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身体に毒がまわらぬよう

仕事中、おもむろに失礼なことを言われたように感じた。しかし、私が発言の意図をつかめていないだけかもしれない。そう思ったので真意を問うたところ、実際にとても失礼な発言であることが確認できた。

つじつまの合わない「あなたのため」という発言の本心は、「自分のために尽力してほしい」だった。ほとほと嫌気がさした。

帰りがけに仲の良い友人と出会い、共通の知人の話題になった。その知人は少し前にトラブルに巻き込まれて以来、四面楚歌の状況が続いていた。そして先日、上司に呼ばれて不本意な担当変更を提案されたため、すぐさま退職届を提出したそうだ。

「その場で退職届を出す」というアクションは、ドラマで何度か見たことがあった。だが、よもやそんなことが自分の住む現実世界でも起こるとは。驚きと同時に、何て潔いんだろうと感激に近い感情が湧いた。

やろうと思えば、自分の気持ちに蓋をして取り繕うこともできただろう。でも、知人はそれをしなかった。表面的なものと引き換えに自分の軸を軽んじることは、巡り巡って毒になる。

さりとて、私は次の職場が決まってから退職届を提出したい。よって今日のところは、ものすごく遠回しな嫌味を言うにとどめた。できるだけ、身体に毒が回らないように。

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