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ルーツの旅クイズ|今昔地図でたどる「井上さん」の故郷はここ!?

いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。少し間が空きましたが、またこうして“ルーツの旅”にご一緒できることを嬉しく思います。

  
  
名字から始まる小さな旅が、あなた自身のルーツをふと見つめるきっかけになれば——。

 
 
そんな思いを胸に、今回もお届けしていきます。
改めまして、「ルーツの旅の案内人」こと山田です。
今回は、全国で16番目に多い名字——「井上さん」に注目します!(※1)

 
井上さんと言えば、そうですね……
中学生の頃に通っていたテニススクールで、一番怒らせてはいけなかったのが、井上先輩でした。

 
 
サーブは速いし、声も大きい。名前を聞くだけで、なぜか背筋がピンと伸びる。…いま思い出しても同じです(笑)

 
 
でも、ラケットを忘れて落ち込んでいたとき、さりげなく貸してくれたのも、やっぱり井上先輩。

 
 
どこか“凛としたやさしさ”を感じる名字、それが私にとっての「井上さん」です。

 
 
気軽に読めて、ふと、自分のルーツを考えたくなる。
そんな時間になれば嬉しいです。

 
 
それでは、ルーツの旅へ行ってらっしゃい!


「井上さん」の由来とは?|暮らしの源、水のほとりに根を下ろした名字

「井上」は、“井戸”を意味する「井」と、その“上流・上手”を表す「上」からなる地形由来の名字。 つまり、水のある暮らしと密接に結びついた土地から生まれた名前なんですね。

 
 
この名字は全国に広がっていて、特に西日本で多く見られます。なかでも福岡県では人口の1%以上が「井上」姓。八女郡上陽町では、なんと20%近くが井上さんという、まさに「井上タウン」も存在します。

 
 
でも実は、井上姓の由緒あるルーツは、別の場所にあるとも言われています。

さて、ここで……

ルーツの旅クイズ!!

Q. 「井上さん」の由来のひとつとされる、清和源氏ゆかりの土地はどこでしょう?
A. 山口県
B. 長野県
C. 福岡県

「うーん…🤔」と悩んでいる方
のために、ヒントです!

 
 
久しぶりの投稿ですが、やっぱりやります。
お決まりですからね。

 
 
この地図は100年以上前のものです!


今昔マップon the webより

これは、選択肢にある都道府県の
「ある地域」の明治45年(1912年)
の様子を描いた地図です。

 
 
二つの川に囲まれた中洲のような地形、近くには鉄道も通っています。中洲は川中島と言ったりしますよね。

 
 
えっ、もうヒントになってましたか?

 
 
確かに、「川中島」と言えば思い浮かべるのは、あそこしかありませんよね。

 

答えは……
B. 長野県

 
 
現在では西日本にも広く見られる「井上」姓ですが、そのルーツのひとつが、長野県須坂市の「井上郷」にあるとされています。

 
 
平安時代、この地に清和源氏の流れをくむ源頼季よりすえが土着し、やがて信濃源氏の有力な武士団が生まれました。

 
 
その後、源平の戦いや南北朝の動乱を経て、井上氏の一族は信濃から甲斐・武蔵・越後・上総・遠江・播磨・安芸など、各地へと移り住みました。戦で新たな領地を得るたびに、家臣たちがその地に根を下ろし、「井上」の姓も日本各地に広がっていったのです。

 
 
こうして、“井戸の上”を意味する名字は、時代とともに、多くの地にその名を残していきました。
 
 

「井上さん」のお話をしてきましたが、もしかしたらあなたの名字にも、
こんなふうに土地の地名と結びついた物語があるかもしれません。

 
 
そんな“自分だけのルーツの旅”を【ルーツの旅のしおり】を片手に体験してみませんか?

ちなみに、先ほどの地図は「川中島周辺」のもの です。犀川さいがわ千曲ちくま川に囲まれた中洲となっています。

 
 
では、今の川中島周辺を見てみましょう!

GoogleEarthより

今昔地図から時代の変化を読み解こう!

あなたなら、どんなところに着目するでしょうか?
地図を眺めながら妄想タイムといきましょう!!

