見出し画像

強火太田愛さん脚本オタクによる、AmazonPrimeドラマ「犯罪者」感想・レビュー

ばぁどです。
太田愛さんの脚本が大好きです。
太田愛さん脚本との出会いは、幼少期5歳とかのはずですね。
日本を代表するヒーローである、「ウルトラマン」の30周年記念作品である「ウルトラマンティガ」第21話「出番だ!デバン」でした。
その後、オビコ、シーラと魅力的な怪獣を描き、次作ウルトラマンダイナでは「少年宇宙人」という傑作を生み出してくれました。

さてさて、そういった太田愛さんとの出会いの詳細は前記事にも記載しているので、そちらを参考にしてください。

今回は、AmazonPrimeオリジナルドラマ「犯罪者」の感想レビューをしていきます。


概要

2026年7月にAmazonPrimeオリジナルドラマとして、「犯罪者」が公開されました。
「犯罪者」は、脚本家として活躍されていた太田愛さんが、初めて書いた小説のタイトルです。
この度、AmazonPrimeにおいて、実写化されました。
うれしー、うれしー。

内容は犯罪サスペンスといったところで、推理ドラマや刑事ドラマなどとは違うスリリングなドラマ展開を期待できます。


感想・レビュー

多くの原作小説を読んだ後、実写ドラマを見た人には経験があるだろう、”間違い探し”。
小説では「〇〇という展開だったのに〜」とか、「あ!原作小説よりわかりやすくなっている!」とか、「僕の好きだったシーンが省略されている(泣」などはあると思います。

正直、お恥ずかしながら30余年人生を歩みまして、小説を読んだ後実写ドラマを見るという順序で作品を楽しむのは、初めての経験でありました。

悲惨な非日常を、日常に入れ込んだ”日常”

ドラマ犯罪者の演出で、最初に「お!」と思わせてくれたのは、犯罪者に多ける最初の事件。
昼間に駅前で行われた、無差別殺人です。
この無差別殺人の演出が完璧でした。

派手に描くわけでもなく、誰が叫ぶでもなく、ただただ黙々と無差別殺人が第三者の目線で、”他人事”のように行われるのです。
犯罪者における1番の見せ場と言っても良さそうな、この冒頭のセンセーショナルなシーンを、しれっと見せる。

それは4人が刺殺され、1人が重傷となる被害を出した無差別殺人という”非日常”を、日常に混ぜ込んだ演出に心躍りました。

正直最近のテレビドラマにおける脚本や演出に疑問符を持っており、あまり面白いドラマに出会えていなかったのですが、久々に演出で”魅せる”演出をしてくれた、ドラマ「犯罪者」に冒頭から、心躍りました。

企業のミスを隠蔽する企業、友人を傷つけた若者、企業を脅す産廃業者、社会に抹殺された若者、皆誰もが”犯罪者”

なんか、キリスト教っぽくなりましたね。
はい。
この「犯罪者」に登場するほぼ全ての人物が、何かしらの罪を犯している”犯罪者”でもありました。

まずはドラマの主軸となる「犯罪者」であるタイタスフーズの面々。
いやー、悪い顔をしている方々ばかりだ。
企業としての利益、政治家としての保身、さまざまな思惑が今回の企業隠蔽を画策していきます。
この大きな”犯罪”に立ち向かっていく男たちの話がドラマ犯罪者の見どころですね。

次に、今回のドラマ犯罪者において、最初の被害者であり主役の一人でもある繁藤修司。ドラマを見てもらえればわかるのですが、彼もしっかりと罪を犯している犯罪者。
どこかその罪をずっと背負っており、どこか全体的な行動が無謀で投げやりな印象を受けます。それは過去の犯してしまった罪をずっと背負い続けており、「自分なんてこれくらいの人生がちょうど良い」と言った、十字架を永遠と背負っているように思えます。

そして、企業隠蔽を画策するタイタスフーズに、脅迫をかけ金銭を巻き上げようとする真崎。
タイタスフーズという大きいな”犯罪”に立ち向かうために、正規な方法とは思えない”犯罪”で立ち向かう真崎省吾。犯罪と言っても、動機は人それぞれ。
正攻法が常にいいとは知っていますが、やはり時には厳しい選択をする必要もあるのですよね。

また、個人的に印象に残っているのは、Eposode3のホテルマンのお話です。

小説を読み直した時に改めて、この水沢が許せない。
君がいなければ真崎の計画は成功していたかもしれないし、殺されることもなかったかもしれない。
ホテルマンであることを利用した手癖の悪さ。
客室に入り、盗みを行うのは常習ですね。
客から託された荷物を勝手に開封して、中身を入れ替えるホテルの信用も失墜されるような行為。
そりゃ、非正規の契約も解除されますわ。

ただ、彼も社会に殺されかけている中必死に生きようとしている一人の若者。不安定な非正規という立場で必死に働きながら、恋人には子供ができてしまい、親も頼れないという苦しい立場。
不器用すぎて、でもそれでも奈津を幸せにしようともがく。
彼の中では必死に考えて、取れる選択肢が少ない中、最後に縋る思いで掴んでしまった手が滝川だったのですよね。
この社会に殺されかける若者を描くことに、太田愛さんは長けているのですよね。
彼は「立派な父親に・・・」なれたのですかね。ボンッ。

俳優の選択がとても良い。ユースケ・サンタマリアを僕は許さない。

俳優陣の豪華さに驚かされました。

この3人のバランスがとても良い。

そして中迫課長を演じた、ユースケ・サンタマリア。
いやー、かっこいいですね。
僕の頭の中の中迫課長ではないのですが、もうユースケサンタマリアさんに上書きされしまいましたよ。本当に許せない。
これも、小説を読んた後に実写化ドラマを見るときの醍醐味ですね。

最後に

原作小説もあります!
ドラマではなかった描写や、間違い探しなど楽しむことができます!
是非、読んでみて、太田愛さんの世界を探求してみてください。
このドラマにおける、本当の”犯罪者”は誰なのでしょう!


いいなと思ったら応援しよう!