻ったら体がびっくりするから、まずは家で余韻に浸りながら、心と体をゆっくり現実に戻しなさい〜!」
神様がそんな粋なワンクッションをくれたに違いない。
そう思うと、なんだかこの台風のハプニングさえ、ありがたい休息のプレゼントに思えてくるから不思議です。

離れていても、私の「ご機嫌」と「高い自己肯定感」は、血の繋がりを通して100%娘に伝染しています。
あの涙が出るほど大爆笑した夜の記憶があれば、これからの出産だってきっと笑顔で乗り越えられるはず。
新幹線のホームで、もう一度大きなお腹にエールを送りました。

次はもう、産まれてるな〜
次に会う時、長女は「お母さん」になっています。

大好きな嵐を16年間一途に追いかけ、大きなお腹でライブに参戦し、台風さえも味方につけてサッと安全圏へ帰っていくガッツのある娘。
きっと、最高に強くて愉快なお母さんになるやろな〜
楽しみ〜
よし、私も明日は家で思いっきりリフレッシュして、世界一パワフルでご機嫌な「おばあちゃん」になる準備を、今からさっそく始めようと思います。

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