健康のために生きるのではなく、人生を楽しむために身体を整える
私は、日々の食事を考えることが好きです。
何を食べたら、明日も元気に動けるだろう。
季節のものを食べると、身体はどんなふうに感じるだろう。
そんなことを考えながら、毎日の食事を選んでいます。
できるだけ旬の食材を取り入れたり、その土地で採れたものを食べたり。
特別な健康法というより、季節の移り変わりを食卓で感じることが好きなのかもしれません。
春には春のもの。
夏には夏のもの。
秋には秋のもの。
冬には冬のもの。
旬の食材には、その季節を生きる身体に必要なものが自然と含まれているように感じます。
地元で採れたものを食べると、「今ここで暮らしている」ということも、少し身近に感じられます。
だから私は、食事を大切にしています。
でも、最近ふと思うことがあります。
健康でいることは、人生の目的ではないのではないか。
健康になることばかりを考えていると、いつの間にか身体の小さな変化に敏感になってしまいます。
今日は少し疲れている。
ここが痛い。
昨日より眠れなかった。
この食べ物は身体にいいのだろうか。
あの健康法も試したほうがいいのだろうか。
もちろん、自分の身体に関心を持つことは大切です。
けれど、そればかりになってしまうと、少し不思議です。
健康になるために生きているのではなく、
本当は、健康であることで何かをしたいはずだからです。
行きたい場所へ行く。
好きな人と会う。
季節を感じる。
美味しいものを食べる。
仕事をする。
本を読む。
野草を眺める。
知らない場所を歩いてみる。
そういう一つひとつのことを楽しむために、身体があります。
だから、
「どう健康になるか」
だけを考えるのではなく、
「健康になって、何をしたいのか」
を考えることも大切なのだと思います。
そうすると、食事の見方も少し変わります。
何を食べれば健康になれるか、ということだけではなく、
「今日を気持ちよく過ごすために、何を食べよう」
と考えるようになる。
旬の野菜を食べる。
地元で採れたものを味わう。
身体が喜びそうなものを、無理のない範囲で選ぶ。
それは、健康のための義務ではなく、これからの人生を楽しむための小さな準備なのかもしれません。
身体は、人生を楽しむための大切な道具です。
だからこそ、大切にしたい。
でも、道具を磨くことばかりに夢中になって、その道具を使ってどこへ行くのかを忘れてしまったら、少しもったいない。
健康を追いかけるために生きるのではなく、
自分の人生を楽しむために、身体を整える。
私は、その順番を忘れないようにしたいと思っています。
今日何を食べるかを考えることも、
これからどんな人生を送りたいかを考えることも、
実はどこかでつながっているのかもしれません。
身体を整えることは、人生を狭くするためではなく、
人生をもっと自由に楽しむため。
そんなふうに考えると、毎日の食事も少し楽しくなります。
今日も旬のものを食卓に並べながら、
「この身体で、これから何を楽しもうか」
そんなことを考えています。
📕今日の一冊
春夏秋冬 疲れ取りごはん心も体も軽くなる「食べ養生」大全

