【SNK】26年【餓狼】
1999年11月、『餓狼MotW』がリリースされた。
あれから26年――。
とかいいつつ、ゲーム中では1年半しか経過していない。18か月であれだけ背が伸びた北斗丸がさすが成長期! というべきなのか、もしくは18か月でまったく成長しているように見えないマーキーの食生活を問題視すべきかはともかく。
何だかんだで『餓狼伝説CotW』、無事発売である。
いや、デジタル版はすでにアーリーアクセスが始まっていて、ぼくも実装ずみのキャラのエンディングはすべて確認しているのだが、何はともあれ物理的なソフトが流通に乗って消費者の手もとに届くというのは喜ぶべきことである。
そういうかたがたが新作を遊ぶのはこれからだろうし、おそらく公式も避けてほしいと思っているだろうから、ぼくとしてはストーリー面のネタバレ的なことはいわない。
ただ、いいたいことはたくさんある。
四半世紀前どころか30年前に自分たちが用意したはずの設定を、忘れてしまったのか、あるいはうっかりしていたのか、いずれにしてもなかったことにしているのはどうなのかな? とも思うし、既存キャラのあつかいかたも本当にこれでよかったのか? 展開的にちょっとちぐはぐじゃない? などと思いもする。一部のキャラに永パがあるのは……まあ、ゲームの数値をいじってどうにかなる部分はパッチ当ててすぐに解決するしな。近日中に修正すると公式もいってるし。
だが、ぼく自身がたびたび繰り返しているように、ゲームというのはメーカーのものであり、ゲーム内で語られるストーリーもそこで動くキャラクターたちも、いかようにあつかおうともメーカーの自由なのである。
だから、思うところはあってもいわない。せっかくの26年目のことほぎにわざわざ水を差すこともないだろう。何か公式世界大会の優勝賞金がいきなり150万ドルとかいい出して、これまで他ゲーをやっていたプロたちの中からも、本気で『餓狼』をやり始める人たちがいるかもしれないし、このまま盛り上がっていくと思う。そもそもゲームとしてはとても面白いのは間違いないわけだし。
まあ、おっさんにはキツい操作面での忙しさはあるし、そろそろアケコン卒業かな〜、などと思わなくもない反面、レバーをグルグルさせて空に舞い上がっていく鳥さんでしか得られないこの爽快感。恐竜はゼツメツしたんじゃない、鳥類に姿を変えて今も雄々しく生きているんだ!

……とかいろいろいったあとで、これはわりと深刻な懸念というか、ぼくの杞憂で終わればいいのだが、何となくスタッフたちの間に、「はい、『餓狼』はこれでもうおしまい!」みたいな思いがあるのではないかと……うん、本当に杞憂だといいな。
がしかし、今までさんざん(おもに『KOF』で)伏線を放置してきたSNKが、今作にかぎっては、各キャラのエンディングでこれまで放置されていた問題にすべて決着をつけ、EOSTのような過去や舞台設定を振り返るっぽいコンテンツまで用意し、今後も人気キャラを追加していきますと断言するあたりに、ぼくはひしひしとそういう空気を感じてしまうのである。
たとえば――次の『KOF』で、飛賊とか龍の気とかルガールの弟とかハインやルオンの正体とか、そういう部分がすべて解決していたら、やはり「これで終わりってこと!?」って思わない? それともぼくだけ?
