【第2章/第四夜】You&me〜恋愛夢日記〜初デート…⁉️
🌙前回までのあらすじ
フラれて泣いていた葵。
タイミングよく
見つけてくれた縁と
一緒にご飯を食べに行くことになり…
🌸
縁は、慣れた手つきで駐車場に車を停めた後、
すぐ近くにあったビルに案内してくれた。
車の中で
今から行くお店は、
縁がよく訪れる
お気に入りの場所なんだと教えてくれた。
親のように自分を可愛がってくれる
優しい板長と女将さんのいる
和食の店なのだそうだ。
お店の説明の後、
なぜか仕事の話になってしまい、
そのあとは仕事の話ばかりになってしまったが…
そんな場所があるんだと、
知ることができて
私はとても嬉しかった。
お店のドアを開けると
カランカラン
とドアベルが鳴る。
「いらっしゃいませ!
おお、レンくんじゃん。
久しぶり!」
と少しふくよかな男性が縁に声をかける。
「お久しぶりです、板長。
奥の個室空いてます?
電話もせずに来たから、
空いてなかったらいいんだけど」
「空いてるよ、使って使って!」
と板長が手で促す。
すると、
暖簾をカウンターの奥にある暖簾から一人の女性が出てきた。
「あら、レンくん、久しぶりねぇー!」
ニコニコとした女性。
髪の毛はしっかりまとめて、
着物を着ている。
この方が女将さんかな?
「女将さん、お久しぶりです、奥の個室使わせてもらいます!」
ひらひらと手を振り、縁が答える。
「どうぞ、どうぞ。
…あら!この子は?」
ニコニコした目で女将さんに見られる。
「こんばんは。急にお邪魔して申し訳ないです」
なんか謝っちゃう。
「あら、いいのよ、いいのよ、
レンくんが女の子連れてくるなんて久しぶりだからね!
すごく美味しい料理作っちゃうから!
…私じゃなくて、板長がね!!」
バシンとウインクされる。
綺麗な方なのに勢いがあって面白い方だなー。
つい笑顔になってしまう。
「ありがとうございます、楽しみにしてます」
「さっさっ!立ち話もなんだから入って入って!」
奥の個室に通してもらう。
靴を脱いだあと、揃えていると
「あら、いいのよ、私がするから」
女将さんが声をかける。
「いや、でも、なんとなく気持ち悪くて…
揃えるのだけしてもいいですか?」
「あら、そうなの…ありがとう」
と言って女将さんは暖簾の中に入っていく。
靴を並べ終わった後、
ふと先ほどの会話を思い出す。
…そういえば女将さん、
"女の子を連れてくるのは久しぶり"って言ってたな…
前の方どんな方だったんだろう……
先ほどの言葉が気に掛かりながら
個室の中に入る。
縁は先に座っていた。
その姿がなんだか子犬のようで可愛らしい。
縁にどうぞと促された席に座る。
背もたれがついた座椅子に座布団が
敷いてある。
促された席に座ったあと縁に尋ねる。
「優しい方たちですね。
こちらのお店は長く通ってるんですか?」
「でしょ。
そうだな、このお店を知ってから
2年くらいかな?
料理も美味しいし、
人も良いから
つい来ちゃうんだよね」
ニコニコしながら話す縁に
こちらまで笑顔になってしまう。
「でさ、さっきの話なんだけど…」
と縁はノートパソコンを広げる。
仕事の続きが話したいみたいだ。
私も書類と筆記用具を出して、
メモを取る体制に入る。
しばらく仕事の話が続いた。
「この企画はこっちの方があいませんか…?」
「いや、でもさ、こっちの方が
俺的に合うと思うだよね。」
「んー、なるほど…」
しばらく考えてみる。
でもまだ自分には
それが合うのか合わないのか
想像するのが難しかった。
「んーーー、ちょっとお時間ください」
と言って下を向き、
目を閉じて
想像しながら考えていた。
さっきまで泣いていたのが嘘みたいに、
仕事に向き合っている自分。
もう横井のことは、
全く頭の中にいなかった。
🌸
第2章/第五夜に続きます。
今日もここまで読んでくださりありがとうございます😊