今昔マップon the webより

……って、もう「川中島の戦い」ですね。

三太刀七太刀之跡 — 戦国ロマンが宿る石碑の旅

かつて戦国の世、この地で繰り広げられた壮絶な戦い。その中でも、最も語り継がれてきた伝説のひとつが、武田信玄と上杉謙信の「一騎打ち」です。

 
 
永禄4年(1561年)の第四次川中島の戦い。

 
 
単騎で敵陣に斬り込んだ上杉謙信が、馬上から三度、七度と太刀を振るい、信玄はそれを軍配団扇で受け止めたという物語――それが「三太刀七太刀伝説」です。

 
 
この伝説を形に残そうと、大正時代、地元の眼科医で漢学者でもあった井上雲桂うんけいが、「三太刀七太刀之跡」を自書し、石工に刻ませた石碑を建立しました。

 
 
場所は、史跡公園の池の南西端付近だったと言われています。明治45年(1912年)の地図で確認してみましょう。

右側の地図は、現在の川中島古戦場史跡公園付近です。公園造成に伴い八幡社地の東側へ石碑が移設されました。ちょっとわかりづらいので明治45年(1912年)の地図と現在の地図を重ねてみますね。


移設されていることがわかります!

1970年代、大河ドラマ『天と地と』の放映を契機に、八幡原周辺は整備され、史跡公園へと姿を変えていきました。

石碑もこのとき、八幡社の境内東側へと移設されました。さらに現在は、境内北側、本殿東の土塁上に位置しています。ここには「逆さ槐(えんじゅ)」の巨木があり、武田信玄の本陣跡と伝えられる場所です。

 
 
つまり、この石碑は単なる記念物ではなく、「歴史をどう後世に伝えるか」という地域の人々の想いとともに移されてきた石碑なのです。

  
 
ちなみに、平成29年7月1日より、公園名が「八幡原史跡公園」から「川中島古戦場史跡公園」に変更となりました。

 
 

川中島古戦場史跡公園を歩いてみよう。


現在、石碑は八幡社の本殿脇で堂々とその姿を見せています。すぐそばには武田信玄と上杉謙信の一騎打ち像もあり、訪れる人々に戦国ロマンを語りかけています。 

 
 
歴史の真実は時に定かではありません。しかし、こうした「伝説の跡」をたどることは、土地に刻まれた記憶を感じ、今と過去をつなぐ旅でもあるのです。

 
 
歴史を学ぶことは、単なる知識ではありません。それは、自分がどこから来たのかを探るヒントでもあります。「井上」という名字の背景にある物語のように、名字は小さなタイムカプセルかもしれません。

 
 
こうして土地に刻まれた記憶をたどることは、過去の物語に触れ、自分自身のルーツを見つめ直すきっかけにもなります。
 
 

「自分の名字の由来も知ってみたい」


そう思ったあなたにこそ、「ルーツの旅」はぴったりです。
今を生きる自分と、名前に刻まれた過去をつなぐ。

 
次は、あなたの“名字の旅”を始めてみませんか?


※本日のトップ画像は、
noteクリエイター「野乃花いちりん」さん
の作品を使わせていただきました🌿
(みんなのフォトギャラリーより)



【おまけクイズ】

かんなちゃんは、信州・須坂市の「花と緑のまちづくり事業」から生まれた、かわいらしいゆるキャラであり、平和親善大使でもあります。

さて、そんなかんなちゃんの特技はなんでしょう?

A. 空を飛ぶこと
B. 花を咲かせること
C. 「かんなスマイル」で元気を届けること

 
 
✅ 正解は、次回の
「木村さん」ルーツ記事で発表します🎉

 
 
【松本さんのルーツ・おまけクイズの答え】
松本市のマスコットキャラクター「アルプちゃん」についての問題です!Q. アルプちゃんの帽子のデザインは、何を表しているでしょうか?

A. 松本城の天守閣
B. 北アルプスの山々
C. 浅間温泉の湯気

 
✅B.北アルプスの山々


【参考文献】
📖 姓氏家系大辞典 太田亮
📖 決定版 面白いほどよくわかる!家紋と名字 高澤等・森岡浩
📖 ルーツがわかる名字の辞典 森岡浩
※1 森岡浩氏による各地域の電話帳をもとにした独自集計ランキングより。

 
 
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