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わかりやすい愛なんて、退屈。

誰にでもわかる愛なんて、
安っぽくて退屈。


息子が海外で買ってきてくれた
おみやげのティーカップで
熱い紅茶を飲む。


色鮮やかな蝶々達が、
深緑の森を自由に舞う
カップの模様を見ながらふと、
小さな青い蝶々に目が止まった。


哀しそうだ。
いちばん大きなお花のそばにいながら、
孤独と哀しみの翼で
寂しそうに舞う。


次に、黄色と赤の蝶々に目がいく。
大きな美しい羽をなびかせながら、
さも気持ちよさそうに、
こっちにおいでよ!
と小さな青い蝶々を誘う。


誰もが目を惹く魅力と自信に溢れる、
黄色と真っ赤な蝶々達は、
花があろうがなかろうが、
野山を自由に舞い踊る。


ふとカップを持ち上げると、
その下には、
輝く美しい青い蝶々が
いちばん大きく描かれていた。


哀しみと孤独という
かりそめの姿をした、
青い蝶の煌めくマコトの姿は
隠されているからこそ美しい。



青の蝶々の真の姿。
それは、
黄色や真っ赤な蝶々達が誘う必要がないほどの
『偉大な愛』だった。




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