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一人親方の見積書、これが抜けてると信用を落とす5つの項目

「安いから頼む」で仕事が決まるのは、最初のうちだけです。
長く付き合ってもらえる職人さんの見積書には、金額以外のところに共通点があります。逆に、腕は確かなのに「なんとなく頼みにくい」と思われてしまう見積書もあります。その差は、たいてい書いてある項目の数で決まります。
私は現場仕事をしながら、職人さんやドライバー向けの事務ツールを作っている者です。今回は、一人親方の見積書で抜けがちな5つの項目をまとめました。

そもそも、元請けは見積書の「どこ」を見ているか


金額だけを見ていると思われがちですが、実際に見られているのはもう1つあります。それはこの人に任せて、あとで揉めないかです。
元請けの担当者にとって最悪なのは、工事の途中で「それは見積もりに入っていません」と言われることです。だから見積書を見た瞬間に、範囲と条件がはっきり書いてあるかを見ています。ここが書いてある見積書は、それだけで「話が通じる職人さん」に見えます。

抜けがちな5項目

見積の有効期限

材料費が動く今、これが無いのは危険です。半年前の見積書を持ち出されて「この金額でやってくれるんですよね」と言われても断れなくなります。「発行日より30日間」と一行入れておくだけで、自分を守れます。
工事の範囲(特に「含まないもの」)
含むものを書く人は多いのですが、差がつくのは含まないものを書いているかです。
たとえば「既存物の撤去・処分は含みません」「電気工事は別途」と書いてあれば、後から追加費用の話をしても揉めません。書いていなければ、「当然入っていると思った」と言われて、実質タダ働きになります。

支払条件


「月末締め翌月末払い」のような条件を書いておきます。書いていないと、支払いが3ヶ月後になっても文句が言いづらくなります。一人親方にとって、入金のタイミングは死活問題です。

諸経費・現場管理費の扱い


「一式」だけで済ませず、諸経費が何%なのか、何が含まれるのかを示しておくと、値切りの対象になりにくくなります。中身が見えない金額から削られるのが世の常です。

インボイス登録番号


これは少し補足が必要です。登録番号の記載が法律で必要なのは請求書のほうで、見積書には義務がありません。
ただ、元請けの経理からすると「この人はインボイス登録しているのか」は早めに知りたい情報です。見積書の段階で書いてあると話が早く、それだけで丁寧な業者に見えます。登録していない場合は空欄で問題ありません。無理に登録する必要もありません。

「一式」ばかりの見積書が損をする理由


見積書が「外壁塗装工事 一式 800,000円」の1行だけだと、元請けは中身を判断できません。判断できないものは、値段でしか比べられなくなります。
逆に、足場・洗浄・下塗り・上塗りと数量と単価が分かれていれば、「この人はちゃんと計算している」と伝わりますし、仕様を変えて調整する相談もできます。値切られる代わりに、相談されるようになります。
手間はかかりますが、ここが単価を守る一番の武器です。

まとめ


・有効期限を入れて、自分を守る
・「含まないもの」を書いて、揉め事を防ぐ
・支払条件を書いて、入金を守る
・諸経費の中身を見せて、値切りを防ぐ
・インボイス番号は請求書に必須、見積書は任意
腕の良し悪しは見積書では伝わりませんが、雑さは一瞬で伝わります。逆に言えば、書類を整えるだけで、まだ仕事をしていない段階から信用を作れるということです。
なお、税金や契約の細かい判断は状況によって変わります。迷ったら税務署の無料相談や、取引先の経理担当に確認してください。

毎回この5項目が入る見積書、作りました


とはいえ、現場から帰ってきてから毎回これを打ち込むのは大変です。
そこで、今回挙げた項目が最初から入っていて、品名と数量と単価を入れるだけで金額・消費税・合計が自動計算されるExcelテンプレートを作って販売しています。屋号や振込先は一度登録すれば、次回から自動で入ります。

【一人親方向け】入力3か所で見積書・請求書が完成するExcelテンプレ(インボイス対応)|YANA現場のExcelテンプレ屋

読んでいただきありがとうございました。

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