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「戦力外」と言われたおばあちゃん

「お母さん、もう、戦力外だからね(笑)」

笑いながら娘にそう言われて、私も笑った。

育休中の二女が赤ちゃんを連れてやってきたのは一か月前。
旧盆までの間、少しでも子育ての手助けができればと思っていた。


おむつを替える。
でも、テープで留める時、緩すぎると何度も娘に注意される。


ミルクを作る。
しかし、昔の子育ての常識は、今では通用しない。
だから、ミルクを作るのは娘に任せることにした。


ぐずり出した赤ちゃんを抱っこする。
これも少し気を使う。
私はもう重いものを持つのが苦手になった。
その一方で、赤ちゃんは毎日少しずつ重くなっていく。
抱っこする時は手のひらと腕に注意する。


そんな危なげな私が「戦力外」と言われても仕方がないと思う。


それでも娘の役には立ちたい。


だから赤ちゃんが寝た時に添い寝してあげる。
その時間、娘は別の部屋で休んでもいい。
これなら、私にもできる。
そして、私も休める。


ふと、母のことを思い出した。

私の母は、尋常小学校しか出ていない専業農家だった。
若い頃の私は、そんな母を恥ずかしいと思っていたこともあった。


でも今は違う。
健康であることは、それだけで大きな力なのだと思う。


私は今、66歳。
この年齢の頃の母はもっとパワフルだった。

母は毎日、家と畑を自転車や徒歩で行き来していた。
よく食べ、よく歩く人だった。
三人の孫たちの面倒も、父と一緒によく見てくれた。
あの頃は、それが母の日常だった。

今になって、あの元気さがどれほどすごいことだったかと思う。
母を亡くして、私はようやく、母を尊敬するようになった。


そして今、やっと孫のお世話ができるようになったのに、私は「戦力外」のおばあちゃんだ。

でも、できないことが増えたからと言って、何もできなくなったわけではない。

娘からは「戦力外」と笑って言われたが
それでもできることはまだたくさんあると思う。

眠っている赤ちゃんの小さな手を眺めながら、私はそう思っている。





「戦力外」と言われたおばあちゃん

毎日note連続投稿2655日目
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※優谷美和さんの画像をお借りしました。

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