バショーのあとがき「私とガンプラ。第7話──ツインアイ➕アンテナ🟰ガンダム」
ガンダムからガンダムらしさを減らす方法を知っているか。有名なセリフがある。
「目が二つついてて、アンテナがはえてりゃ、マスコミがみんなガンダムにしちまうのさ!」
かつて、ガンプラ系MSと、それ以外のMSでは、売り上げが大きく違っていたらしい。特に第一次ガンプラブームはすさまじく、ガンダムのプラモはまず買えなかったと聞く。昭和末期から平成初期、私がガンプラに興味を持った小中学生時の頃には、すでに人気は落ち着いていた。玩具店で箱を見て数日悩み、お小遣いを貯めて買うくらいの余裕はあった。欲しかったのは主役機のZZやνガンダムだった。どちらもツインアイ、アンテナ付きである。誰がどう見てもガンダムだ。つまりツインアイ、アンテナを取り除けばガンダムらしさは消える。
私の改造プランは、クスィーのツインアイを蛍光グリーンのモノアイにすることだった。モノアイはジオンの象徴、そしてサザビーのモノアイは蛍光グリーン。これは外せない改造だ。そしてアンテナだが、クスィーには4本の長いアンテナがある。どちらかというとガンダムの中でも異形なデザインをしており、アンテナはこれまでのガンダムとは雰囲気が違う。アンテナも切り落とそうかと思ったが、切った後では取り返しがつかない。逆にこれらのアンテナを残し、異形感を活かすのも手だ。むしろアンテナを増やす方向も考えていた。この話は、また後ほどにしたい。

ツインアイとアンテナの有無で、分かりやすいのがジムだろう。ツインアイでなくゴーグル型とアンテナなし、もう地味の極致である。だが歳を取るとこの良さに気づく。むしろ、大半の鍛えられたガノタほど地味な量産機に惹かれる傾向にある。派手なギャルよりも、素朴な女の子の良さに気づくというのは、ガンダムと量産機の関係に似ている。いや、少々語弊があるな。私は素朴な女の子もギャルも両方とも良い。ギャルの方もお気になさらずフォローをお待ちしております。
ところが、そんな地味なMSの魅力とは逆の方向へ、ガンダム作品は進んでいった。
ならば、出てくるMS全部ガンダムにすれば、まるっと大儲け!みたいな時期が業界にはあったと聞く。商業主義的には正しいものの見方ではあるのだろうが、当時の私はそれがとても気になった。出るもの全てがほぼガンダム。どのシリーズかはあえて言わないが、どれもこれもガンダムでどれもかっこいい。もうお腹いっぱいだった。見え隠れする商業主義を私は許せなかったのだ。いや、全部欲しくなるじゃん!?
主役が乗るのがガンダムなのはわかる。むしろ当然だろうとも思う。で、仲間が乗るのもガンダム……うん、まあ同じ側だし?どうせ作れるなら、強いのを揃えるのは当然だろうし?お古を使い回すZ、ZZは違和感がないが、その時代のハイエンド機でガンダムの名を冠する機体は、一機であってほしい。古い人間の価値観なのだろうか。
でもパーティ全員がロトの剣を装備していたり、界王拳をZ戦士全員がポンポン使ってたりすると、「なんか違う」と感じないか?そういう感覚だ。だが、あるならば強い兵器を全員で使うのは分かる。しかし、主役が引き立つ設定というのは大事だろう。
そもそも敵が乗るのもガンダムというのは正直いただけない、と思ったが、サイコガンダムがいたり、クスィー対ペーネロペーもあったりするので、言うのは野暮である。
ちなみに最近のガンプラ市場では、主役機であるガンダム系の再販は多い。某家電量販店の棚は、ほぼほぼシリーズごとの主役ガンダムが並んでいる。いつでも買える在庫状況となり、新規ファンはお求めやすい。これはとても良いことだ。
一方、いわゆるやられメカ位置の雑魚系MSは再販がかなり少ない。再販では、ほぼこれらが即売り切れる。中古市場のプレ値を見るとお分かりだろう。
過去と現在では、立場が逆転しているのが面白いところだ。昭和、平成の頃では考えられんことだな。
では、今回はこの辺で。
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