よかぜに還る(詩的エッセイ)𓈒𓏸🎧
眠れるわけでもない
眠れる前の時間のまま
息をして
知らない声のおしゃべり
微かな空気と移りを感じて
脳裏にかかっていく
暗闇と月明かり
交互に雲が流れて
飛ぶ影をひろう
ハッとさせられ
胸を打つ鼓動に
少し苦しくなる
心地よく眠れた日が
あったのだろうか
眠りって
なんだったのだろう
緩みに包まれる感覚って
もう来ないのかもしれないと
どれだけ支えて
もらったのだろう
どれだけの時間
与えてもらったのだろう
春の香りを体にまとって
桜の花びらを追いかけ
夏の雨水と緑の香りによせて
静かに落ちる空気に耳を傾ける
秋の夜風と虫の音(ね)
心地よさに体が溶けていく
冬の朝の空気ツンと鼻をつく
目を合わせ胸にも
同じ風が通っていく
なぜだろう
季節と私たちは
心を通わせて
流れる風に身をまかせて
なぜだろう
今はキュンと
締め付けられながら
流れる魂をかんじている
ふれることのむずかしい
けれど
胸の奥で灯り続けている
愛せば尊し
未来の彼方
還りの道しるべ
月明かりに
そっと
差しのべられた手
夜風に運ばれ
降(ふ)りてくる
愛せば尊し
ささやき舞っていく
蛍の灯り
優しさと愛おしさ
蝶は惹かれ合い
また交わっていく
たましいの灯り
未来はかえる
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈𓅟 ⸒⸒
音にのせました……
