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私が書く理由

早朝の静かな時間帯。
起きて、顔を洗って、歯を磨いて、コップ一杯の水を飲む。
そして、散歩に出かける。
朝の陽ざしが身体を目覚めさせる。

歩いているときにはいつもどうでもいいことが頭に浮かびます。
朝焼けってなんであんなにきれいなんだろうか?
あの公園、でこぼこすぎるから均したいな。
そんなときに、あることが思い浮かびました。
「私は何のために書いているのだろうかと?」
noteを書き始めて数か月。
始めた理由を忘れた時、それは思い出す良いきっかけとなります。

せっかくの機会なので振り返ってみました。


自分のために書く理由

書いている時間って、本当の自分でいられる数少ない時間だなと思います。
自分の中にたまっているモヤモヤを吐き出す時間、未来に向けてどんなことをしようかとワクワクする時間。
こういう時間って、本当にストレスを感じないんですよね。
むしろどんどん心地よくなっていく。
どれだけストレスが溜まっていても、書きだすことで徐々に小さくなっていきます。
頭の中が整理される感覚、そして文字を生み出している実感。
整理と創造が同時に行われているこの瞬間は数少ない至福の時です。
書くこと、それは自分を癒す行為でもあるのかなと実感しています。

そして未来に向けての準備を始める時間でもあります。
自分の未来の姿を一緒に創り上げてくれる。
書くことで姿がより明確になっていくこの感覚。
書くことは、過去・現在・未来、言ってみれば人生そのものを創り上げる素晴らしい瞬間だと感じています。


誰かのために書く理由

私の人生には読書がつきものでした。書籍のすばらしさを知ったのは、たしか高校生の時。大学生に上がったら、図書館に毎週通っていた記憶があります。孤独な大学生活を共に歩んでくれたのは、ほかでもない、多くの著者たちでした。特に哲学者たちには、様々な価値観を教えてもらえました。社会とは何ぞや、人間とは何ぞや、世界とは何ぞや。
こんなこと話してくれる人は周りには皆無でした。だからこそ、自分の脳がものすごく興味を示し、人間の可能性についてもっと知りたくもなりました。この時代、確実に私の世界が広がりました。

特に影響を受けたのは
・ソローのウォールデン
・老子
・林語堂氏の人生をいかに生きるか
・沢木耕太郎氏の深夜特急
・マークボイル氏のぼくはお金を使わずに生きることにした
・ジュンパラリヒ氏の別の言葉で
・デイヴィッドイーグルマン氏のあなたの知らない脳
あとは吉行淳之介氏や山口瞳氏のエッセイ

正直、なにを読んできたかはあまり覚えていませんが
記憶に強く残っているのはこれらの作品です。

そして改めて見てみると、共通点が見えてきました。
それは、静けさです。
ウォールデンの簡素な生活や、老子の求めない考え方。
どこか静かな時間を感じる作品が多いのです。
強烈な出来事が起こるわけでもなく
淡々と進んで行く時間。
(深夜特急はまた違った感覚ですが)

いずれにしても、私は静かな時間が好きなんだと思います。
そしてこの静かな時間の中で感じられる美しさに、今まで助けられてきました。どれだけ人生に失望しようとも、書籍の中の素晴らしい言葉に、私は生かされてきました。

言葉とは、簡単に人を傷つけることもできます。一方で、ふとした言葉が人を生き返らせます。私は、この役割を生涯の中で果たしていきたいのだなと、改めて思い返しました。
(言葉といえばヴィトゲンシュタインも好きでしたね。)


振り返ってみて

「人生を映画のように第三者として嗜むように生きてゆくこと。」
これが私の人生観です。
どれだけ悲惨でも、どれだけ順風満帆な人生でも
それは世にとって一つの物語だと思います。
だからこそ、自分の人生を一つの作品のように観察し、言葉にし、残してみたいと思っています。

その中でも特に、静けさの中の美しさを見いだしてみたいです。日常には当たり前のように存在している美しさが数多くあります。
美しい夕焼け、静かな朝の時間、森で聞く雨音、
それを言葉にして他者と共感したい。私はいつも思います、この世の美しさは人間だからこそ味わえる素晴らしい瞬間の集まりだと。

言葉にできれば他者と共感ができます。それを自分の中だけに収めるのはあまりにも勿体ないです。しかし、この素晴らしい瞬間に気づけない人はどれだけいるでしょうか。そんな人に、日常のすばらしさを知ってもらう機会となれば本望です。

それを「発見」することではなく、もうあるものに「名前をつける」こと。そうして、読者は「ああ、自分もこれを感じていた」と気づくことができれば、私の役目は果たされます。

PS.映画でいえばジム・ジャームッシュが好きです。「パターソン」や「コーヒー&シガレッツ」「ナイト・オン・ザ・プラネット」
いずれも日常の中に潜む些細な出来事が描かれていますが、その中に何とも言えない心地よさが感じられます。
気になった方は、ぜひ見てください。

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